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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「昨年と似た新春相場」

株式評論家 富田隆弥

◆7日、東京都の新型コロナウイルス感染者数は2447人に急増し、政府は首都圏1都3県に緊急事態宣言の発令を決定した。だが、それでも日経平均株価は30年5ヵ月ぶりとなる高値2万7624円(ザラバ高値)をつけている(7日時点)。

◆米国では新型コロナの1日当たりの新規感染者数が20万人前後の高水準で推移している。また、6日には次期大統領を正式に選出する連邦議会議事堂に多数のトランプ支持者が乱入するという前代未聞の事件も起きた。だが、それでもNYダウ平均は過去最高値を3万1000ドル台に、ナスダックは1万3000ポイント台に伸ばしている。ドイツでも新型コロナの感染拡大が止まらず、メルケル首相は5日にロックダウン(都市封鎖)の強化を決めた。だが、それでもDAX指数は過去最高値を1万4000ポイントに伸ばしている。

◆厳しい状況下にあるにも関わらず、いま世界の株式市場では強力な金融緩和と財政出動を背景に過剰流動性相場が展開されている。カネ余りを背景とした金融相場、需給相場であり、「需給は最大の材料」「不況の株高」という格言を如実に映したものとなっている。FRB(米連邦準備制度理事会)やECB(欧州中央銀行)、日銀の各中央銀行は、深刻なコロナ不況を踏まえて「緩和姿勢の継続」を明確にしており、需給相場がまだしばらく続くだろう。豊富な投資マネーは玉のこなせる大型株・主力株に向かいやすい。それが需給相場の特徴だ。

◆とはいえ、相場であるから折に触れ調整は挟む。新年、高値圏からスタートして上値追いとなる様は昨年と似ている。昨年は1月17日に一旦頭打ちして月末までスピード調整し、そして2月に改めて上値を目指した。

◆高値更新で始まったこの1月相場だが、やや出来すぎの感もあり、ここからは調整を待って動く姿勢も持ち合わせたい。
 
(1月7日 記、毎週土曜日に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

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