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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):Genky、船井総研HD、藤久

Genky <日足> 「株探」多機能チャートより
■Genky <9267>  3,385円  -150 円 (-4.2%)  本日終値  東証1部 下落率6位
 Genky DrugStores<9267>が大幅反落。20日の取引終了後、20年12月20日から株主優待制度を変更すると発表しており、これが嫌気されたようだ。現行制度の優待品は選択制を採用しており「3000円相当のカタログギフト」「6000円相当のサプリメントまたは化粧品」「福井県産こしひかり5kg」のいずれか1つを贈呈するほか、2年以上保有者には2000円相当の買い物券を追加で配布している。新制度では、同社出店県内(福井県、石川県、岐阜県、愛知県)の株主には保有株数に応じて2000円~5000円分のゲンキー商品券を贈呈し、出店県外の株主へは1000円~3000円分のクオカードを贈呈するという。変更に伴い、長期保有特典は廃止となる。

■船井総研HD <9757>  2,313円  -85 円 (-3.5%)  本日終値
 船井総研ホールディングス<9757>が続落。20日の取引終了後に発表した第2四半期累計(1~6月)連結決算が、売上高122億3400万円(前年同期比1.2%増)、営業利益25億8400万円(同10.1%減)、純利益17億4500万円(同9.0%減)と2ケタ営業減益となったことが嫌気された。新型コロナウイルスの影響により十分な営業活動が行えなかったものの、経営コンサルティング事業に含まれるWEB広告運用代行業務やダイレクトリクルーティング事業の売り上げが伸長し増収を確保した。ただ、利益率の高いコンサルティング売り上げの構成比の減少や、人件費の増加を吸収できず、減益を余儀なくされた。同時に、従来未定としていた20年12月期業績予想を発表しており、売上高240億~57億6000万円(前期比6.8%減~前期並み)、営業利益43億~51億5000万円同24.6~9.7%減)、純利益29億~35億円(同25.0~9.5%減)を見込んでいる。

■トラスコ中山 <9830>  2,509円  -49 円 (-1.9%)  本日終値
 トラスコ中山<9830>は後場マイナスに転換。午後1時ごろ、株主優待制度を廃止すると発表しており、これが嫌気された。物流設備や情報システム(デジタル)への投資を継続する必要があることから、株主優待制度の廃止や株主総会運営費用の見直しを行ったという。

■SUMCO <3436>  1,439円  -25 円 (-1.7%)  本日終値
 SUMCO<3436>が安い。東海東京調査センターは20日、同社株のレーティングを「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に引き下げた。目標株価は1630円(従来1580円)とした。20年12月期下期のシリコンウエハー需要は弱含みで推移すると予想。今12月期の会社による業績予想は未定だが、同センターでは前期比24.8%減の381億円と試算。21年12月期の同利益は476億円に回復するとみている。

■藤久 <9966>  2,286円  +400 円 (+21.2%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 藤久<9966>がストップ高。20日の取引終了後、20年6月期決算短信で「継続企業の前提に関する重要事象等」の記載を解消したと発表したほか、9月30日を基準日として1株を2株に株式分割するとあわせて発表しており、これらが好感された。同社は、17年6月期に営業損失及び当期純損失を計上し、以降3期連続で営業損失及び当期純損失を計上したことなどから、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象または状況が存在すると記載していたが、この日発表の20年6月期単独決算で、売上高223億4900万円(前の期比18.0%増)、営業利益8億8300万円(前の期15億3200万円の赤字)、最終利益2億8200万円(同29億1900万円の赤字)と、4期ぶりの営業黒字を達成。21年6月期も売上高211億8500万円(前期比5.3%減)、営業利益9億1100万円(同3.2%増)、最終利益6億円(同2.1倍)と増益を見込み収益力の改善が見込まれることから、記載を解消するという。

■リファインバース <6531>  992円  +150 円 (+17.8%) ストップ高   本日終値
 リファインバース<6531>がストップ高。同社は20日、三菱ケミカルホールディングス<4188>傘下の三菱ケミカルを引受先とする第三者割当増資を実施することを発表、新株を発行して約2億円を調達する(発行株式数は25万株で発行価額は1株797円)。これがポジティブサプライズとなり投資資金が集中する格好となった。なお、調達資金は三菱ケミカルから廃プラ回収を受託するための設備投資費用などにあてる計画で、今後の業容拡大が見込まれる。

■ツナグGHD <6551>  490円  +59 円 (+13.7%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 ツナググループ・ホールディングス<6551>が一時ストップ高。午前11時ごろ、子会社インディバルが運営するデリバリーバイト専門のマッチングサービス「ショットワークスデリバリー」の利用店舗数が1000店舗を突破したと発表しており、これが好感された。「ショットワークスデリバリー」は、「好きな日に1日だけ働きたい」というドライバーと「空いたシフトを即戦力で埋めたい」店舗をつなげる、デリバリーバイト専門のマッチングサービス。19年3月にサービスをスタートさせており、ドライバーが応募する場合、「面接なし・履歴書不要」で勤務開始の2時間前まで応募をすることが可能なことや、勤務終了後に現金払いで給与が支払われるケースが多いことなどが受け入れられて利用者を増やしており、これに伴い利用店舗数も増加しているようだ。

■山王 <3441>  1,101円  +125 円 (+12.8%)  本日終値
 山王<3441>が急反発。同社は20日取引終了後に、20年7月期の期末配当計画を従来の無配から5円に修正すると発表しており、これが好感されたようだ。復配は12年7月期以来、8期ぶり。今期の業績や今後の経営環境を総合的に勘案したとしており、実施にあたっては10月28日に開催予定の定時株主総会に付議するとしている。

■明和地所 <8869>  529円  +58 円 (+12.3%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 明和地所<8869>が大幅高、ここ底値圏離脱の動きを強めていたが、一気に上げ足を加速させ一時14%高の538円まで買われる場面があった。同社は首都圏で「クリオ」ブランドを主軸にマンションを展開するが、20年4~6月期営業利益は前年同期比10倍の25億1000万円と高変化をみせた。不動産セクターは新型コロナウイルスによる逆風はあるものの、低金利でカネ余り環境が担保されるなか市況が活性化している。そのなか同社株は指標面でも割安感があり見直し買いが加速した。

■ラクーンHD <3031>  1,288円  +132 円 (+11.4%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 ラクーンホールディングス<3031>が4日続伸。20日の取引終了後、株主還元方針の変更及び中間配当を実施することを発表しており、これを好感した買いが入った。ここ数年、概ね30%前後で推移してきた連結配当性向を45~50%をメドに配当を実施する。また、10月31日を基準日に、今21年4月期から中間配当を実施する。株主還元の強化を図るとともに資本の効率化を実現することを目的としている。

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