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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):インフォMT、東エレク、住友鉱

インフォMT <日足> 「株探」多機能チャートより
■エンプラス <6961>  2,269円  +35 円 (+1.6%)  本日終値
 エンプラス<6961>が反発。17日の取引終了後、5月29日に発表した自社株買いについて、上限を20万株、または5億円から40万株(発行済み株数の3.24%)、または10億円に修正したことが好材料視された。また、取得期間も9月30日までから10月30日までに変更する。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためという。なお、今回の自社株買いに関しては、8月14日までに19万2500株を取得。取得価額の総額は4億5836万円としている。

■インフォマート <2492>  698円  +9 円 (+1.3%)  本日終値
 インフォマート<2492>が小反発。午前11時ごろ、クラウド請求書サービス「BtoBプラットフォーム 請求書」を使った群馬県前橋市における実証実験を開始すると発表しており、これが好材料視された。今回の実証実験は、前橋市における公立小中学校を対象に「BtoBプラットフォーム請求書」と、世界最大の出張・経費管理クラウドSAPコンカーの日本法人であるコンカーの請求書管理クラウド「Concur Invoice」を試験的に導入し、業務プロセスの効率化とデジタル化の有効性を検証するのが狙い。同実験により、従来紙で行っていた請求書処理プロセスをデジタル化し、間接業務の負荷削減を進め、教員の働き方改革の実現を目指すという。

■東京エレクトロン <8035>  28,980円  +330 円 (+1.2%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連株が急速な円高にもかかわらず、売り物をこなし頑強な値動き。前日の米国株市場では画像処理半導体大手のエヌビディアが6%を超える上昇で4連騰となり、過去最高値を更新したほか、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も史上最高値圏に再浮上、この流れが東京市場にも波及している。世界的なテレワーク導入加速に伴うデータセンターの増設需要や、次世代通信規格5G関連インフラに絡み半導体市況は中期的な追い風が意識されている。東京市場では、ここ半導体関連は調整色を強めていたが、目先リバウンドを期待した押し目買いを誘導している。

■CREロジ <3487>  162,100円  +1,600 円 (+1.0%)  本日終値
 CREロジスティクスファンド投資法人<3487>は続伸。17日の取引終了後、20年6月期の決算を発表しており、営業利益は前の期比39.0%増の11億5100万円となった。また、あわせて発表した20年12月期(7~12月)の営業利益予想は、前期比31.4%増の15億1300万円と最高益見通しとなり、これらが好感されたようだ。同社では運用環境について、通信販売や電子商取引の拡大などに伴う宅配取り扱い個数の増加、3PL(サード・パーティー・ロジスティクス)事業者の利用の広がりなどを背景に、物流不動産に対する需要は引き続き強く、今後も増加すると見込んでいる。なお、21年6月期(21年1~6月)の営業利益見通しは、今期予想比8.5%減の13億8500万円とした。また、分配金の見通しについては20年12月期が3297円、21年6月期が3205円とした。

■インソース <6200>  2,673円  +26 円 (+1.0%)  本日終値
 インソース<6200>は3日続伸。17日の取引終了後、株主優待制度の変更を発表。現行制度では、500株以上保有でクオカード500円~3000円分に加えて、自社指定公開講座の無料券(1~4回分)を贈呈していたが、20年9月末時点の株主から受講無料券を廃止してクオカードの贈呈額を増やすことにし、700~5000円分の贈呈を行うという。なお、100株以上500株未満の株主に対するクオカード500円分の贈呈に変更はない。

■トレンドマイクロ <4704>  6,510円  +60 円 (+0.9%)  本日終値
 トレンドマイクロ<4704>が反発。SMBC日興証券は17日、同社株の投資評価「2」を継続するとともに、目標株価を6200円から6800円に引き上げた。新型コロナウイルスが売り上げに与える影響は小さく、一般管理費や販促費が減少しており利益が増加しやすい状況にあることを評価。20年12月期の連結営業利益は385億円から400億円(会社計画377億円)に上方修正している。クラウドサービスのための投資などの戦略展開が進んでいることも前向きに評価している。

■住友金属鉱山 <5713>  3,299円  +25 円 (+0.8%)  本日終値
  金関連銘柄が堅調。住友金属鉱山<5713>が底堅く推移したほか、金価格に連動するETFのSPDRゴールド・シェア<1326>や金価格連動型上場投資信託<1328>が値を上げた。17日のニューヨーク市場で、産金株のバリック・ゴールドを著名投資家のウォーレン・バフェットの投資会社であるバークシャー・ハザウェイが買ったことが判明し、同社をはじめとする金鉱株が軒並み高となった。これを受け、日本の金関連銘柄も連れ高となった。また、17日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場が、前週末比48.9ドル高の1トロイオンス=1998.7ドルに上昇したことも追い風となった。

■リプロセル <4978>  434円  +2 円 (+0.5%)  本日終値
 リプロセル<4978>が反発。17日の取引終了後、オランダのVIROCLINICS社と業務提携することで合意したと発表しており、これが好材料視された。今回の提携により、リプロセルは20年9月から21年4月の期間、VIROCLINICS社のグローバルプロセスラボパートナーの一員として、日本での臨床サンプルの受託加工サービスをVIROCLINICS社に提供し、インフルエンザの臨床開発プロジェクトの受託業務を行うとしている。

■ビジョン <9416>  666円  -70 円 (-9.5%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 ビジョン<9416>は急反落。17日の取引終了後に発表した第2四半期累計(1~6月)連結決算が、売上高96億3000万円(前年同期比25.6%減)、営業損益1500万円の赤字(前年同期16億9000万円の黒字)、最終損益13億5200万円の赤字(同10億7500万円の黒字)となり、営業損益段階から赤字となったことが嫌気された。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う旅行需要の急減速により、グローバルWiFi事業が落ち込んだ。また、レンタル資産をはじめとするグローバルWiFi事業関連資産の減損損失の計上、一部の投資先における投資有価証券評価損の計上なども響いた。同時に、未定としていた20年12月期通期業績予想について、売上高167億円(前期比38.9%減)、営業損益3億2000万円の赤字(前期33億2500万円の黒字)、最終損益16億100万円の赤字(同22億2600万円の黒字)を見込むと発表している。

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