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【市況】【↓】日経平均 大引け| 小反落、大型連休を控え上値の重い展開 (4月28日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  19776.18
高値  19841.78(09:18)
安値  19638.48(11:00)
大引け 19771.19(前日比 -12.03 、 -0.06% )

売買高  12億3355万株 (東証1部概算)
売買代金  2兆1141億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は小幅反落、前日の急騰の反動で上値重い展開
 2.米株市場ではNYダウ4連騰も、日本は大型連休前で模様眺め
 3.FOMC結果待ちながら、後場は日銀のETF買い観測で持ち直す
 4.後場は値上がり銘柄数が6割を占め、TOPIXはプラス圏で着地
 5.決算絡みではイビデンが大商いで急騰、ルネサスも物色人気に

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前週末比358ドル高と4日続伸した。一部の州が外出禁止を緩和し始めていることなど経済活動再開への期待を背景に買いが優勢となった。

 東京市場では、前日の急騰の反動で日経平均株価は利益確定売りに押される展開となったが、後場後半に持ち直し結局小幅安で引けた。

 28日の東京市場は、商いが盛り上がらず方向感に欠ける動きで、いったんは戻り売りで下値を試す展開となったが終盤は買い戻された。日経平均は小反落だが、TOPIXはプラス圏で着地した。前日の米国株市場ではNYダウが4連騰と戻り足を強めていたが、日経平均は前日に500円を超える上昇をみせていたこともあって、目先筋の戻り売りが優勢となった。大型連休を控えていることや日本時間30日未明に結果が判明するFOMCなどを前に持ち高を軽くする動きなどが上値を重くした。日経平均は一時140円以上下げる場面があったが、後場は日銀のETF買いなどの観測も出るなか、下値を拾う動きが出て持ち直した。東証1部の値上がり銘柄数も前場は値下がり銘柄数が1400近くあったが、後場は入れ替わり値上がり銘柄数が1300を超え、全体の6割を占めた。

 個別ではファナック<6954>がしっかり、キーエンス<6861>も堅調。イビデン<4062>は商いを伴い急騰した。日本電産<6594>、GMOペイメントゲートウェイ<3769>も上昇した。PLANT<7646>がストップ高に買われたほか、ワイエイシイホールディングス<6298>、日本リーテック<1938>なども一時値幅制限いっぱいに買われた。ルネサスエレクトロニクス<6723>も物色人気。
 半面、任天堂<7974>が安く、京セラ<6971>も下落した。花王<4452>が大きく値を下げたほか、資生堂<4911>が冴えず、富士フイルムホールディングス<4901>も売りに押された。正興電機製作所<6653>、メルコ<6676>が急落、さくらインターネット<3778>、日立金属<5486>、共栄タンカー<9130>なども大幅安に売られた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファナック <6954> 、日東電 <6988> 、エーザイ <4523> 、塩野義 <4507> 、東エレク <8035> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約40円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は京セラ <6971> 、花王 <4452> 、オリンパス <7733> 、ファミマ <8028> 、第一三共 <4568> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約50円。

 東証33業種のうち上昇は17業種。上昇率の上位5業種は(1)ゴム製品、(2)空運業、(3)サービス業、(4)精密機器、(5)電気機器。一方、下落率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)鉱業、(3)化学、(4)非鉄金属、(5)その他製品。

■個別材料株

△オーテック <1736> [JQ]
 前期経常を13%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も10円増額。
△Jテック・C <3446> [東証M]
 新型コロナウイルス抗体迅速検査キットの販売を開始。
△グッドコムA <3475>
 自社株買い及び賃貸保証会社ルームバンクインシュアを子会社化。
△コーテクHD <3635>
 20年3月期経常は計画上振れで最高益更新。
△カヤック <3904> [東証M]
 「Park Master」が全世界で3200万DLを突破。
△イビデン <4062>
 前期経常が上振れ着地・今期は26%増益へ。
△HMT <6090> [東証M]
 アンジェス <4563> [東証M]と阪大の新型コロナ向けDNAワクチン共同開発に参画。
△PLANT <7646>
 上期経常を4倍上方修正。
△3DM <7777> [JQG]
 新型コロナウイルス抗体検査キットを開発へ。
△東テク <9960>
 前期経常を10%上方修正・最高益予想を上乗せ。

▼さくらネット <3778>
 今期経常は26%減益へ。
▼正興電 <6653>
 上期経常を9%下方修正。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ワイエイシイ <6298> 、(2)PLANT <7646> 、(3)イビデン <4062> 、(4)日リーテック <1938> 、(5)エスクリ <2196> 、(6)ホウスイ <1352> 、(7)ウイルプラス <3538> 、(8)ソルクシーズ <4284> 、(9)T&Gニーズ <4331> 、(10)NESIC <1973> 。
 値下がり率上位10傑は(1)正興電 <6653> 、(2)メルコ <6676> 、(3)さくらネット <3778> 、(4)エアーテック <6291> 、(5)日立金 <5486> 、(6)共栄タ <9130> 、(7)千趣会 <8165> 、(8)日本ハウス <1873> 、(9)日東網 <3524> 、(10)ヴィンクス <3784> 。

【大引け】

 日経平均は前日比12.03円(0.06%)安の1万9771.19円。TOPIXは前日比1.90(0.13%)高の1449.15。出来高は概算で12億3355万株。東証1部の値上がり銘柄数は1330、値下がり銘柄数は757となった。日経ジャスダック平均は3139.23円(19.10円高)。

[2020年4月28日]


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