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【市況】株価指数先物【昼のコメント】2万4000円に備えたロング比率を引き上げておく必要も意識


 日経225先物は11時30分時点、先週末比240円高の2万3650円(+1.02%)前後で推移している。寄り付きは2万3540円とシカゴ先物清算値(2万3515円)を上回って始まり、開始直後につけた2万3530円を安値に強い値動きをみせており、現物の寄り付き直後には一気に2万3600円を回復。その後もじりじりと上げ幅を広げ、前場半ばには2万3690円まで上昇している。

 先週末の欧州市場が総じて反発をみせたこともあり、欧州で新型コロナウイルス感染症が再拡大していることによる売りアルゴ発動に対するショートカバーの流れが優勢となったようである。また、先週末に日経平均株価を100円程度下支えしたファーストリテイリング <9983> は上げ一服となるものの、一方でソフトバンクグループ <9984> が日経平均をけん引している。

 NT倍率は先物中心限月で14.50をつけた後に14.43に低下している。東証1部の8割超の銘柄が上昇していることもあり、TOPIXを押し上げる格好になっている。テクニカル面では、NT倍率は上昇する5日移動平均線が14.39辺りに位置しているため、14.40辺りまで低下するようであれば、NTロング(日経225先物買い、TOPIX先物売り)によるスプレッド狙いのポジションを積み上げたいところであろう。

 なお、前引けのTOPIXは1.31%の上昇であり、日銀のETF買い入れに伴う需給面での下支えへは期待できない。TOPIXは5日移動平均線、25日移動平均線レベルでの攻防をみせているため、この水準が抵抗となるようだと、NT倍率の上昇傾向が続きやすいだろう。日経225先物は2万3500円を支持線に権利行使価格2万3625円を上回って推移している。後場は利益確定の流れも意識されやすいだろうが、権利行使価格2万3750円および2万4000円に備えたロング比率を引き上げておく必要も意識しておきたいところである。

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