【材料】プラッツ---20年6月期は増収・大幅な増益、福祉用プラッツ---20具流通市場、医療・高齢者施設市場及び海外市場が増収
プラッツ <日足> 「株探」多機能チャートより
プラッツ<7813>は6日、2020年6月期連結決算を発表した。売上高が前期比2.7%増の60.98億円、営業利益が同136.6%増の5.59億円、経常利益が同63.9%増の6.64億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同73.9%増の5.07億円となった。
福祉用具流通市場の売上高は前期比1.5%増の47.49億円となった。2018年11に発売した介護用電動ベッド「Miolet III」の売れ行きが好調だったものの、2020年4月7日の緊急事態宣言を受けた新型コロナウイルスの感染対策により、一部地域で福祉用具の貸与(自宅への介護用電動ベッドの設置など)が制限された。
医療・高齢者施設市場の売上高は前期比9.1%増の10.33億円となった。前期に引き続き新規開拓などの営業活動を強化したものの、2020年4月7日の緊急事態宣言を受けた新型コロナウイルスの感染対策により、医療施設や高齢者施設への直接訪問や製品の納品が制限されるなど営業活動が停滞した。
家具流通市場の売上高は前期比14.2%減の1.28億円となった。同市場における医療介護用電動ベッドの状況は、一般ベッドと同様に減少傾向が続いている。
海外市場の売上高は前期比11.5%増の1.78億円となった。連結子会社である富若慈(上海)貿易有限公司にて中国の高齢者施設の案件獲得に加え、介護レンタル向けへの営業活動を行ったものの、2020年に入ってからの新型コロナウイルスの感染拡大により、中国内の経済活動が制限されたことで製品出荷の延期が相次いだ。
なお、同社及び連結子会社における当連結会計年度の医療介護用電動ベッドの総販売台数は前期比2.6%増の4.9万台となっている。
2021年6月期通期の連結業績予想については、現時点において新型コロナウイルスの影響を合理的に算出することが困難であるため未定とし、今後の動向を見極めながら算定が可能となった段階で、速やかに開示するとしている。
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提供:フィスコ