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【市況】【↑】日経平均 大引け| 4日続伸、朝安も利食い圧力をこなし高値引け (2月10日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  29412.55
高値  29562.93(15:00)
安値  29368.18(09:06)
大引け 29562.93(前日比 +57.00 、 +0.19% )

売買高  13億2435万株 (東証1部概算)
売買代金  2兆8828億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は朝安後に切り返し4日続伸、引け際の買いで高値引け
 2.米株市場が高安まちまちの展開ながら、目先利食い圧力をこなす
 3.取引時間中は堅調な米株先物やアジア株市場の強い動きが追い風
 4.トヨタは今3月期業績予想の増額を好感され、買い優勢の展開に
 5.売買代金は4日ぶりに3兆円を下回ったものの、引き続き高水準

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比9ドル安と7日ぶりに小反落した。過去最高値付近で上昇をけん引してきた景気敏感株を中心に利益確定売りが先行した。

 東京市場では売り買い交錯の展開となったが、下値では押し目買いが厚く、終盤は売り物が枯れて日経平均株価は続伸して引けた。

 10日の東京市場は、前日の米国株市場で主要株価指数が高安まちまちとなったことを受け、朝方はリスク回避の売りが優勢のなか始まった。しかし、下値では海外投資家とみられる大口の資金が主力銘柄を拾い、全体相場も頑強な値動きを示した。取引時間中は米株価指数先物やアジア株市場が堅調な値動きを示したことも安心感を誘った。国内企業の決算発表では増額修正銘柄などを買う動きが活発。特にきょう取引時間中の決算発表で注目を浴びたトヨタ自動車<7203>は今3月期の業績予想を上方修正し、株価も一時250円を超える上昇をみせるなど全体指数に貢献した。日経平均は最終盤に買いが入り高値引けとなった。東証1部の売買代金は4日ぶりに3兆円台は下回ったものの高水準を維持している。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が大商いで8連騰、売買代金第2位のトヨタ自動車<7203>も買いが優勢だった。任天堂<7974>が2000円を超える上昇となったほか、富士フイルムホールディングス<4901>、ダイキン工業<6367>が値を上げ、住友大阪セメント<5232>も高い。KYB<7242>、ケイアイスター不動産<3465>、ウイルプラスホールディングス<3538>などはストップ高。武蔵精密工業<7220>、ツクイホールディングス<2398>なども値を飛ばした。
 半面、JT<2914>が安く、東京エレクトロン<8035>も利食われた。村田製作所<6981>、日本電産<6594>、太陽誘電<6976>なども下落した。資生堂<4911>が値を下げ、ネットマーケティング<6175>が急落、三井海洋開発<6269>、東洋エンジニアリング<6330>などの下げも目立つ。富士石油<5017>、タクマ<6013>、太平洋セメント<5233>なども売られた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、ダイキン <6367> 、ファストリ <9983> 、ホンダ <7267> 、富士フイルム <4901> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約84円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はネクソン <3659> 、アドテスト <6857> 、東エレク <8035> 、太陽誘電 <6976> 、中外薬 <4519> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約69円。

 東証33業種のうち上昇は22業種。上昇率の上位5業種は(1)ゴム製品、(2)パルプ・紙、(3)その他製品、(4)輸送用機器、(5)証券商品先物。一方、下落率の上位5業種は(1)非鉄金属、(2)石油石炭製品、(3)建設業、(4)精密機器、(5)鉱業。

■個別材料株

△クルーズ <2138> [JQ]
 4-12月期(3Q累計)経常が黒字浮上で着地。
△リスモン <3768> [東証2]
 今3月期業績増額修正と株式分割を好感。
△住友ゴ <5110>
 前期配当を10円増額・今期は15円増配へ。
△パンチ <6165>
 21年3月期業績予想を上方修正。
△兼松エンジ <6402> [東証2]
 21年3月期業績及び配当予想を上方修正。
△ASTI <6899> [東証2]
 21年3月期業績予想を上方修正。
△ファルテック <7215>
 21年3月期業績予想を上方修正。
△武蔵精密 <7220>
 今期経常を3.9倍上方修正、配当も5円増額。
△KYB <7242>
 今期税引き前を4.5倍上方修正。
△ユニマRC <9707> [JQ]
 ユニマットライフによるTOB価格にサヤ寄せ。

▼JT <2914>
 今期最終は23%減益、24円減配へ。
▼三井海洋 <6269>
 20年12月期は赤字幅拡大で従来予想を下回り着地。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)KYB <7242> 、(2)武蔵精密 <7220> 、(3)ケイアイ不 <3465> 、(4)ウイルプラス <3538> 、(5)ツクイHD <2398> 、(6)住友ゴ <5110> 、(7)サンケン <6707> 、(8)シミックHD <2309> 、(9)デジハHD <3676> 、(10)サカイオーベ <3408> 。
 値下がり率上位10傑は(1)ネットマーケ <6175> 、(2)フロンティM <7038> 、(3)三井海洋 <6269> 、(4)富士興 <5009> 、(5)東洋エンジ <6330> 、(6)宮越HD <6620> 、(7)前田建 <1824> 、(8)JT <2914> 、(9)富士石油 <5017> 、(10)ファルコHD <4671> 。

【大引け】

 日経平均は前日比57.00円(0.19%)高の2万9562.93円。TOPIXは前日比5.28(0.27%)高の1930.82。出来高は概算で13億2435万株。東証1部の値上がり銘柄数は947、値下がり銘柄数は1152となった。日経ジャスダック平均は3869.73円(11.05円高)。

[2021年2月10日]


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