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【市況】【↑】日経平均 大引け| 大幅反発、コロナワクチン開発期待から買い優勢 (7月15日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  22817.91
高値  22965.56(14:38)
安値  22800.11(09:00)
大引け 22945.50(前日比 +358.49 、 +1.59% )

売買高  12億4571万株 (東証1部概算)
売買代金  2兆2092億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は大幅反発、米株高受けリスクオンの展開に
 2.新型コロナ警戒もワクチン開発などへの期待から買い優勢
 3.米中関係悪化は織り込み済み、上海株軟化も影響は限定的
 4.日経平均は後場一貫して買われ、2万3000円台が目前に
 5.売買代金は今一つも、86%の銘柄が上昇する強い地合い

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比556ドル高と3日続伸した。新型コロナウイルスに対するワクチン開発への期待から景気敏感株を中心に買いが優勢となった。

 東京市場では、前日の米株高などを受けリスクを取る動きが強まり、日経平均株価は大きく切り返し、2万3000円大台を目前に捉えた。

 15日の東京市場は、新型コロナウイルス感染症の広がりが警戒されるなかも、前日の米国株市場でNYダウが大幅続伸したことを受けリスク選好の流れとなった。日銀の金融政策決定会合では大規模金融緩和策の維持を決め、相場は織り込み済みであったとはいえ、市場に買い安心感を与え後場は日経平均が次第に上げ幅を拡大する展開となった。取引時間中は中国・上海株が寄り後に軟化するなどアジア株市場は高安まちまちだったものの、米バイオ企業による新型コロナのワクチン開発に対する期待などを背景に継続的な買いが入り、全体相場を押し上げた。「香港国家安全維持法」に絡む米中関係の先鋭化もこれを嫌気する売り圧力は限定的だった。売買代金は今一つ盛り上がりを欠いたものの東証1部の86%の銘柄が上昇する買い気の強い地合いだった。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が群を抜く商いをこなし頑強だったほか、ソニー<6758>も買いを集めた。任天堂<7974>が高く、東京エレクトロン<8035>、トヨタ自動車<7203>なども上昇した。ファナック<6954>、SMC<6273>が大きく上値を伸ばし、信越化学工業<4063>も値を上げた。ダントーホールディングス<5337>が連日のストップ高、イズミ<8273>PR TIMES<3922>などもストップ高に買われ、セラク<6199>も急騰した。
 半面、レーザーテック<6920>が利益確定売りで値を下げ、ネクソン<3659>、エーザイ<4523>なども軟調だった。Gunosy<6047>が値下がり率トップに売られたほか、IDOM<7599>、アトラ<6029>、ネオス<3627>なども大幅安。日本電子材料<6855>、日本通信<9424>などの下げも目立った。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファナック <6954> 、ダイキン <6367> 、中外薬 <4519> 、信越化 <4063> 、ファストリ <9983> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約91円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はエーザイ <4523> 、アドテスト <6857> 、協和キリン <4151> 、オリンパス <7733> 、エプソン <6724> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約10円。うち6円はエーザイ1銘柄によるもの。

 東証33業種のすべての業種が上昇。上昇率の大きかった上位5業種は(1)鉱業、(2)鉄鋼、(3)機械、(4)不動産業、(5)卸売業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)保険業、(2)銀行業、(3)証券商品先物、(4)パルプ・紙、(5)精密機器。

■個別材料株

△カネコ種 <1376>
 21年5月期は増収増益を見込む。
△アンビション <3300> [東証M]
 前期経常の2倍上方修正と配当増額を好感。
△リネットJ <3556> [東証M]
 書籍メディア事業の1日あたりの売り上げが過去最高を更新。
△ロコンド <3558> [東証M]
 21年2月期は営業利益15億円と大幅黒字転換見込む。
△メディカルN <3645> [東証M]
 今期経常は50%増益へ
△Sansan <4443> [東証M]
 21年5月期は最大で33%営業増益見通し。
△東特線 <5807>
 125℃高耐熱フレキシブルフラットケーブルを開発。
△HyAS&C <6192> [東証M]
 東証が21日付でマザーズから東証1部へ市場変更。
△セラク <6199>
 第3四半期経常利益は7割増で通期計画にほぼ到達。
△イズミ <8273>
 21年2月期は営業利益4%増見込む。

▼エルテス <3967> [東証M]
 21年2月期業績予想を下方修正。
▼リックソフト <4429> [東証M]
 第1四半期は30%営業減益。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ダントーHD <5337> 、(2)セラク <6199> 、(3)イズミ <8273> 、(4)PRTIME <3922> 、(5)カネコ種 <1376> 、(6)カーブスHD <7085> 、(7)東京個別 <4745> 、(8)アゴーラHG <9704> 、(9)アルテック <9972> 、(10)ワタベ <4696> 。
 値下がり率上位10傑は(1)Gunosy <6047> 、(2)アトラ <6029> 、(3)IDOM <7599> 、(4)ネオス <3627> 、(5)クリレスHD <3387> 、(6)エスクロAJ <6093> 、(7)エアーテック <6291> 、(8)東海ソフト <4430> 、(9)アグレ都市 <3467> 、(10)ユーザーロカ <3984> 。

【大引け】

 日経平均は前日比358.49円(1.59%)高の2万2945.50円。TOPIXは前日比24.36(1.56%)高の1589.51。出来高は概算で12億4571万株。東証1部の値上がり銘柄数は1860、値下がり銘柄数は260となった。日経ジャスダック平均は3433.51円(19.94円高)。

[2020年7月15日]


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