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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

アルフレッサ <日足> 「株探」多機能チャートより

■アルフレッサ <2784>  1,953円 (-245円、-11.2%)

 東証1部の下落率4位。アルフレッサ ホールディングス <2784> が続急落。5日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を2兆7000億円から2兆6310億円(前期比2.5%減)へ、営業利益を368億円から209億円(同56.1%減)へ、純利益を302億円から196億円(同51.3%減)へ下方修正したことが嫌気された。上期の医療用医薬品等卸売事業で、 新型コロナウイルス感染症拡大の影響などにより、得意先である医療機関で感染リスクを警戒した患者の受診抑制や手術件数の減少、調剤薬局では処方箋枚数の減少とそれに伴う調剤報酬の減少などがあり、特に同社グループの市場シェアが高い東名阪の都市部においてその傾向が顕著となっていることが要因。また、セルフメディケーション卸売事業では、訪日外国人客の大幅減少に伴ってインバウンド需要がほぼなくなったことも響いたとしている。なお、同時に発表した第1四半期(4-6月)決算は、売上高6500億1100万円(前年同期比4.0%減)、営業利益37億400万円(同59.7%減)、純利益57億1100万円(同27.6%減)だった。

■Uアローズ <7606>  1,378円 (-164円、-10.6%)

 東証1部の下落率5位。ユナイテッドアローズ <7606> が急反落。同社は5日の取引終了後、未定としていた21年3月期の連結業績予想を発表。売上高1259億1500万円~1310億8300万円(前期比20.0%減~16.7%減)、営業損益50億円~70億円の赤字(前期は87億5800万円の黒字)に落ち込む見通しとなった。新型コロナウイルス感染拡大に伴う臨時休業や消費低迷などが響くという。業績悪化を踏まえ、今期は配当を見送ることも明らかにしており、業績悪化と無配転落を嫌気する売りが殺到した。

■サントリBF <2587>  3,750円 (-375円、-9.1%)

 東証1部の下落率6位。サントリー食品インターナショナル <2587> が続急落。同社は5日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。20年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結税引き前利益は前年同期比29.7%減の351億円に減った。

■武蔵精密 <7220>  796円 (-72円、-8.3%)

 武蔵精密工業 <7220> が急反落。同社は5日大引け後に決算を発表。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は56.3億円の赤字(前年同期は23.6億円の黒字)に転落した。業績悪化に伴い、従来未定としていた今期の上期配当を5円(前年同期は21円)実施するとし、従来未定としていた下期配当も15円実施する方針とした。年間配当は前期比11.5円減の20円に減配となる。

■富士急 <9010>  2,637円 (-214円、-7.5%)

 富士急行 <9010> が続急落。同社は5日大引け後に決算を発表。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は36.1億円の赤字(前年同期は13.5億円の黒字)に転落した。

■三井E&S <7003>  414円 (-32円、-7.2%)

 三井E&Sホールディングス <7003> が続急落。同社は5日大引け後に決算を発表。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は139億円の赤字(前年同期は39.7億円の黒字)に転落した。

■テイカ <4027>  1,234円 (-93円、-7.0%)

 テイカ <4027> が続急落。同社は5日大引け後に決算を発表。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比18.1%減の12.8億円に減った。業績悪化に伴い、従来未定としていた今期の上期配当を18円(前年同期は18円)実施するとし、従来未定としていた下期配当も18円実施する方針とした。年間配当は前期比4円減の36円に減配となる。

■三重交HD <3232>  419円 (-29円、-6.5%)

 三重交通グループホールディングス <3232> が続急落。同社は5日大引け後に決算を発表。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は13.2億円の赤字(前年同期は21.8億円の黒字)に転落した。

■シスメックス <6869>  7,685円 (-529円、-6.4%)

 シスメックス <6869> が続急落。同社は5日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益は前年同期比32.9%減の64.8億円に落ち込んだ。同時に、従来未定としていた今期の上期配当を36円(前年同期は36円)実施するとし、従来未定としていた下期配当も36円実施する方針とした。年間配当は72円となる。

■ホンダ <7267>  2,648.5円 (-178.5円、-6.3%)

 ホンダ <7267> が急反落。同社は5日取引終了後に発表した20年4-6月期決算は営業損益が1136億9100万円の赤字(前年同期実績は2524億6900万円)と大幅赤字に転換した。21年3月期については前期比68%減の2000億円と急減し、年間配当も44円(前期実績112円)と大きく減額する見通し。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で自動車や2輪車の販売が落ち込んだ。

■ラウンドワン <4680>  631円 (-42円、-6.2%)

 ラウンドワン <4680> が続急落。同社は5日大引け後に決算を発表。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は110億円の赤字(前年同期は23.4億円の黒字)に転落した。同時に発表した「7月既存店売上高は22.9%減」も売り材料。

■丸大食 <2288>  1,776円 (-112円、-5.9%)

 丸大食品 <2288> が急反落。同社は5日大引け後に決算を発表。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は1.3億円の赤字(前年同期は15.6億円の黒字)に転落した。併せて、4-9月期(上期)の同損益を従来予想の11億円の黒字→3.5億円の赤字(前年同期は23.7億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。

■ユニチャーム <8113>  4,462円 (-263円、-5.6%)

 ユニ・チャーム <8113> が続急落。同社は5日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。20年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結税引き前利益は前年同期比0.2%増の390億円となったが、通期計画の980億円に対する進捗率は39.9%にとどまり、4年平均の46.9%も下回った。

■図研 <6947>  2,835円 (-165円、-5.5%)

 図研 <6947> が大幅3日続落。同社は5日大引け後に決算を発表。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比51.0%減の1.7億円に大きく落ち込んだ。

■大日印 <7912>  2,237円 (-120円、-5.1%)

 大日本印刷 <7912> が続急落。同社は5日大引け後に決算を発表。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比20.3%減の135億円に減った。同時に、従来未定としていた今期の上期配当を32円(前年同期は32円)実施するとし、従来未定としていた下期配当も32円実施する方針とした。年間配当は64円となる。

■レーザーテク <6920>  9,170円 (-240円、-2.6%)

 レーザーテック <6920> が反落。5日の取引終了後、21年6月期通期の連結業績予想について、売上高570億円(前期比33.9%増)、営業利益170億円(同12.9%増)、純利益125億円(同15.5%増)と増収増益見通しを発表した。一方、受注高は0.2%減の800億円としており、これまで高い成長期待を背景に株価を上昇させてきただけに、目先利益確定売り圧力が表面化した。なお、会社側では新型コロナウイルスの感染拡大や米中貿易摩擦リスクなどの不安定要素はあるものの、引き続き半導体業界で次世代のEUVリソグラフィを含めた先端ライン向けの設備投資が継続すると見込んでいる。同時に発表した20年6月期通期の連結決算は、売上高425億7200万円(前の期比48.0%増)、営業利益150億6200万円(同89.7%増)、純利益108億2300万円(同82.4%増)だった。

※6日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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