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【注目】前週末19日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

GFA <日足> 「株探」多機能チャートより

■GFA <8783>  173円 (+50円、+40.7%) ストップ高

 GFA <8783> [JQ]がストップ高。18日の取引終了後、関連会社のDKアソシエイションと次世代レーシングゲームアプリ「ドリフトレーシングゲーム」(仮)の共同開発に着手すると発表しており、これが好感された。同作は、実在する渋谷の街や車好きに人気の高い峠を舞台とした公道レースを繰り広げるレースゲームで、プロドライバーの土屋圭市氏を監修に迎え、eスポーツ事業のゲーム開発第1弾として取り組むという。同時に接続しているプレイヤーとリアルタイム対戦を行うほか、GPSを活用して、特定の地域(店舗やレース会場など)に集まっているユーザー同士でトーナメントを開催することや、アイテムを入手できるイベントなども導入するとしている。

■Oak <3113>  129円 (+30円、+30.3%) ストップ高

 Oak キャピタル <3113> [東証2]がストップ高。同社は主に上場する企業を対象とする投資事業を手掛けているが、18日取引終了後、SNSを活用した販促支援ビジネスを手掛けるアジャイルメディア・ネットワーク <6573> [東証M]が実施する総額4億円のエクイティファイナンスを引き受けることを発表、これを手掛かり材料に投資マネーが攻勢をかけた。Oakの株価は100円前後と超低位に位置していたこともあって、値ごろ感に着目した個人投資家など短期資金が追随した。

■クレアHD <1757>  91円 (+21円、+30.0%)

 クレアホールディングス <1757> [東証2]が大幅に3日続伸。18日の取引終了後、子会社クレアがダチョウ抗体を配合した 新型コロナウイルス対策商品を発売したと発表しており、これが好感された。同製品は、ジールコスメティックス(大阪市北区)がダチョウの驚異的な免疫力と回復力に着目し、卵から抽出した「ダチョウ抗体」を用いて開発したスプレー製品とその詰め替え用製品で、マスクやドアノブなどの気になるところに吹き付けることで抗菌・除菌するという。なお業績への影響は、重大な影響を与えることが判明した場合、明らかにするとしている。

■オンコリス <4588>  3,000円 (+500円、+20.0%) ストップ高

 オンコリスバイオファーマ <4588> [東証M]がストップ高。午後1時ごろ、鹿児島大学と特許譲受に関する契約を締結し、新型コロナウイルス感染症治療薬の開発に着手すると発表しており、これが株価を刺激した。鹿児島大学は、新型コロナウイルス感染症の原因ウイルスであるSARS-CoV-2に対して強い増殖抑制効果を有する化合物群を特定。これを受けて同社は、鹿児島大学が出願中の抗SARS-CoV-2薬の特許譲受に関する契約を締結し、治療薬の開発に着手すると言う。また、それに伴い鹿児島大学へ契約一時金と開発進展に応じたマイルストーン、第三者からの収入に応じたロイヤルティーなどを支払うという。また、同社は今後、毒性試験をはじめとする前臨床試験を実施するとともに、臨床試験開始に向けた準備を進めるとしている。なお、同件による20年12月期業績への影響は軽微としている。

■ITbook <1447>  665円 (+100円、+17.7%) ストップ高

 ITbookホールディングス <1447> [東証M]がストップ高の4連騰。18日は急騰後に伸び悩み長い上ヒゲをつける形となったが、19日は改めて大口の買い注文が入った。同社は18日取引終了後、日本財団主催で6月12日に公表した水陸両用無人運航船実証実験プロジェクトの内容について、7月3日に共同記者会見を開催することを発表、これが材料視される形で投資資金を呼び込んでいる。

■ペッパー <3053>  676円 (+100円、+17.4%) ストップ高

 東証1部の上昇率2位。ペッパーフードサービス <3053> がストップ高。共同通信社が18日、「外食チェーン大手のペッパーフードサービスが、主力の『ペッパーランチ』事業を売却する方針を固めたことが18日、分かった」と報じており、財務体質改善につながるとの見方から買いが入ったようだ。記事によると、もう一方の主力事業である「いきなり!ステーキ」が不振のため、売却で得た資金により立て直しを目指すという。これに対してペッパーは、「事業の売却を含め、財務体質の健全化に向けた各種の検討を行っているが、同報道に関して当社が発表したものではなく、決定した事実もない」とのコメントを発表した。

■アジャイル <6573>  1,054円 (+150円、+16.6%) ストップ高

 アジャイルメディア・ネットワーク <6573> [東証M]がストップ高の1054円に買われた。18日の取引終了後、Oak キャピタル <3113> [東証2]を割当先とする第三者割当により、新株式及び第9回新株予約権を発行すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。普通株13万2700株と新株予約権3979個(潜在株数39万7900株)を発行し、約3億9800万円を調達する。調達資金は動画活用支援事業やアンバサダー支援事業推進における資本業務提携先への出資資金またはM&A資金にあてるほか、動画配信システムの機能強化及びクチコミ効果分析システムの機能強化のための継続的なシステム開発投資に用いられるという。なお、今回の新株発行及び新株予約権行使後による潜在的な希薄化は25.44%となる。

■西松屋チェ <7545>  1,125円 (+150円、+15.4%) ストップ高

 東証1部の上昇率5位。西松屋チェーン <7545> がストップ高で年初来高値を更新。18日の取引終了後、21年2月期の単独業績予想について、売上高を1500億円から1520億円(前期比6.3%増)へ、営業利益を47億円から67億1600万円(同3.5倍)へ、純利益を29億円から42億9500万円(同4.0倍)へ上方修正したことが好感された。第1四半期(2月21日-5月20日)決算で粉ミルク、紙おむつなどの消耗品や調乳・衛生雑貨、マタニティ・新生児衣料、玩具などを中心に販売が好調に推移したほか、気温の上昇とともに夏物衣料の販売が伸びたことが要因。また、広告宣伝費や水道光熱費などの経費が減少し、販管費が計画内に収まったことも寄与するという。同時に発表した第1四半期決算は、売上高407億2000万円(前年同期比8.5%増)、営業利益36億6600万円(同45.6%増)、純利益24億4800万円(同44.5%増)だった。

■シャノン <3976>  2,498円 (+307円、+14.0%)

 シャノン <3976> [東証M]が4日続伸し年初来高値を更新。18日の取引終了後、企業のウェビナーやオンラインカンファレンスの開催を総合的に支援することを目的に、Jストリーム <4308> [東証M]とサービス連携を開始したと発表したことが好感された。今回の協業では、シャノンが提供する統合型マーケティング支援システム「SHANON MARKETING PLATFORM」と、Jストリームが提供する動画プラットフォーム「J-Stream Equipmedia」を連携させることで、企業が参加登録型で行うウェビナーなどオンラインイベントの開催に必要な仕組みを提供。これにより、参加申し込みの管理やセミナー/イベントページでの動画のライブ/オンデマンド配信ができるだけではなく、講演者の負担を軽減できる事前収録した動画をライブ配信する疑似ライブの実施や、実施後の営業フォローをより細かく設計できる参加者単位での動画視聴履歴をマーケティングデータとして取得することが可能になるとしている。

■サイバーセキ <4493>  29,870円 (+3,210円、+12.0%)

 サイバーセキュリティクラウド <4493> [東証M]が急反騰。19日、クラウド型WAF「攻撃遮断くん」について、ブランディングテクノロジー <7067> [東証M]と取次店契約を締結したと発表しており、これが好感された。「攻撃遮断くん」は、Webサイト・Webサーバへのサイバー攻撃を可視化・遮断するWebセキュリティーサービス。今回のブランドTとの取次店契約締結により、これまで以上に中小企業に向けたサービス提供を強化するとしている。

■ウェーブHD <7940>  932円 (+91円、+10.8%)

 東証1部の上昇率10位。ウェーブロックホールディングス <7940> が大幅高で4日続伸、一時106円高と値を飛ばし4月22日以来約2ヵ月ぶりに900円台を回復した。16日にストップ高に買われたが、その後も利益確定売り圧力を吸収し上値指向が強い。壁紙や防虫網、食品包装など複合素材の加工販売を行っているが、現在、新型コロナウイルス対策としてスーパーのレジ向けなどで普及が進むタフニールと呼ばれるビニールシートを製造販売している。今後は安全性の観点からタフニールは不燃性もしくは難燃性の物への代替が進むことが予想され、同社はそれに対応した商品を準備し特需に備えている。PER8倍台、PBR0.7倍前後と現時点で割安感が非常に強いことも買いを呼び込む背景にある。

■GMOペパボ <3633>  2,649円 (+250円、+10.4%)

 GMOペパボ <3633> [東証2]が大幅に4日続伸し、年初来高値を更新した。同社は18日、ネットショップ作成サービス「カラーミーショップbyGMOペパボ」の5月の流通額が、4月に続き前年同月比1.7倍になったことを明らかにしており、これが買い手掛かりとなったようだ。昨今の新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、消費者や事業者のEC(ネットショップ)利用の需要が高まっていることが背景。なお、「カラーミーショップ」では、今夏にも企業間の卸販売用アプリの提供を予定しているという。

■クレオス <8101>  1,227円 (+105円、+9.4%)

 GSIクレオス <8101> が急反発。スイスの衛生技術企業Livinguard社がマスクに使用している新型コロナウイルスを除去する技術について、ドイツのベルリン自由大学とアーヘン工科大学テキスタイル技術研究所の研究チームが有効性を立証したと発表しており、日本におけるLivinguardマスクの販売者となっている同社に思惑的な買いが入ったようだ。

※19日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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