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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

セリオ <日足> 「株探」多機能チャートより

■セリオ <6567>  1,644円 (+300円、+22.3%) ストップ高

 SERIOホールディングス <6567> [東証M]がストップ高。24日の取引終了後、9月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げ、流動性を高めるとともに、投資家層の更なる拡大を図ることが目的という。

■ハナツアーJ <6561>  621円 (+100円、+19.2%) ストップ高

 HANATOUR JAPAN <6561> [東証M]がストップ高。24日の取引終了後に発表した第2四半期決算説明会資料で、営業方針を転換し国内需要を取り込むとしたことが好感された。オンライン・オフラインマーケティング・営業によりGoToキャンペーン集客に注力するほか、今後のインバウンド需要の回復に備えて、日本の観光地紹介動画を制作中という。なお、20年12月業績及び配当予想は引き続き未定としている。

■ランシステム <3326>  498円 (+80円、+19.1%) ストップ高

 ランシステム <3326> [JQ]がストップ高。25日、テレワークを推進する企業へ向けて、リモートデスクトップソリューション「ConnectWise Control アクセス」(CWC-CA)の販売を開始すると発表しており、これが好感された。同サービスは、複合カフェやカラオケボックスなど自宅近くのインターネットに接続が可能な環境からリモートで業務を行うための仕組みで、テレワークを許可する従業員の社内パソコンにエージェントをインストールし、認証情報を登録。専用のWebサイトにアクセスし認証を済ませると遠隔地から社内パソコンの画面、マウス/キーボードの操作が可能となるというもの。サービス開始に伴い、運営する複合カフェ「自遊空間」を特別料金で利用できるキャンペーンを行うほか、「自遊空間」以外にもワークスペース提供事業者を募集し、CWC-CAの利用可能店舗の拡大を目指すとしている。

■大和重 <5610>  748円 (+100円、+15.4%) ストップ高

 大和重工 <5610> [東証2]がストップ高。24日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視された。上限を5万株(発行済み株数の3.69%)、または5000万円としており、取得期間は8月25日から12月31日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行並びに資本効率の向上を図ることが目的としている。

■菊池製作 <3444>  895円 (+105円、+13.3%)

 菊池製作所 <3444> [JQ]が3連騰。25日付の日本経済新聞朝刊で「コロナ禍を受けて除菌剤の噴霧ロボットの開発を始めた。飲食店などで使われる運搬ロボットを改良し、除菌剤を噴霧できるノズルを側面に取り付ける」と報じられており、これが好材料視されたようだ。記事によると、顧客が開発した植物由来の除菌剤を使い、出資するスタートアップが開発したロボットから噴霧するという。9月中をメドに発売し、病院やレストラン、オフィスなどでの利用を見込むとしていることから、業績への貢献も期待されている。

■ぐるなび <2440>  619円 (+60円、+10.7%)

 東証1部の上昇率5位。ぐるなび <2440> が急反騰。農林水産省が25日、「GoTo Eatキャンペーン事業」のオンライン飲食予約事業者及び食事券発行事業者を決定し、オンライン飲食予約委託事業の契約候補者に採択されたことが好材料視されたようだ。なお、同社のほかに、カカクコム <2371> 、スターツ出版 <7849> [JQ]なども採択されている。

■タムラ製作所 <6768>  498円 (+23円、+4.8%)

 タムラ製作所 <6768> が大幅高で3日続伸。24日の取引終了後、第2四半期累計(4-9月)連結業績予想について、営業利益を5000万円から3億円(前年同期比68.1%減)へ上方修正したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の影響で売上高は343億円から326億円(同16.4%減)へやや下方修正したものの、いち早く経済活動を再開した中国で電子化学や電子部品の主力工場が想定以上に稼働することで収益回復がみられているほか、全社的な経費削減の徹底が営業利益を押し上げる見込みという。なお、最終損益は3億円の赤字(前年同期7億6600万円の黒字)の従来見通しを据え置いている。同時に、従来未定としていた中間配当を3円(前年同期5円)にすると発表した。なお、期末配当予想は引き続き未定としている。

■アマダ <6113>  934円 (+42円、+4.7%)

 アマダ <6113> が大幅高で3日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が24日付で投資判断「オーバーウエイト」を継続し、目標株価を1200円から1400円へ引き上げたことが好材料視された。構造改革を実施し収益力を向上する計画であることや、ファイバーレーザの高い成長性と競争力は変わらないと評価。21年3月期は販売低迷から減益を予想するが、世界経済の正常化が進むとみる22年3月期は、先進国における販売回復と固定費削減の進展から増益を予想しており、21年3月期の営業利益予想を147億円から191億円へ、22年3月期営業利益予想を407億円から441億円へ上方修正した。

■バリュエンス <9270>  1,719円 (+77円、+4.7%)

 バリュエンスホールディングス <9270> [東証M]が6日続伸。25日正午ごろ、グループ企業のバリュエンスインターナショナル社(香港)が、ブランド買取専門店「なんぼや」の香港に続く海外2拠点目として、インドネシアへ新店をオープンしたと発表しており、東南アジア進出を好感した買いが入った。新たにオープンしたなんぼやインドネシアハントゥア店は、首都ジャカルタの政治・経済の中心部でもある中央ジャカルタにオープン。親日家が多くコミュニケーション力も高いインドネシアでは、客とモノとの想いに寄り添う「なんぼや」の買い取りスタイルを生かしつつ、インドネシア特有の文化や伝統を取り入れたサービスを提供するとしている。

■キャリアデザ <2410>  884円 (+39円、+4.6%)

 キャリアデザインセンター <2410> が大幅反発。24日の取引終了後、企業が求職者に直接アプローチを行うiOS版転職アプリ「Direct type(ダイレクト タイプ)」をリリースしたと発表しており、これが好感された。同サービスは、求職者が求人を「探す」のではなく、企業からのスカウトやレコメンドを「待つ」ことで、自分にマッチした求人と効率的に出会うことができ、そのため求人検索がメインになる「type」とは異なる層の求職者を獲得することが可能になるのが特徴。また、企業は求人条件にマッチした候補者をデータベースから見つけ出し、直接スカウトできるため、採用競争力によらない母集団形成が可能になり、ピンポイントで効率的な採用につなげることができるという。

■JESCO <1434>  453円 (+19円、+4.4%)

 JESCOホールディングス <1434> [東証2]が大幅続伸。24日の取引終了後、ベトナム子会社がビエットパール・ガン・ハオ・ラグジャリー・ユニット・ホテル・プロジェクトに関する案件を受注したと発表しており、これが好感された。同プロジェクトは、ベトナムのバリア=ブンタウ省南東部ブンタウ市で進められるホテルプロジェクトで、今回受注した工事は電気設備、空調・換気設備、給排水衛生設備および防火設備工事。受注金額は736億ドン(約3億4000万円)で、21年8月期に売り上げ計上する予定という。

■日シス技術 <4323>  1,568円 (+61円、+4.1%)

 日本システム技術 <4323> が大幅高で3日続伸。24日の取引終了後、従来未定としていた21年3月期の連結業績予想について、売上高185億円(前期比2.7%増)、営業利益9億8000万円(同1.0%増)、純利益5億5000万円(前期3000万円の赤字)を見込むと発表しており、営業増益見通しであることが好感された。段階的に経済活動が再開されていることや、最新の業績動向を踏まえたという。なお、新型コロナウイルス感染拡大による影響は限定的としている。

■牧野フ <6135>  3,610円 (+135円、+3.9%)

 牧野フライス製作所 <6135> が大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が24日付で投資判断「オーバーウエイト」を継続し、目標株価を4700円から4900円へ引き上げたことが好材料視された。同証券では、株価バリュエーションに割安感があり、設備投資回復時の業績拡大ポテンシャルが大きいとの見方を継続。21年3月期は日本と欧米の販売低迷による数量効果を主因に赤字を予想するが、世界経済の正常化が進むとみる22年3月期は、先進国における販売回復により黒字化を予想。また、第1四半期決算は、人件費や販管費などの固定費削減が進んだ結果、コンセンサスを上回る好決算となり、第2四半期以降も、固定費削減が進むとみており、21年3月期営業損益予想を80億円の赤字から40億円の赤字へ、22年3月期を営業利益38億円から65億円へ引き上げている。

■ルックHD <8029>  733円 (+26円、+3.7%)

 ルックホールディングス <8029> が8日ぶりに反発。24日の取引終了後、未定としていた第2四半期累計(1-6月)連結業績予想について、売上高169億2000万円(前年同期比20.6%減)、営業損益6億9000万円の赤字(前年同期6億4500万円の黒字)、最終損益7億3000万円の赤字(同4億6900万円の黒字)を見込むものの、1-3月期の営業損益5億400万円の赤字に対して、4-6月期営業損益の赤字幅が縮小していることが好材料視されたようだ。新型コロナウイルス感染症の影響で、4月から5月にかけておよそ2ヵ月間の店舗休業などにより大幅な減収と営業損失を計上する見込み。ただ緊急事態宣言解除後、店舗営業の再開に伴う業績は回復しているとしている。なお、20年12月期通期業績予想は、第2四半期連結決算発表日の8月27日に公表する予定としている。

■住友林 <1911>  1,741円 (+51円、+3.0%)

 住友林業 <1911> が3日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が24日付で投資判断「オーバーウエイト」を継続し、目標株価を1600円から1900円へ引き上げたことが好材料視された。同証券では、米国の戸建住宅市場の好調を背景とした中期の利益成長のストーリーは健在と評価。会社側は20年12月期(9ヵ月)第1四半期(4-6月)決算発表時に通期の経常利益計画を240億円(期初計画150億円)に上方修正し、これを受けて同証券も経常利益予想を20年12月期は300億円(従来270億円)に上方修正した。国内の戸建注文住宅の順調な工事進捗を予想し、住宅・建築の売上高予想を増額したほか、米国の販売戸数を引き上げ、海外住宅・不動産の売上高を上方修正したという。上方修正発表後、株価は急上昇しているが、同証券予想PERで引き続き割安感があるとしている。

■グッドコムA <3475>  1,922円 (+46円、+2.5%)

 グッドコムアセット <3475> が3日続伸。24日の取引終了後、東京都墨田区及び台東区に保有する販売用不動産3物件を売却すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。販売するのはいずれもマンションで、総戸数は87戸。販売総額は非開示としているが、19年10月期連結売上高(233億7600万円)の10%超に相当するという。なお、2物件については20年10月期、1物件については21年10月期に売り上げ計上予定としている。

■フォースタ <7089>  1,781円 (+37円、+2.1%)

 フォースタートアップス <7089> [東証M]が反発。24日の取引終了後、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募した2020年度「スタートアップ向け経営人材支援事業の取り組み状況に関する調査事業」の委託先として採択されたと発表しており、これが好材料視された。同事業は、スタートアップへ転職したことのある人材に対して調査を実施し、HPで公表可能な記事を作成・情報発信することなどにより、人材がスタートアップへの転職を検討するための一助とするのが狙い。また、人材を採用する際にスタートアップ・ベンチャーキャピタルなどが実施した取り組みの事例などから採用時の適切な擦り合わせ方法を求人企業側へ提示することで、求人企業側と人材のミスマッチを減らすことも目的としているという。なお、同件が業績に与える影響は軽微としている。

■明光ネット <4668>  770円 (+16円、+2.1%)

 明光ネットワークジャパン <4668> が反発。24日の取引終了後、20年8月期業績で投資有価証券売却益が発生したと発表しており、これが好感された。上場有価証券1銘柄の売却により、売却益9億9400万円が発生したという。なお、通期業績予想には織り込み済みとしている。

■ソラスト <6197>  1,214円 (+24円、+2.0%)

 ソラスト <6197> が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が24日付で投資判断「バイ」を継続し、目標株価を1400円から1500円へ引き上げたことが好材料視された。同証券によると、介護事業を中心としたM&Aによる中長期的な成長ストーリーに変化はなく、21年3月期第1四半期(4-6月)決算発表と同時に訪問介護大手の買収を発表したが、高齢者人口の増加が見込め、既存拠点も多い首都圏の有力事業者の買収は好材料であると指摘している。同買収案件や医療関連受託事業の好調な滑り出しを業績予想に反映し、21年3月期営業利益予想を56億7000万円から61億円へ、22年3月期を同66億8000万円から71億2000万円へ上方修正した。

■西松屋チェ <7545>  1,380円 (+25円、+1.9%)

 西松屋チェーン <7545> が5日続伸し年初来高値を更新した。24日の取引終了後、8月度(7月21日~8月20日)の月次売上高速報を発表しており、既存店売上高は前年同月比8.2%増と10ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。引き続き来店客数が伸び、育児・服飾雑貨の売り上げが好調に推移した。また長雨で傘やレインブーツが好調だったほか、梅雨明け後の夏物衣料の売り上げも伸びた。なお、全店売上高は同7.5%増だった。

■ヨコオ <6800>  2,718円 (+43円、+1.6%)

 ヨコオ <6800> が続伸。24日の取引終了後、フィリピンに車載アンテナの製造子会社を設立すると発表しており、これが好材料視された。フィリピン工場の設立は、今後の業量増加への対応や、主要顧客のグローバル展開に対応したサプライチェーンの更なる重層化を目的としたもの。22年4月に操業開始の予定で、車載アンテナ工場としては中国、ベトナムに続いて3拠点目となる。

■東邦HD <8129>  2,031円 (+24円、+1.2%)

 東邦ホールディングス <8129> が反発。25日午前11時ごろ、医師に対する情報提供(ディテーリング)をリモートで行うエンタッチ(東京都中央区)の株式の一部を追加取得したと発表しており、これが好感された。今回の株式の追加取得は、医療用医薬品プロモーションコードの強化や新型コロナウイルス感染拡大などで製薬企業のMR(医薬情報担当者)と医師とのディテーリングの機会が減少傾向にあることから、こうした製薬企業の課題の解決や、医師が必要とする薬剤情報の効率的な提供に共同で取り組むのが狙いで、東邦HDによる所有割合は14.0%から33.4%になる。資本提携の強化により、エンタッチのサービスを、東邦HDが持つ製薬企業や医師などとの強固な取引関係を活用して全国的に展開する。なお、業績に与える影響は軽微としている。

※25日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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