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【注目】前週末17日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

3DM <日足> 「株探」多機能チャートより

■3DM <7777>  346円 (-80円、-18.8%) ストップ安

 スリー・ディー・マトリックス <7777> [JQG]がストップ安。16日の取引終了後、扶桑薬品工業 <4538> と締結している日本での自己組織化ペプチド(RADA16)を用いた吸収性局所止血材の独占販売権許諾契約について、特許に関する表明保証違反などがあることを理由に同社から契約の解除通知を受領したと発表しており、これが嫌気された。同時に、RADA16を原材料とした止血材製品の製造委受託契約についても、契約解除の通知を受けた。止血材製品の製造については、移行期間を設けてもらい2~3ヵ月程度、生産・供給を継続してもらえるとしているが、今後も契約の継続に向け協議を続けていくという。なお、独占販売権許諾契約が解除された場合、予定していたマイルストーン収入は発生しない。

■Aiming <3911>  696円 (-150円、-17.7%) ストップ安

 Aiming <3911> [東証M]がストップ安。同社がスクウェア・エニックス(東京都新宿区)と共同開発し、16日に配信を開始したスマートフォン向けゲーム「ドラゴンクエストタクト」について、17日朝のiPhone&iPadアプリのトップセールスゲームランキングで4位にランクインした。ただ、「ドラゴンクエスト」シリーズの最新作として期待が高かっただけに、失望感から同社株に売りが出たようだ。

■ズーム <6694>  1,425円 (-196円、-12.1%)

 ズーム <6694> [JQ]が急反落。16日の取引終了後、20年12月期の連結業績予想について、経常利益を3億8100万円から2億6200万円(前期比17.7%減)へ下方修正しており、これが嫌気されたようだ。持ち分法適用会社のZOOM UK Distributionが再建型倒産手続きの申請を行ったことに伴い、営業外費用として投資損失2億4000万円を計上したことが影響した。ただ、持ち分法適用会社ZOOM North Americaを完全子会社化したことなどにより、売上高を86億4100万円から98億8600万円(同14.8%増)へ、営業利益を3億100万円から5億7300万円(同97.0%増)へ上方修正した。なお、20年12月期第1四半期(1-3月)の連結決算は、売上高17億600万円(前年同期比13.1%減)、営業損益5400万円の赤字(前年同期4200万円の黒字)、最終損益2億1800万円の赤字(同1300万円の黒字)で着地した。

■アダストリア <2685>  1,497円 (-90円、-5.7%)

 アダストリア <2685> が反落。16日の取引終了後、従来未定としていた21年2月期の連結業績予想を発表しており、売上高1890億円(前期比15.0%減)、営業損益10億円の赤字(前期128億8500万円の黒字)、最終損益22億円の赤字(同63億6300万円の黒字)の営業赤字転落を見込むとしたことが嫌気された。同社によると、 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、4月25日から5月7日までの約2週間は国内実店舗1248店舗の全てが休業状態となったものの、6月3日からは全ての店舗で営業を再開し、足もとの業績は段階的に回復しつつあるとしている。ただ、感染症の再拡大懸念による消費への影響は、今後も一定程度残ると想定していることから、営業赤字を見込んでいるという。なお、未定としていた年間配当は10円減配の40円を予定している。

■ピジョン <7956>  4,365円 (-55円、-1.2%)

 ピジョン <7956> が軟調な展開。SMBC日興証券が16日付で投資判断「2」を継続し、目標株価を4600円から4200円へ引き下げており、これが弱材料視されたようだ。会社側では第1四半期決算の発表と同時に、20年12月期の営業利益計画を134億~155億円へ下方修正(期初計画比14~26%の減額)し、背景として日本インバウンドや内需の後退、中国の供給リスク、新型コロナウイルス感染症影響の長期化などを挙げたが、同証券では需要減や消費行動の変化に対応する具体策が提示されずやや物足りない印象であったと指摘している。

※17日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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