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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「師走相場、もう一段の上昇も」

株式評論家 富田隆弥

NYダウは最高値水準で足踏みしているが、追加経済対策を巡る与野党協議がクリスマスまでに決着する可能性があり、そうなれば3万ドル台において上昇の勢いを鮮明にしよう。

◆日米とも11月相場が記録的な上昇となっただけに、ここでスピード調整を挟むのはセオリーでもある。日本のメジャーSQ(先物オプションの清算日)は12月11日で、米国は18日。これまでの上昇でSQまでの需給は買い方に分があり、日米株価ともにいつ動き出してもおかしくない状況といえる。

日経平均株価(12月3日現在、2万6809円)は29年半ぶりの水準に来ているが、1991年3月に2万7270円の高値があり、それが当面の目安になる。TOPIX(同1775.25ポイント)は2018年1月の高値1911.31ポイントを目指す流れにある。

◆上値追いが想定される師走相場。ただし、チャートのテクニカル指標は過熱信号が灯り出している。SQにかけて需給はピークになりやすく、外国人投資家の中にはクリスマス前に利益確定に動く向きもある。ワクチン接種の開始にしても「(噂で買って)事実で売る」という格言が気になる。12月の第2週、第3週に思惑通りに相場が上昇するなら、そこが目先の高値ポイントになる可能性もあるだろう。そうしたシナリオも頭には入れておきたい。

(12月3日 記、毎週土曜日に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

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