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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):BASE、オプティム、SBG

BASE <日足> 「株探」多機能チャートより
■BASE <4477>  5,920円  +460 円 (+8.4%)  本日終値
 BASE<4477>は25日移動平均線を足場に切り返し鮮明、一時500円を超える上昇で6000円大台に復帰した。中小企業などを顧客ターゲットにECサイト制作サービスを手掛けており、小売業界のデジタルシフト化の動きを背景としたリテールテック関連の有力株としてマーケットの注目度が高まっている。業績は営業赤字が続いているものの、これは積極的な先行投資によるもので、売上高の伸びが際立つ。19年12月期は前の期比64%増収、更に20年12月期も前期比37.5%~44.1%増収を見込むなど成長トレンドに乗っている。機関投資家とみられる大口の買いが断続的に入り、大手証券が強気の株価目標を掲げるなど依然として先高期待が強い。

■オプティム <3694>  3,495円  +225 円 (+6.9%)  本日終値
 オプティム<3694>が大幅高で4日ぶりに反発。20日の取引終了後、建設土木メディア「デジコン」をオープンしたと発表しており、これが好材料視された。同社は18年4月に農業メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」を、20年7月1日には医療メディア「Medical DX(メディカルディーエックス)」をオープンし情報発信を行ってきたが、今回オープンした「デジコン」では「建設土木の未来をICTで変える」をコンセプトに、ICTによる生産性の向上を目指しオープンするという。なお、運営はソルフレア(東京都千代田区)が行うとしている。

■GMO-FH <7177>  673円  +39 円 (+6.2%)  本日終値
 GMOフィナンシャルホールディングス<7177>は急反発し、一時12.9%高の716円に買われた。20日の取引終了後、非開示としていた20年12月期上期(1~6月)連結業績予想について、売上高200億6400万円(前年同期比26.4%増)、営業利益78億6300万円(同83.5%増)、純利益47億7900万円(同90.7%増)の大幅増益を見込んでいると発表しており、これが好感された。主力の証券・FX事業で店頭FXやCFDの取引高が引き続き好調に推移したほか、店頭デリバティブ取引にかかるトレーディング損益が大きく改善した。また、株式等委託売買代金の増加などにより受入手数料が増加したことも収益を押し上げた。なお、上期決算の正式発表は29日を予定している。

■テクマトリックス <3762>  1,851円  +100 円 (+5.7%)  本日終値
 テクマトリックス<3762>が大幅続伸、一時6.8%高の1870円まで買われた。システム構築及びアプリケーション開発などを手掛け、ネット証券向け負荷分散装置などで実績が高い。標的型攻撃などのサイバー攻撃に対応したセキュリティー関連で優位性を持っており、サイバーセキュリティー関連の一角としてもマーケットの注目を集めている。ここ、株価の調整を経て値ごろ感が生じており、目先25日移動平均線を意識した買い戻しが入った。20日の取引終了後、米国Lattix社が開発したアーキテクチャ分析ツール「Lattix 日本語版」バージョン11の販売を20日から開始したことを発表しており、これが株価を刺激したもようだ。

■弁護士ドットコム <6027>  10,270円  +550 円 (+5.7%)  本日終値
 弁護士ドットコム<6027>が大幅反発。20日の取引終了後、弁護士の受任案件の進行状況を可視化し、計画的な進行をサポートする「弁護士ドットコム 業務システム」の提供を開始すると発表しており、これが好感された。同システムは、起案や交渉、裁判などのフェーズに応じて、対応すべき業務を自動表示する「弁護士業務テンプレート」により、効率的な案件の計画・立案を可能にしたのが特徴。これにより案件や予定の状況などを、見たい案件だけを一覧にし、多数の案件を簡単にわかりやすく把握できるようになり対応の抜け漏れなどを防ぐという。また、システム内での案件検索機能や、Googleカレンダー連携機能の搭載やスマートフォンへの対応なども行い、いつでも簡単に案件の進捗を把握することを可能にしている。

■ぐるなび <2440>  686円  +27 円 (+4.1%)  本日終値
 ぐるなび<2440>が後場上げ幅を拡大。午後2時ごろ、楽天<4755>が運営する、飲食店の商品を事前注文・決済することが可能なテイクアウト支援サービス「楽天リアルタイムテイクアウト」との連携を開始したと発表しており、これが好感された。今回の連携は、新型コロナウイルス感染症の影響により需要が拡大している飲食店のテイクアウトについて、加盟飲食店の支援とユーザーの利便性向上を目的としたもの。連携により、両者は「ぐるなび×楽天リアルタイムテイクアウト」の特設ページを共同で開設・運用し、同ページからは「楽天リアルタイムテイクアウト」を導入しているぐるなび加盟飲食店をエリアやジャンル、フリーワードで検索して注文・事前決済をすることが可能となるという。また、ぐるなびサイト上でテイクアウトの検索をした場合、検索結果の一覧ページおよび各店舗のページで対象店舗には「ネットで注文」のボタンが表示され、ここから「楽天リアルタイムテイクアウト」のページに移動して注文・事前決済することも可能となるという。

■ソフトバンクグループ <9984>  6,464円  +192 円 (+3.1%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が全市場を通じ断トツの商いをこなし反発に転じた。7月初旬から中旬にかけて急速に水準を切り上げた後は上値が重くなっていたが、きょうは利益確定売りをこなし上値指向が強い。アリババ集団傘下の金融会社が香港と上海で重複上場を計画していることを発表、これを受けてアリババに出資しているソフトバンクGの株価も刺激される形となった。アリババ株は米国株市場で今月9日に最高値をつけた後ひと押し入れているが、前週末から再び切り返し最高値をうかがう動きにある。アリババ株が上昇することで、同社株の約4分の1を保有するソフトバンクにとってもキャピタルゲインの上乗せが期待される状況にある。

■日本オラクル <4716>  13,180円  +390 円 (+3.1%)  本日終値
 日本オラクル<4716>が高い。岩井コスモ証券は20日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は1万5000円に設定した。同社はデータベース管理ソフトの世界的な大手企業である米オラクル・コーポレーションの日本法人。ビッグデータ分析に役立つデータベース管理ソフトなどに強みを持ち、クラウドサービスを強化している。企業のクラウド利用やテレワークの増加も追い風となり、同証券では21年5月期の連結業績を売上高は前期比3.1%増の2180億円、営業利益は同9.0%増の750億円と10期連続の増収増益を予想。デジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組みに向けた企業のIT投資拡大を追い風に中期的な成長が期待できるとみている。

■塩野義製薬 <4507>  6,438円  +178 円 (+2.8%)  本日終値
 塩野義製薬<4507>が急速人気化、6000円台前半のもみ合いを上放れてきた。日米株式市場では新型コロナウイルスの感染拡大に対する警戒感は強いものの、一方でワクチンや治療薬開発に対する期待も強い。そうしたなか、前日引け後に日本経済新聞電子版が、(塩野義が)11月にも臨床試験に入る新型コロナワクチンについて、2021年末までに生産体制を年3000万人以上に整えると伝えたことが、株価を強く刺激する格好となった。同社株は6月22日に7183円の年初来高値をつけた後は調整局面にあったが、目先は75日移動平均線近辺まで水準を落とし売り一巡感が出ていたことも株価上昇を後押しした。

■昭和産業 <2004>  3,420円  +90 円 (+2.7%)  本日終値
 昭和産業<2004>が高い。20日の取引終了後、三井物産<8031>連結子会社であるサンエイ糖化の全株式を取得し、完全子会社化すると発表しており、これが好材料視された。サンエイ糖化は糖化品や乳酸菌の製造販売を行っており、主力はぶどう糖。今回の子会社化により、国内での安定供給体制を一層強固なものとし、更なる生産性向上を推進するほか、販売チャネルや原料調達力、技術力、研究開発力、マーケティング機能などを融合し、シナジーを追及するとしている。取得価額は150億7500万円。なお、21年3月期業績への影響は現在精査中としている。

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