【市況】【↑】日経平均 大引け| 大幅続伸、権利取り狙いや米株先物高で買い優勢 (9月28日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 23391.96
高値 23516.04(15:00)
安値 23303.03(10:00)
大引け 23511.62(前日比 +307.00 、 +1.32% )
売買高 14億6267万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆7082億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は大幅続伸、後場後半に上げ幅拡大し300円超の上昇
2.前週末の米国株市場ではナスダックが大幅高でリスク選好ムード
3.米中摩擦を背景に半導体関連には売り圧力が強まり全体に逆行安
4.月内最終売買日で権利取り狙いの買いや米株先物横目に株高誘導
5.87%の銘柄が上昇、売買代金も再び増勢で2兆7000億円に
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比358ドル高と続伸した。ハイテク株に見直し買いが流入したほか、共和党と民主党が追加経済対策を巡る交渉を再開することで合意したと報道されたことが好感され、景気敏感株も上昇した。
週明けの東京市場では主力株中心に買われ、日経平均株価は続伸。特に後場後半に上げ幅を拡大する展開となり、大引けは300円を超える上昇となった。
28日の東京市場は、リスクオンの流れとなり、後場後半に一気に買いの勢いが増す展開となった。配当再投資への期待から先物主導で日経平均に仕掛け的な買いが入ったが、米株価指数先物が好調に上値を指向し、これに追随した部分も大きい。朝方から買いが先行したが、米中摩擦を背景に半導体関連株が逆行安するなど、一方的に強気に傾くような地合いではなかった。しかし、戻り売りで緩む場面は改めて大口資金が流入するなど買い意欲は強い。業種別では空運と海運を除き、33業種中31業種が上昇、紙パルプや鉄鋼、不動産、水産といったハイテク株以外の業種に買いが集まった。東証1部全体の87%の銘柄が上昇した。全体売買代金も再び増勢となり2兆7000億円台に乗せている。
個別では、任天堂<7974>が高く、ソフトバンクグループ<9984>もしっかり。トヨタ自動車<7203>も買いが優勢だった。キーエンス<6861>、ファーストリテイリング<9983>などの値がさ株も上昇。武田薬品工業<4502>も堅調だった。キャリアリンク<6070>、スカラ<4845>、ダントーホールディングス<5337>がストップ高に買われ、ビジネスブレイン太田昭和<9658>も値を飛ばした。ミマキエンジニアリング<6638>が急伸、エイチ・アイ・エス<9603>も物色人気に。
半面、チェンジ<3962>が商いを膨らませながら急反落となり値幅制限いっぱいに売りこまれた。東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など半導体関連も軟調。ANAホールディングス<9202>が下落したほか、神戸物産<3038>も冴えない。レオパレス21<8848>が大幅安となり、ひらまつ<2764>、ビーグリー<3981>、アステリア<3853>などの下げも目立つ。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、ファストリ <9983> 、テルモ <4543> 、KDDI <9433> 、オリンパス <7733> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約99円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、アドテスト <6857> 、日産化 <4021> 、NTTデータ <9613> 、ホンダ <7267> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約26円。うち17円は東エレク1銘柄によるもの。
東証33業種のうち31業種が上昇し、下落は空運業、海運業の2業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)鉄鋼、(3)不動産業、(4)水産・農林業、(5)証券商品先物。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)石油石炭製品、(2)鉱業、(3)電気機器、(4)その他金融業、(5)サービス業。
■個別材料株
△新日空調 <1952>
多用途型簡易クリーンブース「DiverCell」を開発。
△サンテック <1960> [東証2]
100万株の自社株消却とToSTNeT-3による自社株取得を好感。
△いちご <2337>
スマホ向けサッカーゲーム「TSUBASA+」の公開日決定。
△ハイマックス <4299>
21年3月期業績予想を上方修正。
△ZHD <4689>
SMBC日興証券が目標株価900円に引き上げ。
△キャリアL <6070>
21年2月期業績予想を上方修正。
△大同メ <7245>
製造業向けVR研修ソフトを本格的に販売開始。
△丸文 <7537>
「無線電波による遠隔充電が国内で実用化の動き」との報道。
△カワセコンピ <7851> [東証2]
非開示だった今期経常は黒字浮上へ。
△ビジ太田昭 <9658>
未定としていた21年3月期は増収増益。
▼ITbook <1447> [東証M]
東証が信用規制を強化。
▼ANAHD <9202>
「2000億円規模の公募増資検討」との報道。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)キャリアL <6070> 、(2)スカラ <4845> 、(3)ダントーHD <5337> 、(4)ビジ太田昭 <9658> 、(5)尾家産 <7481> 、(6)イントラスト <7191> 、(7)ミマキエンジ <6638> 、(8)OCHIHD <3166> 、(9)シモジマ <7482> 、(10)プロパティA <3464> 。
値下がり率上位10傑は(1)チェンジ <3962> 、(2)レオパレス <8848> 、(3)LTS <6560> 、(4)ひらまつ <2764> 、(5)ビーグリー <3981> 、(6)アステリア <3853> 、(7)東洋紡 <3101> 、(8)ソルクシーズ <4284> 、(9)電子材料 <6855> 、(10)アドバネクス <5998> 。
【大引け】
日経平均は前日比307.00円(1.32%)高の2万3511.62円。TOPIXは前日比27.70(1.69%)高の1661.93。出来高は概算で14億6267万株。東証1部の値上がり銘柄数は1892、値下がり銘柄数は251となった。日経ジャスダック平均は3601.49円(3.61円高)。
[2020年9月28日]
株探ニュース