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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

シンバイオ <日足> 「株探」多機能チャートより

■シンバイオ <4582>  422円 (-34円、-7.5%)

 シンバイオ製薬 <4582> [JQG]が続急落。25日午前9時ごろ、現在開発中の抗がん剤「リゴセルチブ」のライセンサーである米オンコノバ・セラピューティクス社が24日、高リスクの骨髄異形成症候群(HR-MDS)患者を対象とした静脈内投与の有効性と安全性を評価する第3相試験(INSPIRE試験)で、医師選択療法との比較において主要評価項目を達成しなかったと発表しており、これが嫌気された。なお、同件による20年12月期業績への影響はないとしている。

■ASTI <6899>  1,248円 (-89円、-6.7%)

 ASTI <6899> [東証2]が急反落。24日の取引終了後に発表した第1四半期(4-6月)連結決算が、売上高71億3100万円(前年同期比36.5%減)、営業損益5億2300万円の赤字(前年同期3億2200万円の黒字)、最終損益5億1500万円の赤字(同3億4300万円の黒字)と営業損益段階から赤字に転落したことが嫌気された。緊急事態宣言に伴う営業活動の自粛や個人消費の低迷を受けて、主力の車載電装品をはじめ各セグメントで販売が減少したという。なお、21年3月期通期業績予想は引き続き未定としている。

■ツインバード <6897>  730円 (-41円、-5.3%)

 ツインバード工業 <6897> [東証2]が急反落。24日の取引終了後、SMBC日興証券を割当先とする第三者割当により、行使価額修正条項付第1回新株予約権を発行すると発表しており、一株利益の希薄化などを警戒した売りが出たようだ。今回発表の新株予約権は9月9日を割当日としており、発行新株予約権数は1万8000個(潜在株数180万株)で、潜在的な希薄化は20.00%となる。調達資金約13億7400万円は、FPSC(フリー・ピストン・スターリング方式冷凍機)事業における製造設備に関する設備投資や同事業における開発・製造に関する人材投資、借入金の返済などに当てる方針という。

■JPHD <2749>  275円 (-15円、-5.2%)

 東証1部の下落率6位。JPホールディングス <2749> が急反落。24日の取引終了後、株主優待制度を変更すると発表しており、これが嫌気された。現行制度では5単元(500株)以上を保有する株主に対して株主優待ポイントを贈呈していたが、19年9月末現在の株主に対する贈呈で廃止し、20年9月末時点の株主に対してからは自社で取り扱う次亜塩素酸水(300ミリリットル×2本セット)を贈呈する。

■オリンパス <7733>  2,111円 (-37円、-1.7%)

 オリンパス <7733> が3日ぶりに反落。25日の正午ごろ、同社が販売した気管支ビデオスコープ「OLYMPUS BF TYPE Q180」(BF-Q180)及び胆道ファイバースコープ「OLYMPUS CHF TYPE CB30S」(CHF-CB30S)の自主回収を発表しており、業績への影響を警戒した売りが出たようだ。同社が自主調査を行った結果で、BF-Q180が同社の他の内視鏡製品と比較して感染症のリスクが高まる可能性があると判断。また、CHF-CB30Sは検査中の部品残遺・重症化(要手術など)の可能性があるとしている。回収に伴う費用は精査中で、21年3月期第2四半期で約50億円を売上原価に引当金として計上する見込み。なお、21年3月期連結業績予想は引き続き未定としている。

※25日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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