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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

24セブン <日足> 「株探」多機能チャートより

■24セブン <7074>  1,205円 (-322円、-21.1%)

 トゥエンティーフォーセブン <7074> [東証M]が急反落。同社は14日大引け後に決算を発表。20年11月期第3四半期累計(19年12月-20年8月)の最終損益(非連結)は14億円の赤字(前年同期は6.4億円の黒字)に転落した。

■スーパーV <3094>  980円 (-210円、-17.7%)

 スーパーバリュー <3094> [JQ]が続急落。14日の取引終了後に発表した21年2月期上期(3-8月)の経常損益(非連結)は10億9900万円の黒字(前年同期は7億300万円の赤字)に浮上して着地。通期計画の9億9300万円を上回ったものの、通期予想の上方修正がなかったことが嫌気されたようだ。上期は巣ごもり需要が追い風になったほか、値頃感のある価格での販売やセール実施も奏功し、既存店売上高が前年同期比7.0%伸長した。また、生鮮部門の利益改善に加え、グロッサリーとホームセンターの在庫適正化なども黒字化に貢献した。

■UUUM <3990>  2,036円 (-330円、-14.0%)

 UUUM <3990> [東証M]が続急落。14日の取引終了後に発表した21年5月期第1四半期(6-8月)の連結決算は、売上高49億9700万円(前年同期比9.3%減)、経常利益4100万円(同90.1%減)に落ち込んでおり、これが嫌気された。新型コロナウイルス感染拡大の影響で国内外の企業が広告出稿を抑制したことに加え、自社主催のイベントを中止したことなどが響いた。また、地代家賃を中心に販管費が増加したことも利益を圧迫した。会社側は、足もとでは広告市況は回復しつつあり、売上高は第1四半期を底に今後は回復する見通しとしている。

■トランザク <7818>  1,030円 (-152円、-12.9%)

 東証1部の下落率トップ。トランザクション <7818> が急反落。同社は14日大引け後に決算を発表。20年8月期の連結経常利益は前の期比37.8%増の28.5億円に拡大したが、21年8月期は前期比11.0%減の25.4億円に減る見通しとなった。

■リックソフト <4429>  4,715円 (-685円、-12.7%)

 リックソフト <4429> [東証M]が急反落。同社は14日大引け後に決算を発表。21年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結経常利益は前年同期比43.9%減の1億2800万円に落ち込み、通期計画の5億4400万円に対する進捗率は23.5%にとどまり、さらに前年同期の56.7%も下回った。

■きずなHD <7086>  1,374円 (-192円、-12.3%)

 きずなホールディングス <7086> [東証M]が急反落。15日午後1時ごろ、21年5月期第1四半期(6-8月)の連結決算を発表しており、売上収益17億6400万(前年同期比7.5%減)、営業利益8500万円(同59.3%減)となったことが嫌気された。前期にオープンした直営7ホールの収益が寄与したことや既存店の葬儀件数が増加した一方、新型コロナウイルス感染拡大による葬儀の簡素化や参列者数減少により葬儀単価が大きく下落したことなどが影響した。なお、通期見通しは従来予想を据え置いた。

■JNS <3627>  683円 (-82円、-10.7%)

 東証1部の下落率2位。JNSホールディングス <3627> が急反落。同社は14日大引け後に決算を発表。21年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結経常利益は前年同期比56.3%減の1億1200万円に大きく落ち込んだ。

■サイゼリヤ <7581>  1,993円 (-143円、-6.7%)

 サイゼリヤ <7581> が急反落。同社は14日取引終了後に21年8月期の連結最終損益は36億円の赤字と2期連続の赤字となる見通しを明らかにしたことが嫌気された。新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛で客足の戻りが鈍いことが響く見通しだ。なお、20年8月期の連結最終損益は34億5000万円の赤字(前の期は49億8000万円の黒字)と11期ぶりに最終損失を計上している。

■リンガハット <8200>  2,209円 (-153円、-6.5%)

 リンガーハット <8200> が続急落。14日の取引終了後に発表した21年2月期上期(3-8月)の連結最終損益が69億8400万円の赤字(前年同期は4億5200万円の黒字)に転落したことが嫌気された。新型コロナウイルス感染症対策として営業時間の短縮や臨時休業を実施したことが響いた。また、店舗撤退などで減損損失16億2500万円を計上したほか、繰り延べ税金資産も13億7300万円取り崩したことも大幅赤字の要因となった。併せて、非開示だった21年2月期通期の同損益は87億円の赤字(前期は2億1000万円の赤字)になる見通しだと発表している。

■日本情報クリエイト <4054>  6,510円 (-330円、-4.8%)

 日本情報クリエイト <4054> [東証M]が続急落。14日取引終了後、東京証券取引所と日本証券金融が15日売買分から信用取引に関する臨時措置を強化すると発表しており、これが弱材料視された。東証は委託保証金率を現行の50%以上から70%以上に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の50%から70%に引き上げる。信用規制の強化を受けて人気離散などが警戒されたようだ。

■SBG <9984>  7,016円 (-149円、-2.1%)

 ソフトバンクグループ <9984> が反落。株価はここ米国株市場でナスダック総合指数が上昇基調にあったことなどを背景に5日移動平均線を絡め上値指向にあったが、目先は利食い売り圧力が強まった。同社が出資するアリババ集団の傘下企業である金融会社アント・グループに、米国務省が対米禁輸リストに追加する提案を出したことがロイター通信によって報じられ、これがソフトバンクGにとってもネガティブ材料とみなされた。

■凸版 <7911>  1,422円 (-14円、-1.0%)

 凸版印刷 <7911> が安い。SMBC日興証券は14日、同社株の目標株価を2050円から1600円に引き下げた。投資評価の「2」は継続した。新型コロナウイルス感染拡大による影響などを考慮し、業績予想を引き下げた。21年3月期の連結営業利益は615億円から430億円(会社計画400億円)、22年3月期は575億円から520億円に見直した。過去1年ほどで想定していたカタリストは、自社株買いなど資本政策への積極化、上場子会社への対応、成長戦略の芽が明確に確認されることなどだったが、いずれも確認ができなかったと振り返った。また、今後についてもコロナ禍でキャッシュアウトを伴うコーポレートアクションは出てこないとみており、株価は割安な水準ともいえるが、買い上がるカタリストに乏しいと指摘している。

※15日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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