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【注目】前週末27日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

ファーマF <日足> 「株探」多機能チャートより

■ファーマF <2929>  3,250円 (+180円、+5.9%)

 ファーマフーズ <2929> [東証2]が続急伸。同社は27日、医薬部外品の白髪染毛剤「ヘアボーテ エクラ ボタニカルエアカラーフォーム」の定期顧客件数が10万件を突破したと発表。ボタニカルエアカラーフォームは、子会社のフューチャーラボが販売する永久染毛剤。広告宣伝による新たな顧客の獲得と定期購入の継続で、定期顧客件数は今年7月末と比べ約3.8倍となり、出荷本数は45万本を突破したとしている。

■アゼアス <3161>  806円 (+42円、+5.5%)

 アゼアス <3161> [東証2]が4日ぶり急反発。26日の取引終了後、21年4月期連結業績予想について、営業利益を2億円から3億9700万円(前期比14.8%減)へ、純利益を1億7600万円から2億9100万円(同7.9%減)へ上方修正したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大を受けて、防護服・環境資機材事業の売り上げが予想を上回っている一方、アパレル資材事業は予想を下回る見通しであることから、売上高は従来予想の97億1100万円(同2.3%減)を据え置いた。ただ、防護服・環境資機材事業の業績が貢献したほか、感染症拡大の環境下で営業活動が制約を受け、営業関連経費が減少したため、利益は上方修正するとしている。

■日創プロニ <3440>  850円 (+40円、+4.9%)

 日創プロニティ <3440> [東証2]が5日続伸となり、年初来高値更新した。世界的な「脱炭素社会」への取り組みが進むなか、次期大統領就任が確実視されているバイデン氏がクリーンエネルギーへの積極投資を掲げており、これを背景に太陽光発電を中心とした再生可能エネルギー関連株に注目が集まっている。そのなか、同社はメガソーラー用建設資材の金属加工や施工を手掛けており、上値を見込んだ投資資金の攻勢が顕著となっている。

■スタンレー <6923>  3,145円 (+145円、+4.8%)

 スタンレー電気 <6923> が3日ぶり大幅反発。26日の取引終了後、上限を100万株(発行済み株数の0.62%)、または20億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これが好感された。取得期間は12月1日から12月15日までで、株主への利益還元と企業環境の変化に対応した機動的な資本政策などの遂行を可能とするのが目的という。同時に、定年延長制度の導入及び特別転進支援施策の実施を行うと発表した。特別転進支援施策は、21年1月31日時点で満49歳以上60歳未満、勤続年数10年以上の基幹社員を対象としており、募集人数は300人程度。特別転進支援施策に伴い発生する特別退職金などの費用は21年3月期決算で特別損失に計上する予定としている。

■NITTOKU <6145>  4,120円 (+175円、+4.4%)

 NITTOK <6145> [JQ]が大幅反発し、年初来高値を更新した。同社は26日、古河電気工業 <5801> と共同で電動車(xEV)向けモーター用レーザー溶接機を製品化したと発表しており、これが材料視されたようだ。NITTOKUの精密ファクトリーオートメーション(FA)技術と、古河電のレーザー加工・銅材料評価技術を組み合わせることにより、モーター生産工程の効率化が可能になるという。なお、同製品は12月からNITTOKUが受注を開始するとしている。

■日電産 <6594>  13,175円 (+525円、+4.2%)

 日本電産 <6594> が5連騰で連日の上場来高値更新、株価を1万3000円台に乗せてきた。地球温暖化ガス排出防止の観点から世界的にガソリン車から電気自動車(EV)へのシフトが進むなか、同社のEV向けトラクションモーターシステム(駆動用モーター)の構造的な需要拡大を見込んだ買いが続いた。また、精密金型や直動関連機器などを手掛ける黒田精工 <7726> [東証2]はEV向けなどを含む車載用モーター周辺で高い技術力を有しており、商いこそ薄いものの27日で9連騰と異彩高を演じている。

■野村マイクロ <6254>  3,285円 (+125円、+4.0%)

 野村マイクロ・サイエンス <6254> [東証2]が3日続伸し上場来高値を更新した。半導体向け超純水装置を主力としており、韓国、中国、台湾の大手半導体メーカー向けに高水準の需要を取り込み業績は急拡大歩調にある。半導体メモリー市況の回復が続くなか、アジアの大手半導体メーカーの投資意欲については世界的な新型コロナウイルスの感染拡大の影響はほとんど受けていない状況にあり、特に同社の主要顧客である韓国サムスンの業績好調が強力な追い風となっている。21年3月期の売上高は従来予想の221億1800万円から305億円(前期比45%増)、営業利益は18億5000万円から31億円(同68%増)にそれぞれ大幅増額しており、時価は最高値圏にあるもののPERは依然として14倍台と割高感が感じられない。

■ラクーンHD <3031>  2,124円 (+76円、+3.7%)

 ラクーンホールディングス <3031> が3日ぶり大幅反発。27日午前11時ごろ、連結子会社ラクーンフィナンシャルが足利銀行(栃木県宇都宮市)と顧客紹介で業務提携を行ったと発表しており、これが好感された。今回の提携によりラクーンフィナンシャルは、取引先の支払い遅延や倒産による売掛金の未回収を解決する「T&G売掛保証」と、ネット完結型の売掛保証「URIHOウリホ」の2つのフィンテックサービスを足利銀行の顧客に提供する。なお、ラクーンフィナンシャルの金融機関との業務提携は足利銀行で20行目となる。

■DyDo <2590>  5,850円 (+160円、+2.8%)

 ダイドーグループホールディングス <2590> が大幅高で3日ぶりに反発。26日の取引終了後、21年1月期の連結業績予想について、営業利益を18億円から43億円(前期比48.6%増)へ、純利益を5億円から25億円(同40.5%増)へ上方修正したことが好感された。新型コロナウイルスの感染拡大による影響が続き売上高は1580億円から1560億円(同7.3%減)へ下方修正したが、第3四半期のコーヒー飲料の販売が「鬼滅の刃」とのコラボ効果により大きく伸長したことに加えて、自販機チャネルの売上高も回復基調となっていることが要因という。また、原材料価格の低減効果も相まって売上総利益率が想定以上に改善していることや、諸経費のコストコントロールも貢献するとしている。同時に発表した第3四半期累計(1月21日-10月20日)決算は、売上高1223億5100万円(前年同期比6.5%減)、営業利益63億7700万円(同60.7%増)、純利益46億4600万円(同61.4%増)だった。

■島津 <7701>  3,780円 (+90円、+2.4%)

 島津製作所 <7701> が続伸し、上場来高値を更新した。同社は27日、クリニック向けにPCR検査を全自動で行う「遺伝子解析装置 AutoAmp」を発売したと発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。この装置は、生体試料の入った検体容器、分注チップ、試薬容器、反応容器をセットするだけでPCR検査が行える「一般医療機器」(クラスI)に該当する製品。同社が販売する体外診断用医薬品「Ampdirect 2019-nCoV検出キット」を試薬として使用することで、新型コロナウイルスの検出が可能だという。

■Jストリーム <4308>  6,040円 (+90円、+1.5%)

 Jストリーム <4308> [東証M]が大幅高で5日続伸。26日の取引終了後、企業のウェビナーやオンラインイベントの開催を総合的に支援するため、シナジーマーケティング(大阪市北区)とサービス連携すると発表しており、これが好感された。Jストリームの動画プラットフォーム「J-Stream Equipmedia」と、シナジーマーケティングが提供するクラウドベースの国産CRMシステム「Synergy!」を連携させることで、企業が参加登録型で行うウェビナーなどのオンラインイベント開催に必要な仕組みを提供するという。両者の連携により、セミナー/イベントページでの動画のライブ/オンデマンド配信ができるだけではなく、申し込みフォームの作成や参加申し込み管理、リマインド・フォローメール送付、アンケート作成などの仕組みを一式提供できるとしている。

■古河機金 <5715>  1,186円 (+12円、+1.0%)

 古河機械金属 <5715> が5日続伸。26日の取引終了後、上限を15万株(発行済み株数の0.38%)、または1億7610万円とする自社株を27日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表しており、これが好材料視された。資本効率の向上を図り、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行することが目的という。

※27日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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