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【市況】利食い先行も米国の経済活動再開を期待した流れに/オープニングコメント

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

 20日の日本株市場は、先週末の大幅上昇の反動もあり、利食い優勢の展開になりそうだ。ただし、米国の経済再開を期待した流れの中、利食い一巡後は底堅さが意識されやすいだろう。17日の米国市場では、NYダウが700ドル超の上昇となった。トランプ政権が経済活動再開の指針を発表したほか、新型ウイルス治療薬の治験で良好な結果が報告されたことで期待感が広がった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比95円安の19605円。円相場は1ドル107円50銭台で推移している。

 NYダウの700ドル超の上昇については、先週末の米先物の上昇で織り込まれており、朝方は利食い優勢の流れに向かいやすいところである。また、国内で新型コロナウイルスの感染拡大が続いていることも、積極的な売買は手控えられやすいところではある。一方で、米国ではトランプ政権が経済活動再開の指針を発表したことにより、物色の流れは経済活動の再開など出口戦略を意識した物色に向かっている。日本についても同様の流れが期待されるところであろう。

 物色の流れとしては、先週末の上昇においては指数インパクトの大きい値がさ株が指数をけん引した格好であった。本日はこれら銘柄については利益確定の流れに向かう可能性はあるだろう。しかし、足元ではTOPIXコア30の上昇が目立っており、コア銘柄に資金集中がみられており、日経平均型へのインデックスに絡んだ資金流入は続く可能性もある。出口戦略を意識した物色の中であり、全体としては底堅さが意識されそうだ。

 また、マザーズ銘柄なども先行して上昇している銘柄へは利食いもみられているが、循環物色が効いていることもあり、利食い一巡後の押し目買い意欲は強いだろう。個人主体の需給状況は改善傾向にあるとみられるため、新型コロナに関連するであろう銘柄のほか、新サービスで需要が見込まれている銘柄、さらに直近IPO銘柄についても循環的な物色が意識されやすいとみられる。
《AK》

 提供:フィスコ

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