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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):三桜工、大真空、ピープル

大真空 <日足> 「株探」多機能チャートより
■ヤマシナ <5955>  79円  +10 円 (+14.5%)  本日終値
 ヤマシナ<5955>が後場急伸し、年初来高値を更新した。同社はきょう、インドIT大手のテックマヒンドラとインフラなどを管理するシステムの研究開発と提案を行うことで合意したと発表。今後の展開などが期待されているようだ。今回の合意は、公共インフラや工場などのニーズを満たし実現するための部品開発、システム開発と提案を推進することが主な目的。テックマヒンドラが持つ5Gなどのネットワーク技術やITシステムの構築、センサーなどの開発力と、ヤマシナの部品開発力を融合させ、クルマやインフラ、工場などに提案できる、部品も含めた革新的な管理システムを研究開発するとしている。

■三櫻工業 <6584>  786円  +75 円 (+10.6%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 三櫻工業<6584>が急動意。ここ、世界的な電気自動車(EV)シフトの動きを背景に世界的に関連銘柄が買われる展開となっているが、そのなか、東京市場ではEVの基幹部品で動力源でもある2次電池メーカーやモーター製造会社への攻勢が目立つ。同社は出資先の米ソリッドパワーと全固体電池を共同開発していることでポストリチウムイオン電池を担う次世代電池の関連最右翼に位置している。このほか東京工業大学と新型熱電発電素子の連続発電試験に成功するなどの実績があり、同分野での研究開発に期待が大きい。

■大真空 <6962>  2,537円  +226 円 (+9.8%)  本日終値
 大真空<6962>に買い人気集中。異彩を放つ上げ足で10連騰を記録、きょうは上げ幅も一時270円を超える急騰を演じた。高速通信規格5Gの商用サービス普及の過程で基地局投資が今後一段と加速する状況にある。そのなか、同社は水晶デバイス専業大手で技術力の高さを売り物としており、水晶発振器ではこれまでのTCXO(温度補償水晶発振器)よりも小型で低消費電力のOCXO(恒温槽付水晶発振器)を開発している。これが5Gのインフラ整備で需要を取り込むとの思惑が株価を押し上げる格好となっている。

■ピープル <7865>  1,180円  +49 円 (+4.3%)  本日終値
 ピープル<7865>は大幅反発。3日の取引終了後に発表した21年1月期第3四半期累計(2~10月)の連結業績は、売上高31億5600万円(前年同期比13.2%増)、経常利益3億1400万円(同38.3%増)と2ケタ増収増益を達成しており、これを好感する買いが入った。新型コロナウイルスの感染拡大で消費者の生活が変化するなか、屋内遊具「白いわんぱくジム」や幼児向け自転車「ケッターサイクル」などの出荷が好調だった。併せて、非開示だった通期の業績予想は売上高44億3500万円(前期比18.3%増)、経常利益3億5500万円(同23.8%増)に伸びる見通しを示した。第3四半期までの屋内外の遊具を中心とした好調さは第4四半期期間も続くとみている。

■浜井産業 <6131>  1,547円  +48 円 (+3.2%)  本日終値
 浜井産業<6131>が上昇加速、1400円台のもみ合いを上放れ、一気に1600円台まで歩を進め新高値を更新した。世界半導体市場の拡大が顕著となるなか、その設備投資に関連する銘柄に対する物色の流れが先鋭化している。同社はラップ盤(研磨機)を主力とし、半導体シリコンウエハーの重要拡大の恩恵を受けている。21年3月期は営業利益段階で前期比37.5%減の2億6000万円を見込んでいるが、20年4~9月期時点で前年同期比96%増の3億3700万円に達しており、通期見通しの大幅上振れが期待できる状況にある。

■ミナトホールディングス <6862>  471円  +11 円 (+2.4%)  本日終値
 ミナトホールディングス<6862>が高い。同社は3日取引終了後、太陽誘電<6976>と販売代理店契約を締結することを発表した。ミナトHDは半導体のメモリーモジュールなどを主力とする電子機器メーカーだが、太陽誘電の電子部品やソリューションシステムなどの販売を、メモリー製品を取り扱うサンマックス・テクノロジーズをはじめとするグループ各企業が行うことで、今後の収益貢献が期待される状況となった。これをポジティブ視する買いを引き寄せた。

■エムアップ <3661>  2,594円  +59 円 (+2.3%)  本日終値
 エムアップホールディングス<3661>が3日ぶりに反発。3日の取引終了後、連結子会社のTixplusが経済産業省による「GoToイベントキャンペーン」のチケット販売事業の受託事業者として承認されたと発表しており、これが好感された。同キャンペーン対象イベントにはリアルイベントだけでなく配信イベントも含まれ、対象のチケットは通常価格から最大20%割引した価格で販売する。対象となる音楽ライブやスポーツイベント、ライブ配信などのチケット販売は、Tixplusがチケット二次販売「チケプラトレード」で11月27日から開始したとしている。

■フライングガーデン <3317>  1,354円  +25 円 (+1.9%)  本日終値
 フライングガーデン<3317>が4日続伸。午前11時ごろに発表した11月度月次業績で、既存店売上高が前年同月比21.8%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。10月に続き、テレビ放映の影響により多くの来店客があったとしている。

■ホッカンHD <5902>  1,418円  +15 円 (+1.1%)  本日終値
 ホッカンホールディングス<5902>が4日続伸。3日の取引終了後、子会社の日本キャンパックが、スープなどを製造する食品製造販売会社である真喜食品の株式を取得し、連結子会社化(孫会社化)すると発表しており、これが好感された。両社の製造販売に関する知見を生かした形で、食品分野における事業拡大を目指すという。取得価額は非開示で、来年2月1日の株式取得を予定している。なお、同件が業績に与える影響は軽微としている。

■いい生活 <3796>  805円  +3 円 (+0.4%)  本日終値
 いい生活<3796>が3日ぶりに反発。この日の午前中、同社の入居申込Webシステム「Sumai Entry」を、トーシンコミュニティー(東京都武蔵野市)が導入したと発表しており、これが好感された。トーシンコミュニティーは、マンションディベロッパーであるトーシンパートナーズのグループの関連会社で、首都圏に9000室を超える物件を管理、運営している。今回の「Sumai Entry」導入は、募集業務からCRM機能、業者間物件流通、申込・契約業務のシステム・データ管理を一元管理することで、リーシング業務全般のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するのが狙いという。

●ストップ高銘柄
 ヒーハイスト <6433>  317円  +80 円 (+33.8%) ストップ高   本日終値
 黒田精工 <7726>  2,265円  +400 円 (+21.5%) ストップ高   本日終値
 三光合成 <7888>  456円  +80 円 (+21.3%) ストップ高   本日終値
 菊水電子工業 <6912>  918円  +150 円 (+19.5%) ストップ高   本日終値
 モリテック スチール <5986>  649円  +100 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値
 など、11銘柄

●ストップ安銘柄
 WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   本日終値
 バリュエンス <9270>  4,295円  -700 円 (-14.0%) ストップ安   本日終値
 など、2銘柄

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