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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):イビデン、NESIC、ルネサス

イビデン <日足> 「株探」多機能チャートより
■イビデン <4062>  2,886円  +442 円 (+18.1%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 イビデン<4062>が続急騰。同社が27日取引終了後に発表した20年3月期決算は、営業利益が前の期比94%増の196億8500万円と急拡大をみせた。従来予想は170億円だったが、そこから26億円強も上振れて着地する格好となった。更に、21年3月期の営業利益予想については前期比37%増の270億円予想と強気の見通しを示しており、これが投資資金を呼び込む材料となった。車載用や次世代通信規格5G向けに半導体パッケージなどの需要が好調に推移するとみられている。

■日本リーテック <1938>  2,303円  +330 円 (+16.7%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率4位
 日本リーテック<1938>やヤマエ久野<8108>が急伸。東証が7日に発表したTOPIX浮動株比率の定期見直しのリバランス需要は、この日の引けにかけて発生するとみられている。両銘柄はこのリバランスに伴うインパクトが大きいとみられており、買いが膨らんだ様子だ。

■NECネッツエスアイ <1973>  5,060円  +480 円 (+10.5%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 NECネッツエスアイ<1973>は大幅続伸し、一時前日比11.1%高の5090円に買われた。きょうの前引け後に発表した20年3月期連結決算が、売上高3036億1600万円(前の期比9.2%増)、営業利益162億4500万円(同27.2%増)、純利益94億2200万円(同6.0%増)となり、営業利益が会社側計画の150億円を上振れて着地したことが好感された。なお、従来40円と予定していた期末配当について2円増の42円とし、通期では82円とした。前の期実績に対しては4円の増配となる。働き方改革に関連したICTサービスやホテル向けネットワーク構築を中心としたデジタルソリューション事業の拡大に加え、消防救急システム・防災行政無線システムやメガソーラーなどの国内施工、保守・運用の両面でエンジニアリング&サポートサービス事業が拡大した。また、売上高の増加に伴う固定費の効率が向上したことに加え、組織横断的な人材活用を通じたリソース効率の向上やプロジェクト管理の徹底などで、収益性改善効果が想定以上に進展していることが利益を押し上げたという。同時に、5月31日を基準日として、1株を3株に株式分割すると発表しており、これも好材料視された。投資単位あたりの金額を引き下げることで、投資家の利便性の向上及び株式の流動性の向上を図ることを目的としている。なお、21年3月期の連結業績予想について、現時点では新型コロナウイルスによる影響が業績に与える不確定要素が大きく、合理的に算定することが困難なため未定としている。

■ルネサス <6723>  526円  +46 円 (+9.6%)  本日終値
 ルネサスエレクトロニクス<6723>が急伸。3月下旬に底入れ後、直近は400円台後半で売り物をこなす展開を見せていたが、きょうは大幅続伸で大勢2段上げの動きを鮮明化させている。同社が27日取引終了後に発表した20年1~3月期決算は最終損益が112億8900万円の黒字(前年同期実績は19億900万円の赤字)となった。同社は車載用半導体大手だが、半導体流通在庫の調整が進展し収益改善が進んでいる。今後の見通しは新型コロナウイルスの影響もあり不透明感が強いが、足もとの好決算を好感する買いが優勢となった。コミットメントラインを倍以上に増やす検討をしていることも合わせて明らかにしており、これも人気を助長している。

■信越ポリマー <7970>  875円  +61 円 (+7.5%)  本日終値
 27日に決算を発表。「前期経常は1%増益で着地・1-3月期(4Q)経常は43%増益、今期業績は非開示、前期配当を2円増額」が好感された。
 信越ポリマー <7970> が4月27日大引け後(15:30)に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比0.9%増の80.9億円になり、従来予想の80億円を上回り、減益予想から一転して増益で着地。8期連続増益となった。なお、21年3月期の業績見通しは開示しなかった。同時に、前期の年間配当を16円→18円(前の期は16円)に増額し、今期の年間配当は未定とした。
  ⇒⇒信越ポリマーの詳しい業績推移表を見る

■新光電気工業 <6967>  1,361円  +86 円 (+6.8%)  本日終値
 27日に決算を発表。「前期経常は37%減益で着地・1-3月期(4Q)経常は5.8倍増益、今期業績は非開示」が好感された。
 新光電気工業 <6967> が4月27日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比37.1%減の48.1億円に落ち込んだ。なお、21年3月期の業績見通しについては配当(25円)以外は開示しなかった。
  ⇒⇒新光電気工業の詳しい業績推移表を見る

■コーテクHD <3635>  3,015円  +190 円 (+6.7%)  本日終値
 コーエーテクモホールディングス<3635>は急反発。株価は約2か月ぶりに3000円台を回復した。27日取引終了後に発表した20年3月期の連結経常利益は前の期比3.1%増の188億6900万円に伸び、3期連続で過去最高益を更新した。減益予想だった従来計画の160億円から大幅上振れ着地となり、これがポジティブサプライズとなった。一部タイトルの発売が延期となったものの、オンライン・モバイル分野でIP許諾タイトル「三国志・戦略版」が中国で大ヒットし、ロイヤルティー収入が大きく伸長したことが利益を押し上げた。併せて、前期の年間配当を52円から61円(前の期は55円)に増額したことも好感されたようだ。なお、なお、21年3月期の業績見通しは開示しなかった。

■メタウォーター <9551>  4,305円  +215 円 (+5.3%)  本日終値
 メタウォーター<9551>が急反発。27日取引終了後に発表した20年3月期の連結経常利益は81億3200万円(前の期比6.7%増)で着地。続く21年3月期の同利益は90億円(前期比10.7%増)と8期ぶりに過去最高益を更新する見通しになり、これを好材料視する買いが向かった。今期は公民連携事業をはじめとする大型案件や長納期案件などの受注が順調に積み上がるなか、収益力の強化に向けた合理化やコスト削減などに注力し、利益率が向上する見込みだ。なお、新型コロナウイルスの感染拡大による業績への影響は織り込んでいない。併せて、今期の年間配当は前期比9円増の80円に増配する方針としたことも評価材料となったようだ。

■みらかホールディングス <4544>  2,444円  +104 円 (+4.4%)  本日終値
 みらかホールディングス<4544>が急反発。午前10時ごろ、子会社富士レビオが新型コロナウイルスの抗原を迅速かつ簡便に検出する検査キットを医薬品医療機器総合機構(PMDA)に製造販売承認を申請したと発表しており、これが好感された。同キットは、感染症における抗原検出法の一つである酵素免疫測定法とイムノクロマトグラフィー技術を組み合わせたプラットフォームを用いており、採取した検体中に含まれる新型コロナウイルスの抗原を検出するという。特別な検査機器を必要とせずに、簡便かつ短時間で結果を得ることができるのが特徴という。

■能美防災 <6744>  2,129円  +79 円 (+3.9%)  本日終値
 能美防災<6744>は大幅高で4日続伸。27日の取引終了後、集計中の20年3月期連結業績について、売上高が1140億円から1172億5000万円(前の期比9.8%増)へ、営業利益が120億円から151億円(同32.9%増)へ、純利益が80億円から105億円(同34.5%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。堅調に積み上げてきた受注高を背景に売上高が計画を上回ったことに加えて、比較的採算性の良い物件が集中したことや業務効率化による原価低減の取り組みが奏功したという。

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