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【市況】株価指数先物【昼のコメント】NT低下の傾向が強まり倍率は14.77まで低下


 日経225先物は11時30分時点、前日比90円安の2万5450円(-0.35%)前後で推移している。カリフォルニア州が11月21日から1カ月にわたり午後10時から午前5時までの外出禁止令を出したことに加え、米連邦準備制度理事会(FRB)の緊急融資プログラムの延長の是非を巡り、財務長官とFRBの意見相違が伝わった。これを受けてグローベックスの米株先物ではNYダウ先物が200ドルを超える下落となり、売りアルゴが発動したようである。売り一巡後はじりじりと下げ幅を縮めており、前場半ばには2万5550円まで値を戻した。しかし、戻りの鈍さも意識されるなか、前引けにかけて再び弱含む展開となった。

 取引開始直前に米国経由でのネガティブなニュースが伝わったことにより、ギャップスタートとなった。ネガティブなニュースでは、まず日経225型がターゲットになりやすく、225先物に売り仕掛け的な売買が向かっているようだ。

 一方でTOPIX型は需給イベントも意識されるなかで底堅い値動きをみせており、この影響からNT倍率は先物中心限月で一時14.77まで低下してきている。NT低下の傾向が強まってきていることから、よりNTショート(225先物売り、TOPIX先物買い)のポジションを積み上げていく流れにもつながりやすく、テクニカル面では25日移動平均線が位置する14.63辺りまでの低下を意識しておく必要がありそうだ。

 なお、前引けのTOPIXは0.25%の下落となった。3日連続で下落していることから、発動レベルではないものの、後場は日銀のETF買い入れへの思惑が高まりやすい。また、東京都の新規感染者数の動向が売りアルゴ発動につながる可能性もあるなか、NT倍率の低下に向かわせよう。

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