【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):PRTIME、アンビション、HyAS&C
PRTIME <日足> 「株探」多機能チャートより
PR TIMES<3922>がストップ高。14日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)単独決算は、売上高8億1900万円、営業利益2億7700万円、最終利益3億8100万円だった。今期から単独決算に移行したため前年同期との比較はないものの、前年同期の連結決算との比較では21.4%増収、38.3%営業増益と大幅増益となっており、これが好感された。利用企業社数が前年同期比31.9%増の3万9940社に拡大したほか、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、プレスリリースが前年同期比15.1%増の4万2926件に伸長したことが業績を牽引。また、テレビCMを停止したことも寄与した。なお、21年2月期通期業績予想は、売上高33億5700万円(前期比16.4%増)、営業利益7億5700万円(同49.2%増)、最終利益7億700万円(同2.6倍)の従来見通しを据え置いている。同時に、8月4日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表しており、これも好材料視されているようだ。投資単位当たりの金額を引き下げることでより投資しやすい環境を整え、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることを目的としているという。
■AMBITION <3300> 678円 +100 円 (+17.3%) ストップ高 本日終値
AMBITION<3300>がストップ高。14日の取引終了後、緊急事態宣言の発令を受けて5月15日に下方修正した20年6月期の経常利益を前回予想の3億9600万円(前期比72.4%減)から7億9900万円(同44.2%減)へ上方修正しており、これが好材料視された。緊急事態宣言の解除後に金融機関の業務体制が復旧し、インベスト事業で停止していた契約済み案件の決済が想定を上回るペースで完了したことで、21年6月期への期ずれ懸念が浮上していた売上高と営業利益の一部を計上することができることになった。また、業績不振を見込んでいた賃貸仲介事業の成約本数も前回予想を上回ったという。併せて、期末一括配当を従来予想の3円10銭から7円58銭(前の期は25円)に増額修正したことも好感されている。
■HyAS&C <6192> 306円 +43 円 (+16.4%) 本日終値
ハイアス・アンド・カンパニー<6192>が大幅高。東京証券取引所が14日の取引終了後、同社株を7月21日付でマザーズ市場から東証1部へ市場変更すると発表しており、これが好感された。
■メディカルネット <3645> 534円 +75 円 (+16.3%) 一時ストップ高 本日終値
メディカルネット<3645>が一時ストップ高。同社は矯正歯科など保険外の自由診療歯科向け検索サイトを運営している。14日取引終了後に発表した21年5月期業績予想は営業利益が1億1000万円~2億円(前期実績は1億600万円)を予想しており、業績回復への期待が膨らんでいる。また同日、岡山大学とITを活用した特許出願中の口臭センサーの開発を進めていることも発表しており、これも材料視される形となった。
■カネコ種苗 <1376> 1,466円 +146 円 (+11.1%) 本日終値 東証1部 上昇率5位
カネコ種苗<1376>は大幅反発。14日の取引終了後に発表した21年5月期連結業績予想で、売上高595億円(前期比2.3%増)、営業利益15億5000万円(同4.2%増)、純利益11億5000万円(同2.5%増)と増収増益を見込んでいることが好感された。コロナ禍の影響による国内農家作付けの減少や輸出の滞りなどの懸念材料があるものの、種苗事業でキャベツ種子の輸出回復やカボチャ種子の国内販売の増加を見込む。また、施設材事業で、前期からの台風復旧需要が継続することや、前期低迷した遮光・灌水資材及び保温資材の需要回復による販売増、農材事業のシェアアップなどが寄与するとしている。なお、20年5月期業績は、売上高581億7900万円(前の期比0.7%減)、営業利益14億8700万円(同16.7%減)、純利益11億2200万円(同12.6%減)だった。
■アルテック <9972> 281円 +25 円 (+9.8%) 本日終値 東証1部 上昇率9位
アルテック<9972>が3連騰と上値追い加速。特殊産業機械商社でパッケージ印刷に関連する装置を主力に扱っているほか、中国でペットボトル容器の製造事業も行っている。3Dプリンターなど次世代商品の取り扱いでも高実績を持つ。20年11月期営業利益は前期比15%増の7億円を会社側では見込んでいる。3円配当を実施しているにもかかわらず、PBR0.4倍前後と解散価値の半値以下に放置されており、前期実績一株純資産並みに買われた場合は600円台までの戻り余地があり水準訂正妙味が意識されているようだ。
■リネットJ <3556> 424円 +33 円 (+8.4%) 本日終値
リネットジャパングループ<3556>が大幅反発。この日の寄り前、運営するネット中古書店「ネットオフ」で、本やCD・DVD、ゲームソフトの中古メディアを取り扱う書籍メディア事業の6月度売り上げで、1日あたりの過去最高売り上げを更新したと発表しており、これが好感された。新型コロナウイルスの影響により在宅時間が延び、自宅の片づけをする人が増え、宅配買取サービスの利用が増加した一方、自宅での余暇時間が増えることでネット通販を利用する人が増え、余暇時間を楽しむためにコミックなどの中古メディアを安く・多く手に入れられる同社のサービスが支持されたとみている。なお、これを受けて同社では、7月22日から「ご利用感謝大還元キャンペーン」を開催するとしている。
■東京特殊電線 <5807> 2,316円 +173 円 (+8.1%) 本日終値
東京特殊電線<5807>が反発。午前10時30分ごろ、125℃の環境で使用可能な高耐熱フレキシブルフラットケーブル「LEAFCONN(リーフコン)」を開発したと発表しており、これが好感された。同製品は、高耐熱の材料と独自の構造により、125℃の環境下になる自動車の内部配線用や高速伝送が要求される画像信号伝送用として利用が可能であることが特徴。自動車は自動運転や電気自動車の普及により伝送する信号数が増大しており、それに伴いワイヤーハーネスの数量が増えることによる重量増加や配線スペースの課題が生じていることから、薄型で折り曲げ可能な同製品は軽量化や省スペース化にも貢献するとしている。
■マクビープラ <7095> 5,020円 +345 円 (+7.4%) 本日終値
Macbee Planet<7095>が続急伸。14日の取引終了後、東証が15日売買分から信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上とする)を解除すると発表。日証金も増担保金徴収措置の解除を発表しており、資金流入の活発化を期待する買いなどが優勢となった。
■エディア <3935> 560円 +38 円 (+7.3%) 本日終値
エディア<3935>が後場一段高となった。前引け後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高5億8700万円(前年同期比7.1%減)、営業損益200万円の赤字(前年同期5600万円の赤字)、最終損益2000万円の赤字(同6500万円の赤字)となり、赤字幅が縮小していることが好感された。ゲームサービスで収益性のある既存タイトルが堅調に推移したことに加えて、BtoB受託案件の増加、子会社のライトノベルやドラマCD、グッズ販売などが好調に推移したことが寄与した。なお、21年2月期業績予想は引き続き未定としている。
●ストップ高銘柄
ダントーHD <5337> 169円 +50 円 (+42.0%) ストップ高 本日終値
など、7銘柄
●ストップ安銘柄
WT天然ガス <1689> 1円 -1 円 (-50.0%) ストップ安 本日終値
チームスピリット <4397> 2,287円 -500 円 (-17.9%) ストップ安 本日終値
リックソフト <4429> 5,530円 -1,000 円 (-15.3%) ストップ安 本日終値
以上、3銘柄
株探ニュース