市場ニュース

戻る

【特集】EV電池材料で中韓勢に押されている中、存在感を示すのは(和島英樹)

「明日の好悪材料Next」~第27回

和島英樹和島英樹(Hideki Wajima)
株式ジャーナリスト
日本勧業角丸証券(現みずほ証券)入社。株式新聞社(現モーニングスター)記者を経て、2000年にラジオNIKKEIに入社。東証・記者クラブキャップ、解説委員などを歴任。現在、レギュラー出演している番組に、ラジオNIKKEI「マーケットプレス」、日経CNBC「デイリーフォーカス」毎週水曜日がある。日本テクニカルアナリスト協会評議委員。国際認定テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe)。

【今回チェックした「明日の好悪材料」記事一覧】
11月20日分
11月24日分
11月25日分
11月26日分

11月20日~26日は決算発表が一巡し、月次などが開示の主流に半導体関連のマルマエ<6264>、業務スーパーの神戸物産は堅調に推移。神戸物産<3038>は10月が本決算月で、監査は受けていないが年間の概要も明らかに。日本毛織<3201>は業績を増額している。EDI(電子データ交換)サービスのプラネット<2391>も利益は伸びている。

神戸物産は月次が順調に推移、防護服のアゼアスはコロナ禍の中で業績上方修正している。また足元ではEV(電気自動車)関連銘柄が活況。日本はEV電池部材でシェアが低下気味だが、その中でも健闘している銘柄を2つ紹介する。


【編集部から】 今回より、いくつかの銘柄で、テクニカル面のポイントを加えました。銘柄名の横に「☆テクニカル・チェック銘柄」と表示しています。テクニカルアナリストである和島さんの解説を合わせてご覧ください。

11月20日分 マルマエ<6264>
■好悪材料~10月受注残高は前年同月比13.0%増の8.6億円

液晶や半導体、太陽電池製造用の精密部品の加工に展開。真空の環境にする容器の真空チャンバーや、高精度な加工に強みがある。

マルマエ<6264>は「半導体」「FPD(フラットパネスディスプレー)」「その他」の3つの分野を手掛けている。10月の受注残高は特に半導体分野の検収が好調。同分野の受注残高は前年同月比で45.8%増の6億3900万円となった。FPD分野は同45.4%減の1億7600万円だった。

今後の見通しについては、半導体分野では前月までの一時的な停滞が急回復傾向にあり、「さらに来年3月にかけても全般的に強い動きが続く見通し」としている。

またFPD分野については、市場環境は来年半ばまでは停滞が続く予想としながらも、新規の引き合いが増えるなど改善傾向が出ているという。「当シェシェアの拡大効果も出始めており、受注環境は底打ち感がある」などとしていた。

なお、9月の受注残高は7億8800万円(同2.0%増)で、半導体分野は同37.5%増の5億9000万円。同社では21年8月期の売上高47億円(前期比7.1%増)、営業利益7億8000万円(同13.0%減)、1株利益42.0円を計画している。月次受注残高では順調な滑り出しともみることができそうだ。

真空関連の技術ではエヌ・ピー・シー<6255>、アルバック<6728>、フェローテックホールディングス<6890>、昭和真空<6384>など。

11月20日分 日本毛織<3201> ~ ☆テクニカル・チェック銘柄
■好悪材料~今期経常を一転7%増益に上方修正・最高益更新へ

羊毛紡績の有力企業。商業施設賃貸の不動産業、スポーツや介護なども展開している。

2020年11月期の業績予想を修正、売上高は前回予想から変更はなく1030億円(前期比18.5%減)だが、営業利益前回から12億円上乗せの85億円(同18.8%減)とし、そして経常利益同40億円上乗せの120億円(同7.5%増)と最高益を更新する見通し。1株利益97.6円に。

修正の理由は、営業利益では「産業機材」事業が第3四半期(6~8月)から自動車関連資材に回復の兆しが見えてきた影響や、最大の売上・営業利益を上げる「人とみらい開発」事業で新規M&A(合併・買収)が業績寄与し、さらに「生活流通」事業では新型コロナウイルス禍における巣ごもり需要を取り込んだことに加えて、全体的な経費減などが寄与したとする。

また経常利益が大きく上乗せとなるのは、資本業務提携を行ったフジコー<3515>を2020年11月期末に持ち分法適用関連会社にすることを決め、営業外収益に負ののれんが計上されることが要因だ。

「人とみらい開発」事業では不動産関連が、「生活流通」事業ではEC(電子商取引)が寄与するものと推察される。

同社では、今年7月の第2四半期(12月~5月)累計の決算発表時に、コロナ影響などを背景に通期の営業利益予想を87億円から73億円に引き下げていた経緯がある。

■『株探』プレミアムで確認できる日本毛織の業績修正の履歴
【タイトル】

株式チャートのテクニカル面に目を向けると、移動平均線を応用したテクニカル分析手法であるMACD(マックディー/移動平均収束拡散法)で日本毛織<3201>は上昇基調の継続を示唆している。

MACDは「MACD」とその移動平均線である「シグナル」という2本のラインで構成される。2本のラインともにゼロラインを上回っていれば上昇トレンド、逆に2本ともにゼロラインを下回っていれば下降トレンドを示す

また、ゼロラインから上のレベルでMACDがシグナルを下回る天井を示唆、一方でゼロラインから下のゾーンでMACDがシグナルを上回る底入れを示唆という判断もできる。

■日本毛織<3201>の週足チャートとMACD(2018年12月下旬~)
【タイトル】

上に示した週足チャートでは、19年12月に株価が天井を付けた直後にMACDがシグナルを下回っている。今年3月に株価が底入れして、その後にMACDがシグナルを上回るなど売買タイミングを見るのに有効だ。もちろん、ダマシがある点には注意が必要になる。

足元の週足MACDは、2本ともにゼロラインを上回って推移している。この状態が維持されている限りは、基調は強いことを示している。今後も、2本の線の位置関係には注意を払いたい。

11月24日分 神戸物産<3038>
■好悪材料~10月の売上高は前年同月比13.9%増の293億円、営業利益は同33.8%増の16.4億円

幅広い食材を販売する「業務スーパー」をFC展開。国内に23の自社工場を保有し、PB(プライベートブランド)商品を展開。海外からの原材料大量輸入で価格を抑える戦略。生鮮食品は扱っていないなど差別化で業容を拡大している。

同社の月次業績でこの10月は、売上高が前年同月比13.9%増の293億円、営業利益は同33.8%増の16.4億円となった。経常利益は同22.5%減の15億4400万円となっている。

■神戸物産の月次売上高と前年同月比の推移
【タイトル】
注:会社IR資料より、『株探』編集部作成

10月は「冷凍ほうれん草」「冷凍ブルーベリー」などの冷凍野菜・果物が引き続き好調に推移した。また「不織布マスク」を始めとした資材関連商品も前年を大きく上回る実績になったとしている。

監査法人の監査を受けていない2020年10月期の売上高は3339億9500万円(前期比20.6%増)、営業利益は199億1600万円(同28.0%増)に。

年間を通じての直轄エリアでの既存店売上高は同15.9%増。10月の新規出店は5店舗で、879店舗となり、前年比では34店舗増となった。決算発表は12月14日の予定。

なお、業務スーパーでは12月1日~12月31日まで「業務スーパー888店舗達成記念セール」を実施する。



 

...
───────── プレミアム会員【専用】コンテンツです ─────────
本コンテンツをご覧になりたい方は、「株探プレミアム」にお申し込みください。
※プレミアム会員の方は、“ログイン”してご利用ください。

日経平均