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【市況】来週の株式相場に向けて=年末ラリーへ主役交代の気配

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 今週の日経平均株価は前週比106円高の2万6751円と、0.4%の小幅高にとどまった。11月に記録的な上昇を遂げた日経平均だったが、2万7000円大台を前にして上値が重くなっている。一方で、週末に失速はしたものの、今週前半は東証マザーズ指数が大幅に上昇する場面があった。前週比は0.9%高。マザーズ指数が日経平均を上回るのは4週間ぶりだ。

 変化の兆しはこれだけではない。規模別では、東証大型株指数の前週比0.6%安に対し、東証小型株指数が0.2%安となった。小型株が大型株を上回るのは実に10週間ぶり。来週の東京株式市場は、足元で始まっている大型株優位から新興株・小型株優位な相場への移行がさらに進む可能性がある。日経平均の予想レンジは2万6200円~2万7200円。

 11月の東京株式市場は米大統領選挙通過、相次ぐコロナワクチン開発進展のニュースを受け、世界景気回復への期待感から主力大型株優位の相場が続いた。日経平均が前月比3456円高、率にして+15.0%の記録的上昇を遂げた一方で、TOPIXは+11.1%、マザーズ指数は+5.2%の上昇にとどまった。規模別では東証大型株指数の+12.1%に対し、中型株は+10.9%、小型株は+5.6%と大型株優位は明らかだった。

 しかし、師走相場が始まった今週、マザーズ指数が日経平均を、小型株指数が大型株指数を上回る推移となったことで、物色の方向性には変化が見えている。

 マザーズ指数は10月14日に1368.19ポイントをつけてから、11月2日の1146.76ポイントまで2週間余りで16.2%下落。その後は75日移動平均線に支えられたボックス推移が続いた。その間、海外マネー流入などにより東証1部の大型株は活況に湧いていたが、新興株や小型株の多くは“蚊帳の外”。個人投資家にとっては、フラストレーションの溜まりやすい相場だった。

 この状況もいよいよ変わりつつある。東京株式市場は次々に物色対象が変わる資金循環の効いた相場が続いている。新興株、小型株に資金が回り始める時期は目前に迫っていると見ていいだろう。来週は年末ラリーの主役がステージに登場する週とりなりそうだ。

 来週は、海外では7日に中国11月貿易収支、独10月鉱工業生産指数、9日に中国11月消費者物価指数、10日に米11月消費者物価指数が発表される。日本では7日に10月景気動向指数(速報値)、9日に10月機械受注が発表される。(胡乱華)

出所:MINKABU PRESS

最終更新日:2020年12月04日 18時12分

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