市場ニュース

戻る
 

【材料】<動意株・30日>(大引け)=JCRファ、エネチェンジ、メディシノバなど

JCRファ <日足> 「株探」多機能チャートより
 JCRファーマ<4552>=しっかり。この日の午前中、アストラゼネカ(日本本社、大阪市北区)が開発中の新型コロナウイルスに対するワクチンについて、国内における原液製造に関して、アストラゼネカと業務請負契約を締結したと発表しており、これが株価を下支えしている。今回締結した契約によると、JCRファがアストラゼネカが国内導入する同ワクチンの原液の国内製造を受託すること、及び原液製造のために室谷工場の製造ラインを確保し製造することで合意したという。なお、同件による21年3月期業績への影響は現在精査中としている。

 ENECHANGE<4169>=ストップ高。今月23日に東証マザーズ市場に新規上場した直近IPO銘柄で、上場初日から大人気となったが、その後も連日で上値追いが続いている。公開価格は600円できょうの時点で既に8倍以上という驚異的なパフォーマンスをみせている。消費者向け電力・ガス切り替えプラットフォーム「エネチェンジ」を運営し、エネルギー関連会社向けクラウド型デジタルトランスフォーメーション(DX)サービス「EMAP」及び「SMAP」なども展開している。価格比較サイトでは再生可能エネルギーを織り込んだ料金プランなども紹介している。現在の新エネルギー関連株人気に完全に乗った形だ。

 メディシノバ・インク<4875>=大幅続伸。29日の取引終了後、米国特許商標庁から進行性多発性硬化症の治療を目的とした「MN-166(イブジラスト)」とインターフェロン-βの併用療法に関して、特許承認通知を受け取ったと発表しており、これが好感されている。なお、同件による20年12月期業績への影響は軽微としている。

 ワイエスフード<3358>=急伸、年初来高値を更新。同社は29日、衛生管理にまつわる制度「HACCP(ハサップ)」の認証取得を支援する事業を開始すると発表しており、これが材料視されているようだ。今年6月の改正食品衛生法の施行に伴い、原則すべての食品関連事業者に対して「HACCP制度化」が決定し、来年6月に移行期間の終了を控えている。同社は世界的審査機関の日本法人に出資しているシリウス(東京都台東区)と業務提携契約を締結し、HACCP認証取得支援プログラム「HACCP KEEPER(ハサップ キーパー)」を提供するとしている。

 メドレックス<4586>=一時ストップ高。29日の取引終了後、「マイクロニードルバッチアプリケータ及びそのハウジング」が中国国家知識産権局から特許査定の通知を受けたと発表しており、これを好感している。同特許は、マイクロニードルを確実かつ簡単に皮膚内に挿入するアプリケータ(挿入器具)に関するもので、同社マイクロニードル技術の特徴である「確実な投与を実現するための高い穿刺性及び応力制御」に関する基本技術の一つ。中国のほか、米国、欧州、日本、インド、ブラジルでも権利化を目指しているという。なお、20年12月期業績に与える影響はないとしている。

 ※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

株探からのお知らせ

    日経平均