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【市況】【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 刮目せよ!総合力よりも一点突破の“エッジ力”企業

株式アドバイザー 北浜流一郎

「刮目せよ!総合力よりも一点突破の“エッジ力”企業」

●サマーラリーの米国、夏枯れ相場の東京市場

 日経平均株価は、先々週に丸々一週間下げ続けて落胆させられたが、先週も初日、2日と反発したあと3日続落。先々週よりはマシというものの、なんとも投資意欲を減退させる株価推移だ。

 こんなことになっている根拠としては、新型コロナウイルスの感染拡大が止まらないため、という説明がもっとも分かりやすいものだが、それでは日本とは比較にならないほどの規模で感染が拡大中の米国市場はどうか。

 本コラムの執筆時点でNYダウは5日続伸、NASDAQに至っては実に7日続伸だ。つまり、米国市場はサマーラリー、東京市場は夏枯れ相場。こういうことになり、正直残念すぎる。

 ただお断りしておきたいが、米国市場も出来高は少ない。しかし、アップル株を筆頭に驚くほど上昇力の強い銘柄があるのだ。何しろアップル株は連日で上場来高値を更新中なのだから驚く。つまり、リード役銘柄がしっかりしている、野球なら4番バッターがしっかりしている――こういうことになる。

 では、東京市場の4番バッター銘柄はなにか。時価総額首位はトヨタ自動車 <7203> なのだから同社株であってほしい。幸い、いまは発表を終えたばかりの決算(4-6月期は営業黒字139億円を確保)が好ましいものだったことで、株価は反発となった。

 しかし、投資の対象として見た場合、これから他銘柄をリードする形で上がり続けられるかとなると疑問がある。自動車業界はあまりに世界での競争が激しく、トヨタが一抜けたとはなりにくいからだ。

●東京市場の4番バッターを担う企業は?

 現在の株式市場は同業他社を上回る企業よりも、特定の分野で抜きん出た技術力やサービス力を持つ企業、いわゆる強力なエッジがある企業を重視している。そのような考え方がよく分かるのは、百貨店株とファーストリテイリング <9983> だ。前者は建物、品揃えなどでは優れている。しかし、圧勝しているのはファストリの方だ。

 このような観点からは、今後も引き続き総合力より特定分野でのエッジ力。こういうことになるので、まず注目したいのは日本電産 <6594> となる。小型精密モーターで圧倒的な強みを持つことに加え、将来の電気自動車の普及拡大を睨んで大型モーター分野でも躍進中であり、株は高値圏ながら引き続き期待が持てる。

 いまは株価低迷中のソフトバンクグループ <9984> も、リード役たる素質を有している。世界の約90社のユニコーン企業に投資しているビジョンファンドの運営は、現状は厳しい面もあろうが、世界経済が回復に向かい始めていることを考えると所有株だけでなく、今後相次いで上場するであろう企業の株価上昇も当然見込める。

 新型コロナの影響をストレートに受けてしまった格好になっているオリエンタルランド <4661> も、本格蘇生まではまだ時間がかかりそうだが最悪期は脱したと見てよく、株価も次第に従来の信頼性を取り戻していくと見てよい。

 世界首位のセラミックコンデンサーメーカーとして知られる村田製作所 <6981> も、いまは調整中ながら電子部品需要が減速したままということは考えられず、今後は株価も復活が見込める。

 そして、最後にソニー <6758> を。いまはゲーム事業の好調で株価が上昇中だが、やはり注目はイメージセンサー。他社を寄せつけない圧倒的な技術力の高さと実績は素晴らしく、もっと評価されてよい。

2020年8月7日 記

株探ニュース

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