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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】米国の感染第2波警戒と日銀の貸株対応が需給を変える


大阪6月限ナイトセッション
日経225 21660 -650 (-2.91%)
TOPIX 1537.0 -47.0 (-2.96%)
CME先物 21640 -670
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 11日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックの主要株価指数が大幅に下落。テキサス州など一部の州で新型コロナウイルス感染による入院患者数が増加傾向にあるなど、第2波の兆候が拡大していることが嫌気された。最近の相場上昇ペースの速さに伴う反動が大きく出た形である。

 シカゴ先物清算値は大阪比(基準値:2万2310円)670円安の2万1640円だった。日経225先物ナイトセッションは2万2270円で始まると、その後は2万2200円を挟んでのこう着が続いていたが、米国市場の開始後には下げ幅を拡大。一時2万1560円まで下げ幅を広げる場面もあり、2万1660円で取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好からギャップスタートとなり、波乱のSQになりそうだ。前日の後場からの一段安によってある程度は織り込まれていた面もあろうが、日経平均は一気に25日移動平均線水準まで下げてくる可能性が高く、センチメントを悪化させそうである。また、日銀は保有するETFを証券会社などに今日から貸し出しを始めると発表している。市場の流動性低下が問題視されていたとはいえ、このタイミングでの貸株実施に伴い、先物の需給状況にも大きく影響することになる。

そのため、25日移動平均線レベルでの押し目待ちにとっては、判断しづらい状況になりそうである。前日の下落を見る限り、機関投資家には日銀の貸株対応は予想されていたことであったようだ。

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