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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):大日本住友、日立金、国際石開帝石

大日本住友 <日足> 「株探」多機能チャートより
■大日本住友製薬 <4506>  1,465円  +4 円 (+0.3%)  本日終値
 大日本住友製薬<4506>が後場プラス転換。前引け後、集計中の20年3月期連結業績について、売上高が4750億円から4827億円(前の期比5.1%増)へ、営業利益が750億円から832億円(同43.7%増)へ、純利益が310億円から408億円(同16.1%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。北米セグメント及び日本セグメントが好調に推移したことが牽引した。また、米国でCOPD治療剤「ロンハラマグネア」の事業計画の見直しにより減損損失を計上する見込みである一方、これに伴い条件付対価公正価値の変動額の戻入を計上する見込みであることなどが要因という。

■eBASE <3835>  1,060円  +1 円 (+0.1%)  本日終値
 eBASE<3835>は大幅高。一時6%を超える上昇で、前日ザラ場に続き連日の上場来高値更新と気を吐いた。商品情報の管理データベースソフト「eBASE」を食品業界向け中心に納入し、トレーサビリティーなどのニーズを捉えている。最近では日用雑貨業界向けや住宅関連向けでも大型案件の確保が続いており、足もとの業績は絶好調に推移、PERはやや割高ながら、リテールテック関連の有望株として成長性の高さに着目した買いを呼び込んだ。

■メルコホールディングス <6676>  2,548円  -252 円 (-9.0%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 27日に決算を発表。「前期経常は25%減益で着地・1-3月期(4Q)経常は34%減益、今期業績は非開示」が嫌気された。
 メルコホールディングス <6676> が4月27日大引け後(15:20)に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比24.6%減の49.1億円に減った。なお、21年3月期の業績見通しは開示しなかった。
  ⇒⇒メルコホールディングスの詳しい業績推移表を見る

■日立金属 <5486>  992円  -75 円 (-7.0%)  本日終値  東証1部 下落率5位
 日立金属<5486>が急反落。27日の取引終了後、同社及び子会社が製造する特殊鋼製品やフェライト磁石など磁性材料製品について、社内で検査の不正があったと発表しており、これが嫌気された。顧客に提出する検査成績書に不適切な数値を記載することなどが行われていたという。なお、業績への影響については「現時点で不明」としている。

■国際石油開発帝石 <1605>  657.7円  -8.1 円 (-1.2%)  本日終値
 石油エネルギー株が安い。国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>のほか、JXTGホールディングス<5020>や出光興産<5019>も値を下げた。27日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の6月限は前週末比4.16ドル安の1バレル=12.78ドルと大幅安となった。米国の原油ETF「ユナイテッド・ステーツ・オイル・ファンド(USO)」が6月限のWTI原油先物を全て売却する方針を示したことが原油相場の需給悪化要因となることが懸念された。市場では、足もとで反騰基調にあった原油相場が再度、下値を探る展開となることが警戒された。

■小森コーポレーション <6349>  739円  -9 円 (-1.2%)  本日終値
 小森コーポレーション<6349>が反落。27日の取引終了後、集計中の20年3月期連結業績について、売上高を815億円から776億円(前の期比14.0%減)へ、営業損益を16億円の赤字から33億円の赤字(前の期27億600万円の黒字)へ、最終損益を18億円の赤字から254億円の赤字(同14億2700万円の黒字)へ下方修正したことが嫌気されたようだ。なお、従来20円を予定していた期末配当を10円とし、通期では30円とした。前の期の実績に対しては10円の減配となる予定だ。中国や欧米市場で、印刷機械の搬入、据え付けに遅延が発生したことから売上高は従来予想を下回る見込み。利益面では、減収により営業利益が減少したことに加え、中核工場であるつくば工場について減損損失177億円を計上したことなどが要因としている。

■テラ <2191>  217円  +50 円 (+29.9%) ストップ高   本日終値
 テラ<2191>がストップ高。東大医科学研究所発のバイオベンチャーで樹状細胞ワクチンによる療法を主力としており、再生医療分野などで注目度が高い。同社は27日取引終了後、遺伝子や細胞などを用いた先端医療支援を手掛けるセネジェニックス・ジャパン(東京都中央区)との間で、COVID-19肺炎に対する間葉系幹細胞を用いた治療法の開発に関する共同研究契約を締結し、新型コロナウイルス感染症に有効な新薬の開発にかかわる事業を新たに開始することを決議したと発表、これを材料視する買いを呼び込む格好となった。

■3DM <7777>  396円  +80 円 (+25.3%) ストップ高   本日終値
 スリー・ディー・マトリックス<7777>がストップ高の396円に買われた。27日の取引終了後、イムノクロマト法による新型コロナウイルス抗体検査キットを開発し、欧米向けに供給している中国プロメテウス・バイオ社と協力し、日本で検査キットの開発を行うと発表したことが好感された。プロメテウス社の検査キットは、血液、血清及び血漿中の2019-nCoVに対する抗体を検出する体外診断薬用の免疫測定法で、新型コロナウィルス感染による免疫能獲得の存在を示唆する抗ウイルス抗体を検出することが可能。20年3月18日付でCEマーキングを取得している。なお、20年4月期業績予想には影響ないとしている。

■PLANT <7646>  650円  +100 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 PLANT<7646>が続急伸し一時、ストップ高の650円に買われた。27日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(19年9月21日~20年3月20日)単独業績について、売上高が450億円から459億6500万円(前年同期比6.0%増)へ、営業利益が5000万円から1億2500万円(同18.3%減)へ、純利益が3500万円から1億4600万円(前年同期36億9800万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。消費税増税後の反動減が発生し、その後は買い控えが続くものと想定していたものの、20年2月以降、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による内食需要の高まりから食品及びその他関連品の売り上げが伸長したことが寄与した。

■ランシステム <3326>  540円  +80 円 (+17.4%) ストップ高   本日終値
 ランシステム<3326>はストップ高。27日の取引終了後、ホットランド<3196>、コシダカホールディングス<2157>、USEN(東京都品川区)と共同で「スナックタウン(β版)」の運用を開始すると発表しており、これが材料視されているようだ。同サービスは、ユーザーがスマートフォンでアクセスして事前にポイントをチャージし、ライブ配信機材を設置したスナック店舗とオンラインでつながることができるもの。4社は、これまで独自の店舗経営やフランチャイズ経営、店舗経営の支援について実績があり、最近の社会情勢で影響を受ける店舗に対し、効果的な支援策を打ち出すべきという大局的な判断のもとに各社の知見を結集したとしている。

■HMT <6090>  732円  +100 円 (+15.8%) ストップ高   本日終値
 ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ<6090>がストップ高。27日の取引終了後、アンジェス<4563>や大阪大学などが進めている「プラスミドDNA製造技術を用いた新型コロナウイルス感染症向け予防用DNAワクチンの共同開発」に、保有するメタボロミクスを用いたバイオマーカー探索研究で参画すると発表しており、これが好感された。ワクチン接種後の生体内の経時的な代謝変動を分析し、抗体価などの生体情報の変動とあわせて解析し、その関連性の研究をアンジェスと共同で進めるという。また、ワクチンの有効性などの評価指標となるバイオマーカーの探索を共同で進めるとしている。なお、同件による20年6月期業績に与える影響は軽微としている。

●ストップ高銘柄
 オールアバウト <2454>  663円  +100 円 (+17.8%) ストップ高   本日終値
 WTガソリン <1691>  1,126円  -236 円 (-17.3%) ストップ高   本日終値
 ビープラッツ <4381>  1,034円  +150 円 (+17.0%) ストップ高   本日終値
 環境管理センター <4657>  562円  +80 円 (+16.6%) ストップ高   本日終値
 など、11銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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