【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):プロルート、駅探、バリューデザ
プロルート <日足> 「株探」多機能チャートより
プロルート丸光<8256>が急伸。同社はきょう、総代理店契約を締結しているマイクロブラッドサイエンス(東京都千代田区)の微量採血器具「MBSキャピラリー」が、米国内で特許を取得したことを明らかにしており、これが買い手掛かりとなったようだ。「MBSキャピラリー」は、良質な検査検体を指先から迅速かつ簡単に採取できる器具。同器具は米国での特許取得のほか、既に日本、韓国、フランス、ドイツ、イギリス、シンガポールの6カ国で取得済みで、合計7カ国目となる。
■駅探 <3646> 509円 +42 円 (+9.0%) 本日終値
駅探<3646>が大幅続伸。20日の取引終了後、ソフトバンク<9434>やトヨタ自動車<7203>などの共同出資会社MONET Technologiesが設立した「MONETコンソーシアム」へ加盟したと発表しており、これが好材料視された。MONETコンソーシアムは、自動運転を見据えたMaaS事業開発などの活動を行うことで、次世代モビリティサービスの推進と、移動における社会課題の解決や新たな価値創造を目指すコンソーシアム。駅探では、これまでの乗り換え案内などで培った経験を生かし、 MaaSへの取り組みを強化しており、今回のコンソーシアム加盟で、我が国におけるMaaSへの取り組みを加速させるという。
■バリューデザイン <3960> 3,190円 +160 円 (+5.3%) 本日終値
バリューデザイン<3960>は急伸。午後1時ごろ、ハウス電子マネー管理システム「バリューカードASPサービス」を活用した、デジタルコードの発行システム「ValueGift」の提供を開始したと発表しており、これが好材料視された。「ValueGift」は、贈り主がメールやSNSなどを通じて残高情報を送ることができるデジタルコード発行サービス。受け取り主は、送られてきたURLからギフトコード(バーコード)を表示し、店頭で代金の支払いに利用することができ、ギフトやクーポンのほか、従業員向けの福利厚生など幅広い用途に活用が可能という。
■エアトリ <6191> 1,314円 +59 円 (+4.7%) 本日終値
エアトリ<6191>が反発。東京証券取引所が20日の取引終了後、同社子会社であるまぐまぐ<4059>のジャスダックスタンダード市場への上場が承認されたことが好感された。上場予定日は9月24日の予定。新規公開時の有価証券報告書によると、エアトリはまぐまぐ株式211万1200株(発行済み株数の85.99%)を所有しており、上場に際し12万株を売り出す予定という。また、エアトリは運営する旅行プラットフォーム「エアトリ」で、エアアジア・ジャパン(愛知県常滑市)が運航する国内線を組み合わせた国内ツアー商品の販売を開始したと発表しており、これも好材料視されたようだ。
■ディー・ディー・エス <3782> 283円 +12 円 (+4.4%) 本日終値
ディー・ディー・エス<3782>が反発。20日の取引終了後、教育現場でのパソコンのセキュリティーと利便性の強化に向け、日本HP(東京都江東区)と協力していくことを発表しており、これが好感されたようだ。同社の「万能認証基盤Themis(テミス)」と日本HPが提供するGIGAスクール構想に対応するChromebookを連携させ、QRコードをカメラにかざすだけでログイン可能な機能や、顔認証機能などを提供していく。
■プラップジャパン <2449> 1,389円 +58 円 (+4.4%) 本日終値
プラップジャパン<2449>は反発。20日の取引終了後、デジタルマーケティングのコンサルティングを行うプレシジョンマーケティング(東京都新宿区)と資本・業務提携し、株式の92%を取得して子会社化すると発表しており、これが好材料視された。プラップJの持つ多様なクライアントのコミュニケーション活動に関する知見や実績と、プレシジョンの持つデジタル領域のマーケティングに関する知見や実績を掛け合わせることで、より幅広いサービスをクライアントに提供できると判断したという。取得価額は非開示としており、取得日は9月1日の予定。なお、20年8月期連結業績への影響は軽微としている。
■ズーム <6694> 1,426円 +55 円 (+4.0%) 本日終値
ズーム<6694>が反発。20日の取引終了後、音楽用電子機器の輸入販売を行うフックアップ(東京都台東区)の全株式を取得し、完全子会社化することについて、フックアップ株主と協議を開始すると発表しており、これが好感された。フックアップをグループ入りさせることで、自社ブランド以外の音楽用電子機器を日本で取り扱うようになり、国内における販売活動の拡大とグループの更なる成長を見込む。取得価額は今後算定する予定で、来年1月の株式譲渡を予定している。なお、20年12月期業績への影響は軽微としている。
■Lib Work <1431> 2,380円 +84 円 (+3.7%) 本日終値
Lib Work<1431>が大幅高。前引け後に、9月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表しており、これが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることで、株式の流動性を高め、投資家層の拡大を図ることが目的としている。
■ジーンテクノサイエンス <4584> 630円 +20 円 (+3.3%) 本日終値
ジーンテクノサイエンス<4584>が反発。20日の取引終了後、北海道大学(札幌市北区)及び労働者健康安全機構総合せき損センター(福岡県飯塚市)と、難治性骨折に対する新たな治療法創出に向けて、3者共同研究契約を締結したと発表しており、これが好感された。難治性骨折は骨折のうち自然治癒しないもので、特に高齢者に多く、寝たきりや要介護の原因となることから、新しい治療法の開発が待たれている分野。今回行われる3者共同研究は、ジーンテクノが所有する乳歯由来歯髄幹細胞を活用し、難治性骨折に対する新たな治療法の創出を目指すという。なお、同件による21年3月期の業績への影響は軽微としている。
■アツギ <3529> 509円 +13 円 (+2.6%) 本日終値
アツギ<3529>が堅調な動き。20日の取引終了後、現在、民事再生手続中のレナウンの子会社である株式会社レナウンインクス(東京都江東区)の全株式を取得し子会社化すると発表しており、これが好材料視された。レナウンインクスは、アツギが強化を志向しているインナーウェアの販売構成比が高く、紳士・婦人ともに幅広い品揃えを有しており、販売ルートも百貨店からチェーンストアまで幅広い販路を構築していることから、縮小する国内市場における競争力強化とシェア拡大につながると判断したという。また、両社の商品は、主力商品群の商品構成をはじめ、企画・デザイン・調達面などにおける重複が少ないため、互いに補完関係があるとしている。取得価額は非開示で、10月1日付で株式を取得する予定。なお、21年3月期業績への影響は現在精査中としている。
●ストップ高銘柄
不二硝子 <5212> 627円 +100 円 (+19.0%) ストップ高 本日終値
GMO TECH <6026> 3,460円 +500 円 (+16.9%) ストップ高 本日終値
コマースワン <4496> 7,120円 +1,000 円 (+16.3%) ストップ高 本日終値
ジャパンエン <6016> 772円 +100 円 (+14.9%) ストップ高 本日終値
など、6銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース