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【市況】NY株式:NYダウ174ドル高、インフラや経済活動再開への期待

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

米国株式市場は上昇。ダウ平均は174.82ドル高の32953.46ドル、ナスダックは139.84ポイント高の13459.71で取引を終了した。3月NY連銀製造業景気指数が2018年以来の高水準に回復したため、寄り付き後上昇した。バイデン政権が増税を検討しているとの報道が警戒され一時下落に転じたものの、インフラ計画や経済活動の再開を背景とした回復期待を受けた買いが下支えとなり、引けにかけては上げ幅を拡大。連日史上最高値を更新して引けた。連邦公開市場委員会(FOMC)の開催を控え、長期金利が伸び悩んだためハイテク株も上昇。セクター別では、消費者サービス、テクノロジー・ハード・機器が上昇した一方、エネルギーや銀行は下落。

映画館を運営するAMCエンターテインメント(AMC)はほぼ1年ぶりにカリフォルニア州での営業を再開したため業績回復期待に上昇。航空会社のデルタ(DAL)やユナイテッド(UAL)は航空旅客がほぼ1年ぶりの高水準に回復したほか、予約の増加で値上げを検討しているとの報道で、上昇した。分子診断システムのジェンマーク・ダイアグノスティクス(GNMK)はスイスの製薬会社ロシュによる同社買収報道を好感し、急伸。衣料小売りのギャップ(GPS)はアナリストの目標株価引き上げを受け、上昇した。一方、製薬会社のイーライ・リリー(LLY)は同社開発中のアルツハイマー治療薬の2次治験の結果に失望し、下落した。

イエレン財務長官はインタビューで、米国のインフレリスクが依然小さく、制御可能だとの考えを示した。



Horiko Capital Management LLC

《FA》

 提供:フィスコ

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