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【市況】【↑】日経平均 大引け| 小反発、買い先行も円高基調を警戒し上昇幅を縮小 (8月21日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  23022.76
高値  23135.43(09:28)
安値  22920.30(15:00)
大引け 22920.30(前日比 +39.68 、 +0.17% )

売買高  9億1028万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆6777億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は前日比39円高と小反発、上値は重く買い一巡後は上昇幅を縮小
 2.20日のNYダウは3日ぶりに反発、ハイテク株が高くナスダックは新高値
 3.売買代金は連日の2兆円割れと薄商い、為替の円高基調も警戒要因
 4.中小型株人気で東証マザーズ指数は反発し2年2ヵ月ぶり高値圏に上昇
 5.エムスリーやメドピアなど医療・ヘルスケア関連株の一角が買われる

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比46ドル高と4日ぶりに反発した。新規失業保険申請件数は増加するなど経済指標はさえなかったが、ハイテク株中心に買いが優勢となった。

 東京市場では、日経平均株価は小反発。米株式市場の上昇で一時2万3000円台を回復したが、上値は重く買い一巡後は上昇幅を縮小した。

 20日の米株式市場は、NYダウが4日ぶりに反発した。主力ハイテク株が高く、ナスダック指数は最高値を更新した。これを受けた東京市場も買い先行でスタート。一時、250円を超す上昇で2万3000円台を回復した。しかし、為替は円高基調にあるほか、週末でもあり買い一巡後は利益確定売りが優勢の展開に。結局、後場にかけ上昇幅は縮小し2万3000円を割り込んで取引を終えた。東証1部の売買代金は連日の2兆円割れと薄商い状態が続いた。小型株人気が続き、東証マザーズ指数は反発し2年2ヵ月ぶり高値圏に上昇している。

 個別銘柄では、任天堂<7974>やファーストリテイリング<9983>が高く、東京エレクトロン<8035>が値を上げた。メルカリ<4385>やBASE<4477>、マクアケ<4479>などの中小型株が高い。エムスリー<2413>やメドピア<6095>、ジーエヌアイグループ<2160>といったバイオ・ヘルスケア関連株の一角も上昇。ティアンドエス<4055>やコマースOneホールディングス<4496>といった直近IPO銘柄も買われた。
 半面、ソニー<6758>やキーエンス<6861>が安く、ファミリーマート<8028>やSUMCO<3436>、資生堂<4911>が値を下げた。ソフトバンクグループ<9984>は小幅安。三井住友フィナンシャルグループ<8316>やみずほフィナンシャルグループ<8411>など銀行株も安い。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はエムスリー <2413> 、ファストリ <9983> 、ダイキン <6367> 、東エレク <8035> 、オリンパス <7733> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約59円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファナック <6954> 、リクルート <6098> 、ファミマ <8028> 、テルモ <4543> 、信越化 <4063> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約30円。

 東証33業種のうち上昇は26業種。上昇率の上位5業種は(1)その他製品、(2)空運業、(3)鉄鋼、(4)ゴム製品、(5)精密機器。一方、下落率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)海運業、(3)銀行業、(4)食料品、(5)水産・農林業。

■個別材料株

△ラクーンHD <3031>
 株主還元方針変更及び中間配当を実施へ。
△山王 <3441> [JQ]
 20年7月期末配当計画を修正、8期ぶり5円復配へ。
△駅探 <3646> [東証M]
 MONETコンソーシアムへ加盟。
△ディディエス <3782> [東証M]
 日本HPと教育現場でのセキュリティー強化などで協力。
△バリューデザ <3960> [東証M]
 デジタルコード発行システムの提供開始。
△エアトリ <6191>
 子会社まぐまぐがジャスダックに上場承認。
△ツナグGHD <6551>
 「ショットワークスデリバリー」の利用店舗数が1000店舗突破。
△ズーム <6694> [JQ]
 フックアップの子会社化を目指し協議を開始。
△プロルート丸光 <8256> [JQ]
 代理店契約している微量採血器具が米国で特許取得。
△藤久 <9966>
 「継続企業の前提に関する注記」の記載解消と株式分割を好感。

▼グリー <3632>
 20年6月期決算は営業利益42%減。
▼Genky <9267>
 株主優待制度の変更を嫌気。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)藤久 <9966> 、(2)ツナグGHD <6551> 、(3)リログループ <8876> 、(4)明和地所 <8869> 、(5)ラクーンHD <3031> 、(6)ヴィッツ <4440> 、(7)T&Gニーズ <4331> 、(8)ハウスドゥ <3457> 、(9)ビジョン <9416> 、(10)アステリア <3853> 。
 値下がり率上位10傑は(1)タケエイ <2151> 、(2)グリー <3632> 、(3)ニイタカ <4465> 、(4)キムラタン <8107> 、(5)グローバル社 <3271> 、(6)Genky <9267> 、(7)ライドオンE <6082> 、(8)DLE <3686> 、(9)LTS <6560> 、(10)アイケイケイ <2198> 。

【大引け】

 日経平均は前日比39.68円(0.17%)高の2万2920.30円。TOPIXは前日比4.86(0.30%)高の1604.06。出来高は概算で9億1028万株。東証1部の値上がり銘柄数は1330、値下がり銘柄数は718となった。日経ジャスダック平均は3491.56円(20.01円高)。

[2020年8月21日]

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