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【市況】今週の【早わかり株式市況】4週続伸、米株高で上値追いも利益確定売りで伸び悩む

日経平均 <週足> 「株探」多機能チャートより

■今週の相場ポイント
 1.日経平均は4週連続の上昇、米株高で上値追いも利益確定売りで伸び悩む
 2.バイデン新政権発足で大型経済対策による景気回復期待が相場支える
 3.イエレン次期財務長官の財政出動に前向き姿勢が伝わったことも好感
 4.日経平均は週後半に90年8月以来30年5ヵ月ぶり高値圏に再浮上
 5.週末は利益確定売りに押されたものの底堅い展開

■週間 市場概況

 今週の東京株式市場は日経平均株価が前週末比112円(0.39%)高の2万8631円と4週連続の上昇となった。

 今週の東京市場は、バイデン新政権が20日に発足することもあって思惑錯綜のなか、日経平均は一進一退の展開となった。バイデン政権下での大規模な米追加経済対策による景気回復への期待と、ワクチン普及期待が相場を支えたが、変異種が加わった新型コロナへの警戒感も根強く、目先利益確定を急ぐ動きも観測された。

 週明け18日(月)は前週末の欧米株安を引き継ぎ売り優勢。取引時間中に発表された中国のGDPなど好調な経済指標が押し目買いを誘ったが続かなかった。売買代金は大発会以来の2兆円割れに。19日(火)は急反発。日経平均は一時480円近い上昇をみせる場面があった。前日の米株市場が休場で手掛かり材料に欠けたものの、イエレン次期財務長官が公聴会で、大規模な財政出動に対し前向きな意見を示すと伝わったことなどが好感された。20日(水)は反落。バイデン次期米大統領の就任式を目前にして利食い急ぎの動きが顕在化した。ただ、売り圧力も限定的で終盤は下げ渋った。21日(木)はリスクを取る動きが再び強まった。米国株市場でNYダウをはじめ主要株3指数がいずれも過去最高値を更新したことが投資家心理を強気に傾けた。日経平均は2万8700円台まで買われ、終値ベースとしては90年8月以来30年5ヵ月ぶりの高値をつけた。そして22日(金)は利益確定売りが優勢で反落。日経平均の下げ幅は一時200円を超える場面もあったが、下値には買いが入り下げ渋った。

■来週のポイント
 昨年末からの相場急上昇でスピード調整していたが、来週は上値追いから2万9000円大台突破を目指す展開が期待される。

 重要イベントとしては、国内では29日朝に発表される12月有効求人倍率と12月鉱工業生産が注目される。海外では26日-27日に開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)や26日発表の米国1月コンファレンスボード消費者信頼感指数、28日発表の米国10-12月期GDPに注視が必要だろう。

■日々の動き(1月18日~1月22日)

【↓】   1月18日(月)―― 続落、前週末の欧米株安を受け利益確定売り優勢
 日経平均 28242.21( -276.97)  売買高 9億0854万株 売買代金 1兆9320億円

【↑】   1月19日(火)―― 3日ぶり反発、イエレン氏の大規模経済対策が買い助長
 日経平均 28633.46( +391.25)  売買高10億0677万株 売買代金 2兆1930億円

【↓】   1月20日(水)―― 反落、朝高もバイデン新政権発足を控え売り先行
 日経平均 28523.26( -110.20)  売買高11億5000万株 売買代金 2兆3810億円

【↑】   1月21日(木)―― 反発、欧米株高を受け30年5ヵ月ぶりの高値
 日経平均 28756.86( +233.60)  売買高11億4447万株 売買代金 2兆4955億円

【↓】   1月22日(金)―― 反落、30年5ヵ月ぶり高値に上昇で利益確定売り優勢
 日経平均 28631.45( -125.41)  売買高12億1752万株 売買代金 2兆3734億円

■セクター・トレンド
 (1)全33業種中、12業種が上昇
 (2)東レ <3402> など繊維製品とブリヂストン <5108> などゴム製品が同率で値上がり率トップ
 (3)東電HD <9501> を中心に電力株が買われた
 (4)パナソニック <6752> など電機、日産自 <7201> など自動車といった輸出株は総じて堅調
 (5)内需株はリクルート <6098> などサービス、光通信 <9435> など情報・通信が高いも
   東武 <9001> など陸運、菱地所 <8802> など不動産、キリンHD <2503> など食品は安い
 (6)T&D <8795> など保険、三菱UFJ <8306> など銀行、野村 <8604> など証券といった金融株は売られた
 (7)国際石開帝石 <1605> など鉱業が値下がり率トップ

■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数上位5テーマ)
 1(1) 半導体 
 2(2) 再生可能エネルギー── 「寒波襲来」+「再生エネ」で人気に着火、電力設備投資関連株を狙え!
 3(3) 半導体製造装置
 4(5) 水素
 5(8) 2020年のIPO
  ※カッコは前週の順位

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