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【特集】山田勉氏【連騰モードの日経平均、3万円台復帰への道筋】(1) <相場観特集>

山田勉氏(auカブコム証券 投資情報室 マーケットアナリスト)

―中銀ウィークで強弱観対立の東京市場、波乱要素はあるか―

 週明け15日の東京市場はハイテク株への売り圧力が意識されるなかも、景気敏感株が買われ日経平均は5日続伸となった。いよいよ3万円大台復帰が見えてきたが、3月期末に向けての展望はどうか。今週はFOMCと日銀金融政策決定会合が行われるが、この結果にも市場の関心は高い。第一線で活躍する市場関係者2人に今後の株式相場の見通しと物色の方向性について意見を聞いた。

●「強調展開継続で3万1000円台も視野」

山田勉氏(auカブコム証券 投資情報室 マーケットアナリスト)

 東京市場は2万9000円台後半で売り買いを交錯させている状況にあるが、3月下旬から新年度入りを経た4月上旬までは基本的に上値を追いやすい地合いとなることを予想している。機関投資家の決算対策売りも一巡したとみられ、ここからの2週間は3月決算企業の配当権利取りの動きなどが全体相場を支える展開が見込まれる。

 新型コロナウイルスについても懸念材料として市場に与える影響はもはや限定的であり、今月21日にも緊急事態宣言が解除の方向にあることが伝わるなか、経済活動正常化への期待がマーケットに改めて追い風となることが予想される。

 今週の日米の中央銀行による金融政策会合では、FOMC後の記者会見でパウエルFRB議長は長期金利上昇について容認すると受け取られるようなコメントは避けることが予想される。一方、日銀の金融政策決定会合では金融緩和政策の見直し・点検の結果が公表される予定ということもあって、ETF買いのスタンスに変化が出ることを警戒する向きもあるが、これについても黒田日銀総裁は出口戦略と誤解されるようなコメントは慎重に回避することが予想され、日米の金融会合を受けて株式市場が波乱含みに下げるような展開とはならないであろう。

 日経平均の当面予想されるレンジとしては、下値が25日移動平均線の位置する2万9500円前後、上値は2月16日の取引時間中につけた高値3万700円近辺を視界に置く強調地合いが予想される。また、ここを通過点に3万1000円台乗せも意識される場面がありそうだ。物色対象としては、期末配当取り狙いの買いも考慮してメガバンク大手生保株などに妙味がある。更に、世界経済の回復を背景に引き続き市況関連株に上値期待が強い。非鉄鉄鋼海運のほか総合商社株なども物色対象として注目される。

(聞き手・中村潤一)

<プロフィール>(やまだ・つとむ)
マーケットアナリストとして証券界で十数年活躍。2004年5月、カブドットコム証券(現auカブコム証券)入社。『こちカブ』(ラジオNIKKEI)『まーけっとNavi』(日テレNEWS24)『マーケットホットライン』(ストックボイス)などに出演。


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