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【市況】【杉村富生の短期相場観測】 ─ アメリカは大統領の「ハネムーン期間」に突入!

経済評論家 杉村富生

「アメリカは大統領の『ハネムーン期間』に突入!」

●2~3月は短期的に需給の変化に警戒を!

 アメリカ大統領の就任100日前後を「ハネムーン期間」と称し、マスコミなどが批判を抑える傾向がある。マーケットでは、バイデン大統領歓迎相場が展開されるはずだ。ただ、2~3月は短期的に注意が必要だ。兜町には「節分天井、彼岸底」の言葉がある。これは機関投資家の行動パターンに起因する。

 すなわち、機関投資家の多くが正月明けの1月第2週ごろに本格買い出動、2月初め~中旬にはポートフォリオの構築が終わる。そして、3月の決算に向けて、銘柄の入れ替え(整理売り)に走る。法人売りも出やすい。一方、買い手は少ない。この結果、株価は下がる。昨年だって、3月中旬がそうだったではないか。

 日経平均株価は3月19日、NYダウは3月23日が安値になっている。今年は昨年とは違う環境(各国中央銀行、政府はゼロ金利政策に加え、流動性の供給、財政出動などドラスチックな政策対応を断行)が株価を支える。しかし、需給の変化には注意が必要である。

 さらに、バイデン大統領としては早急に(「ハネムーン期間」が好都合)、コロナ対策、景気浮揚策を打ち出したいと思っているはずだ。アメリカは分断された状態にある。この解消の切り札はコロナ制圧、景気回復だ。だが、トランプ氏の弾劾裁判があって、3~5週間はこの件に忙殺されることになろう。

 ちなみに、1998年のクリントン大統領の弾劾裁判(女性問題)は、無罪判決が出るまでに約5週間を要している。トランプ前大統領のウクライナ疑惑での弾劾裁判(1回目)は終結までに3週間かかった。今回のトランプ氏は一般人としての対応となる。弾劾には上院での「3分の2」以上の賛成が必要(これは無理?)である。

●テーマ的には「容器」に注目できる!

 さて、物色面ではどうか。まず、短期・順張りではケアサービス <2425> [JQG]、弁護士ドットコム <6027> [東証M]、エヌ・ピー・シー <6255> [東証M]、アルペン <3028> 、ホープ <6195> [東証M]、オーケーエム <6229> [東証2]、インフォマート <2492> など、商いを伴って上昇している銘柄が狙い目だろう。

 テーマ的には「容器」に注目できる。コロナワクチン輸送、貯蔵容器のツインバード工業 <6897> [東証2]、注射容器(シリンジ)用金型の不二精機 <6400> [JQ]、医療用廃棄物容器の天昇電気工業 <6776> [東証2]などがそうだ。各社とも業容一変の夢を秘めている。

 水素ステーション向け貯蔵容器(タンク)、ドローン用燃料容器を開発済みのJFEコンテイナー <5907> [東証2]は見直しの余地が大きい。なにしろ、流動性の乏しさがネック(浮動株式数は30万株程度)とあって、PER10倍前後、PBR0.5倍に放置されている。

 このほか、個別銘柄では中堅企業IT支援のブリッジインターナショナル <7039> [東証M]、チャート的に出直り歩調のテックファームホールディングス <3625> [JQG]、リサイクル関連のリバーホールディングス <5690> [東証2]、タケエイ <2151> などは引き続いて狙える。

 さらに、110番、119番など映像通報システムのドーン <2303> [JQ]、半導体(テスター)関連のテラプローブ <6627> [東証M]には株価倍増の期待が膨らむ。この2銘柄は押し目を丁寧に仕込む戦術が有効だろう。

2021年1月22日 記

株探ニュース

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