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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):スカラ、日本ラッド、NF回路

スカラ <日足> 「株探」多機能チャートより
■テクノマセマティカル <3787>  1,010円  +150 円 (+17.4%) ストップ高   本日終値
 テクノマセマティカル<3787>が後場急伸しストップ高の1010円に買われた。前引け後に、独自のコンピュータアルゴリズム「DMNA」を用いて開発した低遅延モバイル・モニタリング・システム「Point-One」の販売を開始したと発表しており、これが好感された。「Point-One」は、最大16台のスマートフォンから実用的なレベルの映像・音声を0.1秒の低遅延かつ低ビットレートで伝送し、マルチビューワパソコンでモニタリングするシステム。伝送路に公衆インターネット回線網を使用し、クラウドサーバ環境が不要なため、安価なシステム構築が可能な点が特徴としている。

■スカラ <4845>  1,041円  +150 円 (+16.8%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 スカラ<4845>がストップ高。同社は企業向けASPサービスなどを主力に企業や自治体のデジタルトランスフォーメーション(DX)投資需要を取り込んでいる。そうしたなか、25日取引終了後、日本初の官民共創を展開するPublic dots & Company社(東京都渋谷区)と業務提携し、共創型DXプラットフォームシステム「CO-DO」の開発に着手することを発表、これを手掛かり材料に短期資金の攻勢が加速する形となった。

■日本ラッド <4736>  1,099円  +150 円 (+15.8%) ストップ高   本日終値
 日本ラッド<4736>は引き続き大口資金の流入が続き、150円高はストップ高となる1099円に買われた。株価は前週末まで連日で値幅制限いっぱいに買われており、きょうで3営業日連続のストップ高となる。独立系システムインテグレーターで、産業用コンピューター分野では世界首位級の台湾のアドバンテック社とインダストリアルIoT分野で資本・業務提携していることから、量子コンピューターなど次世代コンピューティング分野での展開力に期待が大きい。また、日本通運<9062>子会社の情報資産管理会社と業務提携し、電子署名・電子契約を活用したハンコ業務の効率化促進に取り組んでいることも足もとの物色人気につながっている。

■ビジ太田昭 <9658>  1,564円  +201 円 (+14.8%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 ビジネスブレイン太田昭和<9658>が急反発し、年初来高値を更新。前週末25日の取引終了後、未定としていた21年3月期の連結業績予想について、売上高285億円(前期比0.5%増)、営業利益22億円(同3.3%増)、純利益14億5000万円(同1.6%増)と増収増益を見込み、3期連続営業最高益更新を予想していることが好感された。最近の受注状況などを考慮したほか、新型コロナウイルス感染症が緩やかに収束に向かうと想定している。

■NF回路 <6864>  2,232円  +228 円 (+11.4%)  本日終値
 エヌエフ回路設計ブロック<6864>、フィックスターズ<3687>が買われたほか、シグマ光機<7713>、ユビキタス AIコーポレーション<3858>、HPCシステムズ<6597>、スパークス・グループ<8739>、テラスカイ<3915>など量子コンピューター関連株が軒並み高に買われた。世界的に量子技術を巡る覇権争いが激化しており、直近は論文数で中国が米国を抜き世界首位となるなど、次世代テクノロジーにおける米中間の摩擦先鋭化のひとつの背景ともなっている。日本では7月末に東京大学を主体とする産官学の「量子イノベーションイニシアティブ協議会」が発足しており、トヨタ自動車<7203>をはじめ日本を代表する企業など10団体が研究開発に積極的に取り組む構えをみせており、同分野に経営資源を注ぐ銘柄群に物色の矛先が向いた。

■プロパティエージェント <3464>  1,573円  +145 円 (+10.2%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 プロパティエージェント<3464>は後場上げ幅を拡大し年初来高値を更新。この日正午ごろ、集合住宅における全ての入室・利用及び時間制限付の鍵貸しを可能とする顔認証技術に関して特許を取得し、サービス展開すると発表しており、これが好感された。同特許は、子会社DXYZの有する物理的な鍵や暗証番号を一切必要とせずに顔認証を利用することで集合住宅のエントランス、宅配BOX、エレベーター、各住戸の入室・利用を可能とするもの。顔認証を共通プラットフォーム化することで、一度登録した顔情報をもとに、利用者自身が集合住宅以外でも顔情報を再度登録することなくサービスを利用することを可能としたほか、顔認証を活用して占有スペースに所有者がいなくても訪問者が占有スペースに入ることを可能とし、利便性を向上させたという。

■ジュンテンドー <9835>  1,140円  +80 円 (+7.6%)  本日終値
 ジュンテンドー<9835>が急騰して一時、前日比169円(15.9%)高の1229円に買われ、年初来高値を更新した。前週末25日の取引終了後、21年2月期の単独業績予想について、売上高を448億円から475億円(前期比12.1%増)へ、営業利益を9億5000万円から19億6000万円(同6.7倍)へ、純利益を4億5000万円から10億5000万円(同12.2倍)へ上方修正したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の影響により、マスクなどの感染予防関連や園芸や資材などの巣ごもり関連の売り上げが、第1四半期に引き続き第2四半期も想定以上に伸長しており、当面影響が続くとみられることが要因としている。

■理経 <8226>  309円  +19 円 (+6.6%)  本日終値
 理経<8226>が続急騰で連日の年初来高値更新、一時21%高と値を飛ばし352円まで駆け上がる場面があった。時価は急騰相場を演じた14年7月以来約6年2カ月ぶりの高値圏に浮上した。同社は情報機器の輸入商社であるとともに、システムインテグレーターでもあり、システム開発やネットワークソリューションも手掛け、ハード、ソフト両面を事業テリトリーとしている。官庁向けで高い実績を持っていることから、菅首相が打ち出した行政のデジタル化推進では、同社の商機が高まるとの見方がある。時価総額50億円前後と小型株にも関わらず、出来高流動性に富んでおり150万株程度まで積み上がった信用買い残もほとんど気にならない。業績面は厳しいものの、前20年3月期が底とみられており、300円近辺の値ごろ感から追随買いを誘った。

■丸文 <7537>  530円  +30 円 (+6.0%)  本日終値
 丸文<7537>が急騰。27日付の日本経済新聞で「デジタル機器を無線電波で遠隔充電する新技術が国内での実用化へ動き出す。無線給電の米オシアなどが2021年に日本でサービスを始める」と報じられており、なかで同社が設備の導入などで協力し、企業向けに提供するとあることが好材料視された。記事によると、Wi―Fiと同じ電波を使い、ロボットや電子値札、スマートフォンなどを10メートル離れた場所から充電できるという。デジタル機器の長時間使用につながるだけに、用途は広いとの見方が買いにつながったようだ。

■ハイマックス <4299>  2,535円  +136 円 (+5.7%)  本日終値
 ハイマックス<4299>が大幅続伸。前週末25日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を145億円から151億円(前期比1.6%減)へ、営業利益を7億5800万円から11億円(同8.7%増)へ、純利益を5億1200万円から7億4000万円(同6.5%増)へ上方修正したことが好感された。クレジット案件などを中心に売り上げの増加が見込めることに加えて、全般的な経費が圧縮されていることが要因としている。

●ストップ高銘柄
 バリューゴルフ <3931>  2,020円  +400 円 (+24.7%) ストップ高   本日終値
 ブランドT <7067>  2,030円  +400 円 (+24.5%) ストップ高   本日終値
 STIFHD <2932>  2,550円  +500 円 (+24.4%) ストップ高   本日終値
 ダントーHD <5337>  569円  +80 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値
 など、9銘柄

●ストップ安銘柄
 Nuts <7612>  1円  -2 円 (-66.7%) ストップ安   本日終値
 WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   本日終値
 チェンジ <3962>  9,370円  -3,000 円 (-24.3%) ストップ安   本日終値
 東邦金属 <5781>  1,765円  -500 円 (-22.1%) ストップ安   本日終値
 など、4銘柄

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