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【注目】前週末5日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

グローリー <日足> 「株探」多機能チャートより

■グローリー <6457>  2,282円 (+153円、+7.2%)

 グローリー <6457> が5連騰。4日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を2100億円から2130億円(前期比5.0%減)へ、営業利益を80億円から110億円(同38.6%減)へ、純利益を35億円から45億円(同49.8%減)へ上方修正し、あわせて従来30円を予定していた期末配当を36円に引き上げると発表したことが好感された。金融市場や流通・交通市場における主要製品の販売増に加えて、新500円硬貨発行に伴う改造作業などによる保守売上高の増加を見込む。また、経費支出を引き続き抑制することやプロダクトミックスの改善なども利益押し上げに寄与する。なお、年間配当は66円(従来予想60円)となる予定だ。同時に発表した第3四半期累計(20年4-12月)決算は、売上高1459億6600万円(前年同期比9.2%減)、営業利益74億300万円(同41.7%減)、純利益31億5600万円(同56.4%減)だった。

■イチネンHD <9619>  1,379円 (+87円、+6.7%)

 イチネンホールディングス <9619> が急伸。同社は4日大引け後に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比13.9%増の57.1億円に伸び、通期計画の64億円に対する進捗率は89.2%に達し、5年平均の72.9%も上回った。

■淀川鋼 <5451>  2,257円 (+132円、+6.2%)

 淀川製鋼所 <5451> が大幅5日続伸。同社は4日大引け後に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比33.7%増の69.4億円に拡大した。併せて、通期の同利益を従来予想の72億円→87億円(前期は74.2億円)に20.8%上方修正し、一転して17.2%増益見通しとなった。

■プレス工 <7246>  349円 (+20円、+6.1%)

 プレス工業 <7246> が続急伸。5日午後2時ごろ、21年3月期の連結業績予想について、売上高を1485億円から1535億円(前期比25.2%減)へ、営業利益を21億円から43億円(同42.4%減)へ、最終損益を7億円の赤字から5億円の黒字(同86.6%減)へ上方修正したことが好感された。下期の国内外におけるトラックや建設機械の需要回復が想定を上回る見込みであることが要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計(20年4-12月)決算は、売上高1053億9800万円(前年同期比31.8%減)、営業利益2億9600万円(同93.7%減)、最終損益17億100万円の赤字(前年同期21億5700万円の黒字)だった。

■テルモ <4543>  4,411円 (+250円、+6.0%)

 テルモ <4543> が急反発。4日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、営業利益を1080億円から1150億円(前期比8.0%減)へ、純利益を680億円から750億円(同12.0%減)へ上方修正したことが好感された。売上高は6000億円(同4.6%減)の従来見通しを据え置いたものの、第3四半期にTIS(カテーテル)事業やニューロバスキュラー事業をはじめとする高付加価値製品の需要が回復し、全社における一般管理費抑制の効果と相まって利益が想定を上回ったことが要因という。なお、第3四半期累計(20年4-12月)決算は、売上高4486億2800万円(前年同期比4.6%減)、営業利益752億7200万円(同12.7%減)、純利益586億100万円(同12.4%減)だった。

■協和キリン <4151>  3,200円 (+175円、+5.8%)

 協和キリン <4151> が急反発。同社は4日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。20年12月期の連結税引き前利益は前の期比17.5%増の522億円になり、21年12月期も前期比22.5%増の640億円に伸びる見通しとなった。3期連続増収になる。

■北越工 <6364>  1,121円 (+60円、+5.7%)

 北越工業 <6364> が大幅4日続伸。5日午後1時ごろ、21年3月期の連結業績予想について、売上高を300億円から318億円(前期比23.9%減)へ、営業利益を14億円から24億2000万円(同54.5%減)へ、純利益を9億8000万円から17億円(同53.1%減)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を7円から15円へ引き上げたことが好感された。国内で防災・減災、国土強靱化に沿った公共工事向けの出荷が堅調に推移したほか、海外で一部の地域で流通在庫過多が解消に向かうなどしたことで、販売が想定より早期に回復していることが要因。また、工場の操業度回復と全社的な原価改善活動や経費削減も奏功する見通し。なお、年間配当は20円となる予定だ。同時に発表した第3四半期累計(20年4-12月)決算は、売上高238億8000万円(前年同期比25.4%減)、営業利益16億3800万円(同60.2%減)、純利益11億2300万円(同60.5%減)だった。

■板硝子 <5202>  575円 (+30円、+5.5%)

 日本板硝子 <5202> が5連騰。同社は4日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結営業利益は前年同期比55.5%減の80.2億円に大きく落ち込んだ。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の90億円→120億円(前期は211億円)に33.3%上方修正し、減益率が57.5%減→43.3%減に縮小する見通しとなった。

■プロト <4298>  1,183円 (+42円、+3.7%)

 プロトコーポレーション <4298> が5日続伸。株価は一時、前日4日比7%超高に買われた。SMBC日興証券は4日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに目標株価を1700円から1800円に引き上げた。第3四半期(20年10-12月)の連結営業利益は前年同期比28.8%増の20億8900万円だった。中古車領域での営業拠点の集約や人員配置の最適化などで経費削減が進んだことが寄与した。同社では、決算発表時に21年3月期連結営業利益を52億2500万円から57億2000万円(前期比11.4%増)に増額修正したが、同証券も同利益の予想を52億円から57億円に見直した。中古車領域では、売り上げ成長は緩やかだが営業の効率化が進んでいるほか、新車領域での成長の芽が育ちつつあることなどを評価している。

■上新電 <8173>  2,890円 (+93円、+3.3%)

 上新電機 <8173> が4日続伸。21年3月期の連結業績予想について、売上高を4200億円から4350億円(前期比4.7%増)へ、営業利益を95億円から140億円(同55.9%増)へ、純利益を50億円から80億円(同47.7%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を50円から75円へ引き上げたことが好感された。コロナ禍における「テレワーク」や「巣ごもり」といった新しい生活スタイルの広がりから新たな需要が喚起され、パソコン、プリンタ、テレビ、ゲーム関連商品などが好調に推移したことに加えて、コロナ禍における広告宣伝活動の抑制なども寄与した。なお、第3四半期累計(20年4-12月)決算は、売上高3408億2300万円(前年同期比7.7%増)、営業利益125億2100万円(同72.8%増)、純利益79億200万円(同63.3%増)だった。

■GSユアサ <6674>  3,405円 (+100円、+3.0%)

 ジーエス・ユアサ コーポレーション <6674> が大幅反発。4日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、営業利益を160億円から200億円(前期比7.7%減)へ、純利益を70億円から90億円(同34.2%減)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を35円から40円に上方修正したことが好感された。売上高は3800億円(同3.9%減)の従来見通しを据え置いたものの、国内外で自動車電池事業で、補修用販売が好調に推移していることが利益を押し上げるという。なお、年間配当予想は40円となる予定だ。同時に発表した第3四半期累計(20年4-12月)決算は、売上高2780億1600万円(前年同期比5.1%減)、営業利益143億8300万円(同0.3%減)、純利益56億6700万円(同38.4%減)だった。

■カナミックN <3939>  757円 (+20円、+2.7%)

 カナミックネットワーク <3939> が5連騰。同社は医療・介護業界に特化したクラウドサービスを展開し、業績はここ10年近くにわたり増収増益トレンドを継続するなど成長力が際立つ。4日取引終了後、21年9月期第1四半期(20年10-12月)決算を発表、売上高は前年同期比27.1%増の5億3300万円、営業利益は同2倍の2億300万円と大幅な伸びを達成した。介護業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)化の動きを背景にクラウドサービス事業が一段と好調で収益を押し上げている。これを評価する買いを呼び込んでいる。

■ニチレキ <5011>  1,568円 (+38円、+2.5%)

 ニチレキ <5011> が続伸。4日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を700億円から710億円(前期比6.4%増)へ、営業利益を75億円から85億円(同41.5%増)へ、純利益を52億円から58億円(同3.2倍)へ上方修正し、あわせて従来36円を予定していた期末一括配当を38円に引き上げると発表したことが好感された。原材料価格が低位にあるなか、「長寿命化・高性能化」「環境負荷低減」などに寄与する高付加価値製品の販売が好調なことに加えて、道路インフラ老朽化対策工事などが順調に推移し工事原価が改善していることが要因としている。

■ピラー <6490>  1,769円 (+36円、+2.1%)

 日本ピラー工業 <6490> が続伸。4日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を285億円から287億円(前期比1.8%減)へ、営業利益を36億円から44億円(同19.4%増)へ、純利益を25億円から28億円(同6.2%増)へ上方修正し、期末配当予想を20円から25円へ引き上げたことが好感された。半導体・液晶製造装置関連業界向けピラフロン製品の販売が増加していることが主因としている。なお、年間配当は45円となり、前期実績に対しては5円の増配となる予定だ。同時に発表した第3四半期累計(20年4-12月)決算は、売上高211億1600万円(前年同期比2.0%減)、営業利益30億6000万円(同13.9%増)、純利益21億3300万円(同8.4%増)だった。

※5日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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