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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ジーエヌアイ、エムスリー、任天堂

ジーエヌアイ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ジーエヌアイグループ <2160>  1,738円  +300 円 (+20.9%) ストップ高   本日終値
 ジーエヌアイグループ<2160>がストップ高。17日の取引終了後、肝線維症治療候補薬として第2相臨床試験を実施していた「F351」について、試験の完了を発表しており、これが好材料視された。同試験は、中国におけるB型肝炎ウイルス由来の肝線維症患者に対する安全性並びに有効性を検証する試験で、初期段階分析ではプラセボ群に対して統計学的に優位な改善結果が得られたという。また、全般的に良好な耐容性も示したという。同社ではこの結果を踏まえ、中国市場での上市や米国、日本における可能性について検討を進め、9月下旬から10月上旬をメドに戦略的な方向性について明らかにするとしている。なお、20年12月期業績への影響はないとしている。

■モダリス <4883>  3,080円  +412 円 (+15.4%) 一時ストップ高   本日終値
 モダリス<4883>は3連騰し、上場来高値を更新した。SBIインベストメントが8月17日の取引終了後、財務省に変更報告書を提出し、SBIインベストメントと共同保有者であるレオス・キャピタルワークスのモダリス株式保有割合が7.41%から8.75%に上昇したと発表。うちレオスの保有割合が1.07%から2.41%に増加しており、需給思惑が働いたようだ。なお、保有目的は純投資としており、報告義務発生日は8月7日。

■カルタHD <3688>  1,360円  +102 円 (+8.1%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 CARTA HOLDINGS<3688>が後場急伸。同社はきょう、グループのVOYAGE MARKETINGが、内閣府の「地域未来構想20オープンラボ」の20政策分野のうち「行政IT化」「防災IT化」「商品券・旅行券」の3分野における専門家企業として選定されたと発表。「地域未来構想20」は、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用し、感染症にも経済危機にも強い、強靱かつ自律的な地域の社会経済の構築に向けて、地域で取り組むことが期待される「社会的な環境整備」「新たな暮らしのスタイルの確立」「新たな付加価値を生み出す消費・投資の促進」を軸とした20の政策分野。VOYAGE MARKETINGは、デジタルギフト「デジコ」や給与前払いサービス「Remone」などのサービスを通じて、当該分野で課題を抱える自治体などソーシャルセクターへの連携や、デジタルトランスフォーメーション(DX)化を推進するとしている。また、この日は運営する次世代型TVマーケティングプラットフォーム「PORTO tv」で、新たなクリエイティブパートナーとしてNORTH AND SOUTH(東京都渋谷区)と連携したことも発表。この連携で、より幅広いクライアントニーズに対応し、テレビCMの制作を行うことができるようになるとしている。

■コメリ <8218>  3,410円  +195 円 (+6.1%)  本日終値
 コメリ<8218>が大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が17日付で、投資判断「オーバーウエート」を継続し、目標株価を3200円から3500円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、収益体質強化による増益基調の継続を評価。21年3月期第1四半期(4~6月)決算は、収益体質改善が続くなか、新型コロナウイルス感染下で増加した巣ごもり需要を幅広く取り込んだことで大幅増益となったが、同証券では業績進捗を踏まえて21年3月期営業利益予想を192億円から245億円へ、22年3月期を同195億円から245億円へ上方修正した。同証券では、天候不順などによる業績への影響は避けづらいとしつつも、巣ごもり需要の急減は今なおみられず、また収益体質改善も続いているため、底堅い成長が続くとみている。

■物語コーポレーション <3097>  8,250円  +370 円 (+4.7%)  本日終値
 物語コーポレーション<3097>が大幅高。同社は17日取引終了後に、7月度の月次売上高(国内直営店とフランチャイズ店の合計、速報値)を公表。既存店売上高は前年同月比2.9%増となり、5カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されたようだ。主力の焼肉部門の売上高が同10.1%増と伸びたことが寄与した。なお、全店ベースの売上高は同9.1%増(6月は同2.3%増)と2カ月連続のプラスだった。

■ファンコミ <2461>  468円  +17 円 (+3.8%)  本日終値
 ファンコミュニケーションズ<2461>が大幅高で4日ぶりに反発。光通信<9435>が17日の取引終了後、財務省に大量保有報告書を提出し、光通信のファンコミ株式保有比率が5.01%と新たに5%を超えたことが判明。これを受けて需給思惑的な買いが入ったようだ。なお、保有目的は純投資で、報告義務発生日は8月7日。

■GAテクノ <3491>  6,580円  +230 円 (+3.6%)  本日終値
 GA technologies<3491>が反発。この日正午ごろ、グループ会社イタンジが、ピタットハウスネットワーク(東京都中央区)と、賃貸不動産管理サービ スにおける業務提携を開始したと発表しており、これが好材料視された。今回の提携により、ピタットハウスの全国加盟店655店舗の物件データベースとイタンジが提供する賃貸管理システムが連結可能となる。また、ピタットハウスの加盟店に限り、イタンジが提供するシステムを特別価格で提供可能になるとしている。

■エムスリー <2413>  6,140円  +210 円 (+3.5%)  本日終値
 エムスリー<2413>は機関投資家とみられる継続的な買いが観測されるなか強力な上昇トレンドを形成、きょうは240円高の6170円まで上値を伸ばし、最高値街道に復帰した。医療従事者向けサイトを運営し、製薬会社のマーケティングや情報支援事業を行うが業績は絶好調に推移している。20年4~6月期は営業利益段階で前年同期比26%増の112億5300万円と高水準の伸びを達成した。新型コロナウイルスの感染拡大は、顧客である製薬会社の営業形態のリモートシフトの動きがむしろ同社の収益機会の拡大につながっている。ソニー<6758>傘下で時価総額は4兆円を超える巨大企業ながら、株式需給面では品薄感が強く利益確定売り圧力が小さい。

■任天堂 <7974>  52,830円  +1,280 円 (+2.5%)  本日終値
 任天堂<7974>が高水準の商いをこなし上値指向鮮明、全般冴えない地合いのなかで5連騰と気を吐いている。新型コロナウイルスの感染拡大を背景とする外出自粛の動きを背景に、巣ごもり消費の一角であるゲーム関連株人気を誘導している。市場では「巣ごもり消費で新たに喚起された需要はスマートフォンゲームではなく、家庭用ゲームであり、そのなか独り勝ち状態の同社に対する注目度が高い」(国内ネット証券アナリスト)と指摘する。また、直近は米国株市場で画像処理半導体大手のエヌビディアが急速人気化し最高値を更新しているが、エヌビディア製プロセッサーはニンテンドースイッチ向けに供給されており、足もとではエヌビディア関連としての側面でも人気が増幅されている。

■シーイーシー <9692>  1,684円  +37 円 (+2.3%)  本日終値
 シーイーシー<9692>が高い。同社はきょう、自社の物流効率化ICTソリューション「LogiPull(ロジプル)」が、ドコマップジャパン(東京都港区)が提供しているGPSを利用した車両位置情報管理システム「DoCoMAP」と連携し、提供を開始したと発表。今後は両社の顧客への導入実証やNTTドコモ<9437>との営業協力を予定しており、これらが買い手掛かりとなったようだ。シーイーシーは長年、物流業界向けに入出荷・庫内作業の効率化をICTで支援している。今回、物流倉庫事業者のバース予約・管理とトラック車両・運行情報のデータを連携することで、効率的な運行管理と入出荷時間の精度向上につながり、サプライチェーン上のムダを解消することができるとしている。

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