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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:BASE、東宝、郵船

BASE <日足> 「株探」多機能チャートより
■フィードフォース <7068>  5,390円  +700 円 (+14.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 フィードフォース<7068>がカイ気配スタートで急反騰、前週末まで3日続落で下値を試す展開にあったが、きょうは一転して売り物薄のなか気配値のまま水準を切り上げる動きをみせている。デジタルマーケティング関連ツールによりネット広告の出稿支援を行うが、業績は好調で21年5月期は営業55%増益見通しと急拡大を見込む。そうしたなか、11月末現在の株主を対象に1株を4株にする株式分割を実施することを発表した。株式4分割は比較的珍しく、最低投資金額が現在の4分の1に低下することで、個人の小口投資家も参戦しやすくなり流動性が大幅に増す。株式分割は値がさの好業績株の証でもあり、これを好感する買いを呼び込んでいる。

■KOA <6999>  1,223円  +68 円 (+5.9%)  11:30現在
 KOA<6999>が大幅続伸している。前週末16日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が215億3000万円から221億4300万円(前年同期比12.0%減)へ、営業利益が3億5000万円から4億9500万円(同50.8%減)へ、純利益が1億円から2億8100万円(同57.9%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。主にヨーロッパ、北米、日本地域における自動車用途向けの販売が、想定より好調に推移したことが要因としている。

■BASE <4477>  14,620円  +810 円 (+5.9%)  11:30現在
 BASE<4477>が大幅高で3日ぶりに反発している。前週末16日の取引終了後、初の出資案件として、個人やスモールチーム向けにネットでサービスが売れるプラットフォーム「MOSH」を運営するMOSH(東京都目黒区)への出資を行ったと発表しており、これが好感されている。今回の出資は、消費者のEC移行や実店舗のオンラインシフトが急速に進み、BASEが想定していた個人や中小企業層のEC市場のポテンシャルが拡大している時期であることから、この機会にサポートするユーザー領域の拡大を図るのが狙いとしている。

■東宝 <9602>  4,675円  +200 円 (+4.5%)  11:30現在
 東宝<9602>が大幅高で3日ぶりに反発し年初来高値を更新。複数のメディアで、アニメ映画「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」が、公開初日の16日だけで興行収入が10億円を突破したと報じられており、これが好材料視されている。16日と17日の2日間で興行収入が30億円に迫る勢いともいわれており、記録的なスタートとなったことから、配給を行う同社業績へのインパクトも大きいと期待されているようだ。

■キッツ <6498>  579円  +19 円 (+3.4%)  11:30現在
 キッツ<6498>が3日ぶりに急反発。16日の取引終了後、自社株式の消却を発表した。消却前の発行済み株式総数の9.96%に相当する1000万株を10月23日付で消却する。これを受け、株式需給の改善を評価する買いが入っている。

■東芝 <6502>  2,839円  +89 円 (+3.2%)  11:30現在
 東芝<6502>が4日ぶり反発。国際的にサイバー攻撃に対する脅威が増すなか、同社は“究極の暗号”として注目される量子暗号を活用した通信を既存の光ファイバー回線で提供するサービスを提供すると発表した。2025年度までに国内外での展開を目指すとしており、これを材料視する買いを引き寄せる形となった。

■日本郵船 <9101>  1,954円  +54 円 (+2.8%)  11:30現在
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>など大手海運株が買われている。海運セクターは東証1部33業種中のなかで値上がり率1位にランキングされている。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数は今月7日を境に一貫して下げ基調となっているが、米国では大統領選でのバイデン候補勝利を読み、民主党政権下での大規模追加経済対策への思惑が高まりをみせているほか、海運市況に大きな影響を及ぼす中国でも足もと景気回復への期待感が募っている。欧米での新型コロナウイルスの感染拡大に対する警戒感は根強いものの、株価的には織り込みが進んでおり、空売り残高の多い大手海運株は目先買い戻しが株価を浮揚させる動きが出ている。

■ソフトバンクグループ <9984>  7,212円  +189 円 (+2.7%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が東証1部で群を抜く売買代金をこなし、一時277円高の7300円まで買われ、前週13日につけた年初来高値にツラ合わせする展開となった。ここ米国ではハイテク株比率の高いナスダック総合指数が下値模索の展開にある。そのなか、米主力ハイテク株のオプション取引でコール(買う権利)を大量保有していると観測される同社株にとってはネガティブ材料として意識されるが、ナスダック市場に連れ安することなく頑強な値動きをみせ、逆に空売り筋の買い戻しを誘っているもよう。直近の東証信用倍率は1.6倍と買い残が売り残を上回っている状態ながら9月下旬を境に買い残の整理進捗が目立つ。一方、日証金では逆日歩こそついいないものの貸借倍率は0.27倍と大幅に売り長状態にあり、株式需給面では上値が軽くなっている。

■島津製作所 <7701>  3,000円  +75 円 (+2.6%)  11:30現在
 島津製作所<7701>が7日ぶりに反発している。同社は16日、東北大学と共同で自然に吐く息(呼気)を用いた呼気オミックス(代謝物やタンパク質などの生体分子を網羅的に解析する技術)解析法による新型コロナウイルス検査法の開発に成功したと発表。これが材料視されているようだ。この解析法では、試料採取を簡便にするほか、多面的な解析結果を得ることが可能。また、さまざまな感染症対策としても有効で、心血管・肺疾患、生活習慣病、動脈硬化、糖尿病などの代謝性疾患、がんなどの診断や健康管理、未病予防にも応用できるという。同社は将来的に遠隔医療などに展開して、呼気医療という未来型医療の確立を目指すとしている。

■レーザーテック <6920>  9,450円  +180 円 (+1.9%)  11:30現在
 レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連株が強弱感対立のなか売り買いが交錯。前週末の米国株市場では取引後半にハイテクセクターに売りがかさみ、ナスダック総合指数などを押し下げたが、アプライドマテリアルズやエヌビディアなどが軟調で、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は4日続落と調整色をみせている。東京市場でも半導体製造装置の主力銘柄には逆風が意識される場面。ただ、下値では出遅れた機関投資家の押し目買いが観測され、株価は下値抵抗力も発揮している。

■SUMCO <3436>  1,598円  +19 円 (+1.2%)  11:30現在
 SUMCO<3436>が反発している。SMBC日興証券が16日付で、投資評価を新規に「1」とし、目標株価を2000円でカバレッジを開始したことが好材料視されているようだ。同証券では、短期的にはハイパースケーラーの投資の低迷、米中貿易摩擦による影響、シリコンウエハーの顧客在庫の調整と懸念事項が多いと指摘。ただ、5Gスマートフォンの普及やデータ通信量の増加といった中期的な需要成長のストーリーは特段変わっていないと評価。短期的な需要の調整が一巡すれば、ウエハーの需給は本格的な回復局面に突入する可能性が高いとみて、21年12月期上期中には業績は前四半期比で底打ちすると予想している。

■ナカニシ <7716>  1,930円  +13 円 (+0.7%)  11:30現在
 ナカニシ<7716>が反発している。午前9時ごろ、デンタルチェアメーカーの米DCIインターナショナル社(オレゴン州)に出資したと発表しており、これが好材料視されている。ナカニシのデンタル用ハンドピースやモーターなどのインスツルメンツをデンタルチェアとパッケージとして供給することで、市場での中期的な成長シナリオを確実なものとするのが狙いという。なお、20年12月期業績への影響は軽微としている。

■戸田建設 <1860>  644円  -28 円 (-4.2%)  11:30現在
 戸田建設<1860>は7日続落している。前週末16日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が2230億円から2153億円(前年同期比8.5%減)へ、営業利益が102億円から59億円(同62.0%減)へ、純利益を75億円から43億円(同65.0%減)へ下振れたようだと発表しており、これが嫌気されている。新型コロナウイルス感染症の拡大による社会情勢の変動に伴い、受注済み工事の引き渡し時期の見直しや追加工事の発注予定の延期などが発生し、完成工事総利益が減少したことが要因としている。

■日本タングステン <6998>  2,140円  +400 円 (+23.0%) ストップ高   11:30現在
 日本タングステン<6998>がストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。同社はきょう、二軸押出機部材「MAZELLOY」で、新たに長寿命かつ軽量な新材料「MZ01」を開発したと発表。これが材料視されているようだ。強化樹脂コンパウンドの生産には「二軸押出機」が使われるが、性能向上のために添加される硬質素材の影響で部材消耗が深刻化し、部材の交換頻度が増えることによる部材の調達コスト増、装置停止に伴う生産性の低下などの問題があった。このほど開発した新規複合材料「MZ01」は、合金工具鋼の10倍以上の耐摩耗性、比重7.1と鋼材よりも軽い、衝撃に強いといった特徴があり、問題解決につながる材料として期待される。

■DIT <3916>  1,497円  +119 円 (+8.6%)  11:30現在
 デジタル・インフォメーション・テクノロジー<3916>が3日ぶり大幅反発。金融業界向け中心に付加価値の高い情報サービスを展開、サイバー攻撃対応システムなどセキュリティー分野で高い開発実績を持っている。大興電子通信<8023>と協業で中小企業向け電子契約の外部委託サービスをスタートさせており、これも時流に乗る経営戦略として注目を集めている。株価は1月下旬に1872円の年初来高値をつけているが、菅政権のデジタル政策を背景にサイバーセキュリティーが投資テーマとして再浮上するなか、時価は依然1400円台と出遅れ感が強く追随買いを誘っている。

●ストップ高銘柄
 ウェッジHD <2388>  200円  +50 円 (+33.3%) ストップ高   11:30現在
 ジーンズメイト <7448>  414円  +80 円 (+24.0%) ストップ高   11:30現在
 エスケイジャパン <7608>  430円  +80 円 (+22.9%) ストップ高   11:30現在
 バリュエンス <9270>  4,170円  +700 円 (+20.2%) ストップ高   11:30現在
 アーキテクツ <6085>  967円  +150 円 (+18.4%) ストップ高   11:30現在
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 ジーエヌアイグループ <2160>  3,190円  -700 円 (-18.0%) ストップ安売り気配   11:30現在
 WT天然ガス <1689>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   11:30現在
 以上、2銘柄

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