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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):ACCESS、識学、日本電産など

セルシード <日足> 「株探」多機能チャートより

セルシード<7776>:367円(-12円)
大幅に反落。第三者割当で第19回新株予約権3万5000個(潜在株式数350万株)を発行すると発表している。割当日は8月6日、割当先はバークレイズ・バンク。調達資金の約13億円は研究開発資金(8.22億円)や運転資金(4.73億円)に充てる。6月30日現在の発行済株式総数は1425万9419株で、最大24.55%の希薄化が生じる可能性があることが懸念され、売り優勢となっている。


ネクステージ<3186>:1085円(+46円)
大幅続伸。東海東京証券では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価も650円から1700円に引き上げている。コロナをきっかけにした需要の変化に対応し価格帯の見直しや柔軟化を進め、台当たり粗利は改善していると指摘。店舗ごとの在庫台数見直しで投資効率の改善も図っている。こうした取り組みのなか来店客数も回復しており、第3四半期以降の業績改善が期待できるとみている。


ACCESS<4813>:834円(-113円)
急落。前日に上半期業績予想の下方修正を発表している。営業損益は従来予想の11億円の赤字から20億円の赤字とし、前年同期比13.1億円の損益悪化となる。5.8億円の黒字としていた通期予想は取り下げ。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、受注の遅れや縮小が生じているもようだ。年間3円の配当計画も未定に修正している。第1四半期での業績底打ち期待後退で失望売りが優勢となっている。


日医工<4541>:1302円(+64円)
大幅続伸。厚生労働省が抗炎症薬「デキサメタゾン」を新型コロナウイルス感染症の治療薬として認定と報じられている。5月に承認された「レムデシビル」に続き、国内で2例目の正式なコロナ治療薬となる。すでに保険適用されており、同社は後発薬を製造している。審査や承認が不要ですぐに使え、コロナ患者に使う場合の治療費は公費で補助するようだ。正式に治療薬として認定されたことで、今後の需要拡大が想定される展開に。


カイオム<4583>:302円(+10円)
大幅に3日続伸。がん治療用抗体CBA-1205について、国立がん研究センター中央病院及び東病院の治験審査委員会の審査を経て、臨床第1相試験の実施に関する契約を締結したと発表している。CBA-1205は肝臓がんを中心とする固形がんの細胞表面に発現している抗原(標的分子)DLK-1に選択的に結合する遺伝子組み換えヒトIgG1型モノクローナル抗体。同試験では、CBA-1205の安全性と体内動態を確認し、探索的な有効性を調べる。


富士通ゼ<6755>:2697円(+143円)
大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は39.6億円で前年同期比55.3%増益、売上高は減少したものの、原価低減や経費削減、為替プラス影響などが増益要因になっている。上半期計画は従来の30億円から45億円に増額修正しているが、第1四半期の高い進捗や在宅時間増加による空調機需要の増加期待もあり、さらなる上振れ余地は大きいとの見方にも。


日本電産<6594>:8296円(+448円)
大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は281億円で前年同期比1.7%増益、180億円程度の市場予想を大きく上回っている。上半期の会社計画550億円に対する進捗率も51%と順調。精密小型モーターや車載などが想定以上に好調だったもよう。据え置きの通期計画1250億円、前期比14.6%増にも上振れ期待が高まりつつあるようだ。また、EVトラクションモーターも顧客の増加が確認されている。


識学<7049>:1315円(+76円)
大幅に6日続伸。首都圏以外への事業展開の強化を目的とし、東北エリアの顧客拡大に向けた体制を構築すると発表している。サービスに対するニーズが高く、顧客拡大の可能性が高いと判断した郡山に営業所を開設する。早期に顧客基盤を構築することで組織コンサルティング事業の拡大を目指す。営業開始日は27日。株価が200日移動平均線を突破したことも買いを後押ししているようだ。
《ST》

 提供:フィスコ

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