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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

IGポート <日足> 「株探」多機能チャートより

■IGポート <3791>  1,348円 (+50円、+3.9%)

 IGポート <3791> [東証S]が3日ぶり大幅反発。子会社のプロダクション・アイジーが制作中のバレーボールアニメ「ハイキュー!!」の劇場アニメ及びスペシャルアニメが2027年に公開されると発表したことが好感された。劇場アニメ「劇場版ハイキュー!!VS小さな巨人」は、24年2月に公開され世界興行収入200億円を記録した「劇場版ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦」の続編に当たり、全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高)で主人公が所属する烏野高校が準々決勝を戦う。一方、スペシャルアニメ「ハイキュー!!バケモノたちの行くところ」は同じ春高準々決勝の主人公が所属していないチーム同士の対戦を描く。公式サイトでは21日に発表されていたが、会社側が22日にリリースを発表したことで改めて注目されたようだ。

■アシロ <7378>  1,516円 (+54円、+3.7%)

 アシロ <7378> [東証G]が大幅高で3日続伸。22日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、英ロンドンに拠点を置く投資顧問会社アセット・バリュー・インベスターズによる株式保有割合が6.78%から8.45%に上昇したことを受けて、需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的として、純投資及び持続的な企業価値の向上に向けた重要提案行為を行う可能性があるとしており、報告義務発生日は12月15日となっている。

■Solvvy <7320>  1,427円 (+50円、+3.6%)

 Solvvy <7320> [東証G]が大幅反発。23日、スポーツ分野向け映像検索・分析サービスの開発・提供などを手掛けるRUN.EDGE(東京都港区)と共同で、動画マニュアルをAIが自動生成をするサービス「TAGURU(タグル)」の法人向け展開を開始したと発表しており、これが好感された。同サービスは、説明しながら動画を撮影するだけで、AIが動画マニュアルを自動生成するもの。マニュアル作成における工数削減や多言語対応の迅速化を図るほか、特許技術によるピンポイント検索などにより現場での検索・活用促進を実現することで、企業の生産性向上と技術伝承を支援するという。

■ストライク <6196>  4,170円 (+130円、+3.2%)

 ストライク <6196> [東証P]が大幅反発。22日の取引終了後、スカイライト コンサルティング(東京都港区)とスポーツビジネス領域を中心とした業務提携契約を締結したと発表しており、材料視した買いが集まった。今回の提携により、スポーツビジネスをはじめ成長分野で経営戦略立案からM&Aの実行、PMIまで一気通貫で支援できる体制を構築する。まずはスポーツビジネス分野で連携を深めるが、将来的には得られた知見やネットワークを生かし、ITや製造、サービスなど他業種にも提携スキームを横展開する。

■塩野義 <4507>  2,788.5円 (+83.5円、+3.1%)

 塩野義製薬 <4507> [東証P]が3日ぶり大幅反発。22日取引終了後、田辺ファーマ(大阪市中央区)から筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの治療薬であるエダラボン事業を買収すると発表した。日米を含むグローバルでの全権利を獲得する。同事業は年間売り上げ1000億円以上であり、2026年度以降の売上収益・利益へ継続的に貢献する見通しという。

■ロート <4527>  2,686.5円 (+69円、+2.6%)

 ロート製薬 <4527> [東証P]が5日続伸。22日取引終了後、26年3月期分から株主優待制度を拡充すると発表した。100株以上保有する株主を対象に、保有状況に合わせてココロートパークのポイント付与や製品詰め合わせの還元率を高めるという。

■アイスペース <9348>  425円 (+10円、+2.4%)

 アイスペース <9348> [東証G]が反発。23日午後2時ごろ、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と月着陸船の推進薬供給系に関する契約を締結したと発表しており、これが好材料視された。今回契約を締結したのは、「電動ポンプを用いた月着陸用推進系のリソース最適化検討」に関するもので、月着陸船の推進薬供給系に電動ポンプ式を適用することで、航行中の電力使用の増加を最小限に抑えつつ、推進系全体の軽量化を実現するための最適化検討を共同で実施する。また、最適化結果を活用して、月着陸船の性能向上に寄与する電動ポンプの機能や性能について評価を行うとしている。

■東電HD <9501>  665円 (+15.5円、+2.4%)

 東京電力ホールディングス <9501> [東証P]が続伸。23日付の日本経済新聞朝刊は「東京電力ホールディングス(HD)は柏崎刈羽原子力発電所(新潟県)周辺でデータセンターを開発する方針だ」と報じた。異業種との連携により電源と情報通信インフラを一体運営し、AI向けの電力需要を取り込むという。東電HD株に対しては収益貢献を見込んだ買いが集まったようだ。記事によると、東電は連携相手として国内情報通信や米大手テクノロジー企業などを念頭に置き、すでに一部の情報通信企業と交渉に入ったとしている。

■ギフティ <4449>  1,215円 (+28円、+2.4%)

 ギフティ <4449> [東証P]が反発。22日の取引終了後、「giftee for Business」が25年度に実施される全国4自治体の「物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金」(重点支援地方交付金)対象事業に新たに採択されたと発表しており、今後の採択拡大への期待感もあって買われた。今回採択されたのは茨城県つくばみらい市、埼玉県川越市、大阪府藤井寺市、兵庫県稲美町で、「重点支援地方交付金」を活用し25年度に実施する対象事業への「giftee for Business」の採択は累計で11自治体になる。今回の採択に伴い、同社は4自治体に対して「giftee for Business」の主力プロダクト「giftee Box」を自治体ごとにオリジナル仕様にカスタマイズしたギフトボックスとして提供するとともに、各自治体の運用に合わせた各種ソリューションを提供する。

■象印 <7965>  1,647円 (+38円、+2.4%)

 象印マホービン <7965> [東証P]が3日続伸。22日の取引終了後、集計中の25年11月期連結業績について、売上高が従来予想の900億円から911億5100万円(前の期比4.5%増)へ、営業利益が70億円から74億3600万円(同24.9%増)へ、純利益が48億円から59億8000万円(同7.5%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、買いを集めた。国内で炊飯ジャーの最上位機種である圧力IH炊飯ジャー「炎舞炊き」が好調に推移したほか、加湿器なども前年実績を上回ったことが牽引した。また、国内で高単価商品の販売が増加したことや円安による輸入コストの増加に対する価格転嫁を進めたことに加えて、為替差損が減少したことや、香港企業の子会社化に伴い負ののれん発生益を計上予定であることなども寄与する。

■紙パル商 <8032>  830円 (+15円、+1.8%)

 日本紙パルプ商事 <8032> [東証P]が3日ぶり反発。23日午後1時ごろ、保有する投資有価証券の一部を売却するのに伴い、投資有価証券売却益29億5800万円を26年3月期に特別利益として計上すると発表。これに伴い、通期業績予想の最終利益を20億円から40億円(前期比47.2%減)へ上方修正したことが好感された。なお、営業利益115億円(同23.7%減)は従来予想を据え置いている。

■科研薬 <4521>  4,090円 (+55円、+1.4%)

 科研製薬 <4521> [東証P]が続伸。22日取引終了後、遺伝性血管性浮腫(HAE)急性発作治療薬である血漿カリクレイン阻害薬「エクテリー錠300mg」(一般名セベトラルスタット)が国内製造販売承認を取得したと発表した。この阻害薬は米バイオ医薬品企業が創製したもの。科研薬は同企業との間で、日本における独占的な商業化に関するライセンス契約を結んでいる。

■東洋証券 <8614>  617円 (+8円、+1.3%)

 東洋証券 <8614> [東証P]が4日続伸。22日取引終了後、保有する上場有価証券1銘柄を一部売却したことに伴い、売却益3億5200万円が発生したと発表した。第3四半期決算に特別利益として計上する。

※23日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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