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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):リクルート、神戸鋼、仮想通貨関連

リクルート <日足> 「株探」多機能チャートより
■リクルート <6098>  5,312円  +7 円 (+0.1%)  本日終値
 リクルートホールディングス<6098>はしっかり。前日まで4日続伸し上場来高値を更新していただけに、この日は高値圏での一服となっている。岩井コスモ証券は17日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を5500円から6300円に引き上げた。同社の成長ドライバーであるオンライン求人情報専門検索サイト「インディード」は、経済活動の回復に伴って求人活動が活発化する場面では需要回復の恩恵を受ける可能性が高いとみている。21年3月期の連結営業利益は前期比26.6%減の1512億2900万円の見通しだが、22年3月期の同利益は1800億円への増益を予想している。

■日本空港ビルデング <9706>  5,080円  -340 円 (-6.3%)  本日終値
 日本空港ビルデング<9706>が反落。17日取引終了後に公募増資や自己株処分などにより国内外で約614億円を調達することを発表した。これを受け、1株当たり利益の希薄化や株式需給の悪化が懸念された。調達資金は羽田空港の機能向上のための設備投資資金などに充てる。発行・処分価格は3月1日から3日のいずれかの日に決定する。

■神戸製鋼所 <5406>  631円  -32 円 (-4.8%)  本日終値
 神戸製鋼所<5406>が反落。17日の取引終了後、傘下のコベルコ建機が米国子会社の北米工場における油圧ショベルの生産を5月1日から一時的に停止すると発表しており、これが嫌気された。日野自動車<7205>が同社油圧ショベルに供給するエンジンの認証取得が遅れ、対象となるエンジンを搭載する油圧ショベルの機種について生産が困難と判断した。なお、認証取得済みのエンジンを搭載した油圧ショベルは、在庫がなくなり次第、販売も停止するという。

■日本製鉄 <5401>  1,526.5円  -59.5 円 (-3.8%)  本日終値
 日本製鉄<5401>、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>など大手をはじめ鉄鋼株の下げが目立つ。ここ米国や中国など好調な自動車販売を背景とした鉄鋼需要の回復を拠りどころに上値指向を強めていたが、8日にマドを開けて買われたあとも上値指向が続き、やや買い疲れ感が垣間見えるなか高値警戒感も意識され始めているようだ。市場では「足もとでは外国人投資家の買いが一服している。(外国人は)先物を絡め日経平均を支えながら一部の景気敏感の大型株に利益確定売りを出している感触がある」(ネット証券マーケットアナリスト)という指摘も出ている。

■日経レバ <1570>  34,950円  -100 円 (-0.3%)  本日終値
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>は値動きの荒い展開となっている。日経平均株価リンク型のETFで変動率が2倍に基本設定されており、全体相場のボラティリティが高まる場面では個人投資家をはじめとする短期資金の商いが活発化する傾向がある。全市場を通じて群を抜く売買代金をこなしている。きょうは日経平均が一時200円以上上昇する場面があり、これにつれて日経レバも510円高の3万5650円まで買われたが、後場に入るとマイナス転換した日経平均に連動する形で3万5000円台を割り込んだ。前引け時点で日経平均はプラスで着地していたが、TOPIXはマイナス圏で引けており、後場寄りから日経平均もTOPIXにサヤ寄せする形で軟化した。日経レバは空売りが高水準で直近の信用取組では信用倍率0.96倍と拮抗している。

■リミックスポイント <3825>  241円  +50 円 (+26.2%) ストップ高   本日終値
 リミックスポイント<3825>が続急騰、前日のストップ高に続き、きょうも値幅制限上限の50円高は241円まで買われる人気となった。ビットコインは足もと5万ドルを突破した後も騰勢を緩めず、半ばマネーゲーム化しているが、今月上旬に米電気自動車(EV)大手のテスラが手元資金でビットコインを15億ドル分購入し、EV購入者の支払いを受け入れる方針も明らかにしたことで改めて注目が集まった。株式市場でも関連銘柄を物色する動きが日増しに高まっているが、そのなか、子会社で暗号資産交換所「ビットポイント」を運営している同社は、株価の値ごろ感と相まって投資資金の攻勢が先鋭化している。

■インタートレード <3747>  618円  +100 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値
 インタートレード<3747>がストップ高。同社は証券ディーリングやFX取引など業界特化型のシステム開発や保守事業を手掛けており、暗号資産システム分野でも実績を重ねている。17日取引終了後、同社の関連会社デジタルアセットマーケッツが暗号資産交換業者として関東財務局への登録が完了したことを発表した。ここビットコイン価格の急騰を背景に株式市場でも同関連銘柄に投資家の関心が高まっており、今回の発表は関連有力株に位置づけられるインタートレの株価を強く刺激する格好となった。

■田中精密工業 <7218>  794円  +99 円 (+14.2%) 一時ストップ高   本日終値
 田中精密工業<7218>が大幅続伸。17日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を255億円から260億円(前期比18.8%減)へ、営業損益を12億円の赤字から3億円の赤字(前期3億2000万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。新型コロナウイルス感染症や半導体の供給不足による自動車生産への影響などの不透明感は残るものの、増収効果や工場合理化などによる支出抑制、販管費などの総費用圧縮に努めていることが寄与する見通し。なお、最終損益はリスク分担型企業年金制度の移行に伴う影響額が未確定なことから、11億円の赤字から未定に修正した。

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