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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):日本ペHD、西松屋チェ、AIins

日本ペHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本ペHD <4612>  8,490円  +520 円 (+6.5%)  本日終値
 日本ペイントホールディングス<4612>が後場大幅高。午後1時40分ごろ、シンガポールの塗料大手であるウットラムグループを割当先とする第三者割当増資を実施すると発表しており、これが好材料視された。発行する新株数は1億4870万株で、払込期間は21年1月1日から3月31日まで。調達資金は、ウットラムグループと運営するアジア地域の合弁会社持ち分及びウットラムグループが持ち分の99.9%を保有し運営するインドネシア事業などを対象とする現物出資で金銭の払い込みはないという。

■みずほリース <8425>  2,684円  +141 円 (+5.5%)  本日終値
 みずほリース<8425>が反発。大和証券は20日付で、投資判断を「2(アウトパフォーム)」から「1(買い)」へ、目標株価を2800円から3300円に引き上げたことが好材料視されたようだ。同社が3月に持ち分25%の取得を完了した、航空機リース会社エアキャッスルの4~6月期の最終損益は、1億9100万ドルの赤字を計上。ただ、同証券ではエアキャッスルへの期待値は十分低下しており、今後も相応に厳しい事業環境が続き一定のマイナス材料は生じるものの、これ以上大きなマイナス材料が発生する可能性は低下したとの見解を示した。更に、同社第1四半期の営業利益は前年同期比7%増で着地しており、本体業績における堅調な推移を確認できたと評価している。同証券では、21年3月期の連結営業利益予想を従来の214億円から240億円、22年3月期を同236億円から271億円へ上方修正した。

■USENHD <9418>  1,318円  +55 円 (+4.4%)  本日終値
 USEN-NEXT HOLDINGS<9418>が大幅反発。午前11時ごろ、傘下のアルメックスが、21年3月から運用が開始される「オンライン資格確認」に対応した顔認証付きカードリーダー「マイナタッチ」をリリースすると発表しており、これが好感された。同製品は、社会保険診療報酬支払基金から、マイナンバーカードを利用したオンライン資格確認対応の顔認証付きカードリーダーとして認証を受けた機器で、医療機関や薬局などの受付時の本人確認や健康保険証確認に活用できるもの。マイナンバーカードの顔写真データをICチップから読み取り、その顔写真データとマイナタッチで撮影した本人の顔写真とを照合して本人確認を行うことが可能で、最新の保険資格を自動的に医療機関システムで取り込むことができるとしている。

■西松屋チェーン <7545>  1,301円  +54 円 (+4.3%)  本日終値
 西松屋チェーン<7545>が3連騰し連日の年初来高値更新となった。20日の取引終了後、21年2月期単独業績予想について、売上高を1520億円から1560億円(前期比9.1%増)へ、営業利益を67億1600万円から85億円(同4.5倍)へ、純利益を42億9500万円から56億4800万円(同5.2倍)へ上方修正したことが好感された。上期において、来店客数が伸び、育児・服飾雑貨、ベビー・マタニティ、子供衣料など全般的に販売が好調に推移したことが要因。また、夏物衣料の正価での販売が進んだ一方、販管費は計画内で収まったことも寄与する。

■AI inside <4488>  44,150円  +1,250 円 (+2.9%)  本日終値
 AI inside<4488>が高い。岩井コスモ証券は20日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を4万円から5万5000円に引き上げた。同社は、AI(人工知能)技術を使って書類に書かれた手書き文字をデジタル化するクラウドサービスを展開している。書類の手書き文字をデジタル化するAI―OCR製品が想定以上に伸びており、今月12日に21年3月期業績予想の増額修正を発表。今期の営業利益は5億7600万円から10億3500万円(前期比2.4倍)に見直している。同証券では、テレワークを行う企業やデジタル・ガバメントに取り組む自治体による業務デジタル化が追い風となり、中期的な成長が期待できるとみている。

■JIG-SAW <3914>  4,735円  +70 円 (+1.5%)  本日終値
 JIG-SAW<3914>が3日ぶりに反発。同社は20日、自社のクラウド連携IoTエンジン「neqto: 」と米データドッグの分析用プラットフォームを統合展開すると発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。同社は既に国内ではデータドッグとパートナー関係を築いているが、このほど北米及びアジア市場へのサービス展開で提携。統合展開により、ユーザーはコスト最適化による高いパフォーマンスの実現と、ハイレベルのクラウドIoTデータ分析・処理サービスの利用が可能になるとしている。

■FRONTEO <2158>  846円  +12 円 (+1.4%)  本日終値
 FRONTEO<2158>が3日続伸。20日の取引終了後、Wi-Fiからの情報漏洩の調査に向けて、Wi-Fiセキュリティーを手掛けるスプライン・ネットワーク(東京都渋谷区)と協力すると発表しており、これが好感された。今回発表した協力体制の構築は、FRONTEOの人工知能(AI)を用いたテキスト解析技術を含むデジタルフォレンジック技術と、スプライン・ネットワークが提供するWi-Fiの診断分析および常時監視サービスを連携。平時からのWi-Fi環境の監視とWi-Fi経由の不正通信の検知と防止、情報漏洩インシデント調査での脆弱性診断分析などを行うという。

■SHOEI <7839>  3,090円  +40 円 (+1.3%)  本日終値
 SHOEI<7839>がしっかり。20日の取引終了後、20年9月末時点の株主から、株主優待制度を新設すると発表しており、これが好材料視された。毎年9月30日時点で1単元(100株)以上を保有する株主を対象に、同社取り扱いノベルティグッズ、または自社直営店で利用可能な15%割引券1枚を贈呈する。

■村田製作所 <6981>  6,430円  +75 円 (+1.2%)  本日終値
 村田製作所<6981>、TDK<6762>など電子部品株が堅調な値動き。前日の米国株市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合指数が史上最高値を更新しており、足もと外国為替市場でドル安・円高に振れているとはいえ、主力ハイテク株には買い戻しが入りやすい局面にある。また、米アップルは連日で上場来高値を更新し、時価総額は既に2兆ドルの大台に乗せている。これを背景にセラミックコンデンサーで断トツの世界シェアを誇る村田製をはじめアップルの有力サプライヤーである日本の電子部品メーカーの株価も刺激されている。

■グリー <3632>  454円  -53 円 (-10.5%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 グリー<3632>が急反落。20日の取引終了後に発表した20年6月期連結決算が、売上高626億6500万円(前年同期比11.7%減)、営業利益31億6200万円(同42.3%減)、最終利益27億900万円(同22.3%減)と大幅減益となったことが嫌気された。ブラウザゲームの売り上げが減少したことに加えて、広告・メディア事業の一部で新型コロナウイルス感染症の影響を受けた。また、保有株式を一部売却したことで投資有価証券売却益を計上した一方、投資有価証券評価損や減損損失などを計上したほか、繰延税金資産の一部取崩などで法人税等調整額を計上したことも響いた。なお、21年6月期業績予想は、適正かつ合理的な数値の算出が困難であるとして非開示としている。

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