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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ミナトHD、ランサーズ、エムアップ

ミナトHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■イオンファンタジー <4343>  1,567円  -35 円 (-2.2%)  本日終値
 イオンファンタジー<4343>が反落。17日の取引終了後に発表した7月度の売上概況で、既存店売上高が前年同月比33.1%減となり、5カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。同社では、緊急事態宣言の解除と各自治体からの休業要請解除を受けて、5月16日から順次営業を再開し、7月は全店舗が営業している。営業再開後の売り上げは回復基調に乗り、7月第1週は週間の既存店売上高が前年同期比85%まで回復していたが、新型コロナウイルスの感染拡大が再度、東京都から始まり全国に波及したことで、第3週以降、売り上げの回復にブレーキがかかったとしている。

■村田製作所 <6981>  6,653円  -86 円 (-1.3%)  本日終値
 村田製作所<6981>、TDK<6762>、フォスター電機<6794>など電子部品株が総じて軟調。米商務省が17日、中国通信機器大手ファーウェイに対し、事実上の禁輸措置の強化を発表、米中摩擦の激化が懸念されている。世界的な5G普及への足かせとなる可能性もあり、セラミックコンデンサーをはじめ5G対応スマートフォン向け部品で商機獲得が期待されている電子部品メーカーにも株価のネガティブ材料として意識されている。足もと外国為替市場で1ドル=106円台を割り込む円高に振れていることも買い手控えムードを助長している。

■ミナトホールディングス <6862>  444円  +80 円 (+22.0%) ストップ高   本日終値
 ミナトホールディングス<6862>がストップ高。半導体のメモリーモジュールを主力とする電子機器メーカーで足もとの業績は苦戦しているものの、提携戦略などで展開力の増強を図っている。17日取引終了後、クラウド会議システムやオーディオ・映像関連製品、セキュリティ関連製品などを開発・販売するプリンストン(東京都千代田区)の全株式を取得し子会社化することを発表。また、プリンストン社の中出敏弥社長らを引受先とする合計35万8100株の第三者割当増資を実施することも合わせて発表しており、これを材料視する買いが集中した。

■エムビーエス <1401>  712円  +100 円 (+16.3%) ストップ高   本日終値
 エムビーエス<1401>がストップ高。同社は17日、非接触によるPCR検査を行うことができるキャビネットボックス型の装置「双セキュリティキャビネットBOX」を開発したと発表しており、これが材料視されたようだ。この装置は電話ボックスほどの大きさで、省スペースで設置できることから感染症対策実施のスペースがない街中のクリニックなどでも、PCR検査用ボックスとして感染症予防(非接触での感染症検査が可能)に活用できるという。既に5月に宇部市琴芝町にある保健センターに寄贈したほか、9月からは山口県の委託を受けて正式に検査センターを立ち上げ設置する予定で、要望があれば病院やクリニック、自治体などに供給していく予定だとしている。

■ランサーズ <4484>  1,135円  +150 円 (+15.2%) ストップ高   本日終値
 ランサーズ<4484>がストップ高。同社はフリーランスなどの人材と企業をマッチングさせる人材仲介サイトを運営。主に同社が仕事を受注し、フリーランスに依頼する請負型を特長とするが、コロナ禍にあっても電話代行業務など、企業のニーズを捉えたサービスで需要を開拓している。これまでトップラインは高水準の伸びを続ける一方、損益赤字局面が続いていたが、今月13日に開示した21年3月期業績予想では営業損益が1000万~5000万円の黒字を見込んでおり、収益成長局面へ移行するとの思惑が物色人気化につながっている。

■エムアップ <3661>  3,220円  +300 円 (+10.3%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 エムアップホールディングス<3661>が急騰し、年初来高値を更新した。14日に発表した第1四半期(4~6月)決算が、売上高29億3700万円(前年同期比15.4%増)、営業利益2億8800万円(同2.3倍)と大幅増益となったことが引き続き好材料視された。主力のコンテンツ事業で、アーティストなどの獲得による新規ファンクラブやファンサイトの開設を進め、有料会員の獲得に取り組んできたことなどが奏功した。また、音楽映像商品やアーティストグッズを販売しているEC事業も好調だった。また、きょう11時30分ごろ、連結子会社Fanplus(東京都渋谷区)が、電子チケット事業やチケット二次販売「チケプレトレード」を運営するTixplus(東京都渋谷区)と、「WAVOC presents災害ボランティア支援 ゴスペラーズアカペラコンサート」生配信の視聴チケットの販売及び配信を行うことを発表した。なお、同コンサートの視聴には、Fanplusの視聴PASS販売プラットフォーム「StreamPass」とコメントや投げ銭機能を搭載したFanplusの視聴アプリ「FanStream」を活用する。

■富士ソSB <6188>  416円  +28 円 (+7.2%)  本日終値
 富士ソフトサービスビューロ<6188>が中段もみ合いをマドを開けて上放れてきた。コールセンター事業や業務プロセスを外部委託するBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)事業で企業の人材ニーズを取り込んでいる。20年12月期は特別給付金絡みのスポットでの大型案件受注が反映され営業利益予想を大幅に増額修正、決算期変更に伴い前期との比較はできないものの、従来予想の2億6000万円から4億6000万円予想に2億円の上乗せとなった。政府が普及に本腰を入れるマイナンバー関連でも商機を捉えており、中期成長期待が強い。

■総医研ホールディングス <2385>  658円  +43 円 (+7.0%)  本日終値
 総医研ホールディングス<2385>が大幅高で連日の年初来高値更新。17日の取引終了後、21年6月期の連結業績予想を発表しており、売上高100億円(前期比7.4%増)、営業利益13億円(同24.1%増)、純利益9億円(同23.0%増)と大幅増益を見込むことが好感された。前期末の受注残高が減少したことから医薬臨床研究支援事業は減収減益が見込まれるものの、杭州高浪との資本・業務提携の効果や商品ラインアップの拡充、中国における輸入許可の取得による販路の多様化などで、化粧品事業が引き続き拡大し業績を牽引する見通し。なお、20年6月期決算は、売上高93億1200万円(前の期比23.0%増)、営業利益10億4700万円(同20.9%増)、純利益7億3100万円(同32.2%増)だった。

■アストマックス <7162>  222円  +13 円 (+6.2%)  本日終値
 アストマックス<7162>が大幅反発。17日の取引終了後、子会社の長万部アグリが、Yahoo!ショッピング内に「長万部アグリ Yahoo!店」をオープンしたと発表しており、これが好材料視された。長万部アグリは、長万部産のホタテの貝殻とサンゴを用いたアルカリ培地で、ブランドミニトマト「エンリッチミニトマト」を生産している。Yahoo!ショッピングへの出店で販売機会の拡大につながり、業績への貢献が期待できることが買いにつながったようだ。

●ストップ高銘柄
 日本製麻 <3306>  401円  +80 円 (+24.9%) ストップ高   本日終値
 オイシックス・ラ・大地 <3182>  3,765円  +700 円 (+22.8%) ストップ高   本日終値
 ジモティー <7082>  2,832円  +500 円 (+21.4%) ストップ高   本日終値
 データホライゾン <3628>  3,110円  +502 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値
 トレンダーズ <6069>  621円  +100 円 (+19.2%) ストップ高   本日終値
 など、13銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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