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【市況】17日の米国市場ダイジェスト:米国株は続伸、新型ウイルス治療薬に期待広がる

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:米国株は続伸、新型ウイルス治療薬に期待広がる

米国株式相場は続伸。ダウ平均は704.81ドル高の24242.49ドル、ナスダックは117.78ポイント高の8650.14ポイントで取引を終了した。トランプ政権が経済活動再開の指針を発表したほか、新型ウイルス治療薬の治験で良好な結果が報告されたことで期待感が広がり、大幅上昇となった。セクター別ではエネルギーや銀行が大きく上昇した一方で、テクノロジー・ハード機器が売られた。

バイオ医薬品メーカーのギリアド・サイエンシズ(GILD)は抗ウイルス薬「レムデシビル」の臨床試験で、新型コロナウイルスに感染した患者が急速に回復していることが報告され、大幅上昇。また、ボーイング(BA)はワシントン州の工場で来週から航空機の生産を開始すると発表し、上昇。交流サイトのフェイスブック(F)は、50人超のイベントを少なくとも2021年6月まで中止すると発表し、上昇。消費財大手のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は17日発表した1-3月期決算で中核事業の売上高が前年同期比で6%増となり上昇した。一方で、携帯端末などの米アップル(AAPL)はゴールドマンサックスの投資判断・目標株価を引き下げを受け、下落。過去最高値を更新していたオンライン小売りのアマゾン(AMZN)や動画配信サービスのネットフリックス(NFLX)は、外出規制緩和を織り込み売られた。

NY連銀のウィリアムズ総裁は金融市場の機能が著しく改善したとの見解を示し、米連邦準備制度理事会(FRB)は米国債の購入ペースを一日300億ドルから150億ドルに削減すると発表した。

(Horiko Capital Management LLC)


■NY為替:米FRBが米国債購入ペース減速、ドル下げ止まる

17日のニューヨーク外為市場でドル・円は107円75銭から107円30銭まで下落して107円54銭で引けた。米国3月景気先行指数が過去最大の落ち込みとなったため景気先行き見通し悪化を受けた米債利回り低下に伴うドル売りが優勢となった。その後、米連邦準備制度理事会(FRB)が米国債の購入ペース減速を発表すると米債利回りが上昇に転じ、ドル買いが再燃し下げ止まった。

ユーロ・ドルは1.0840ドルまで下落後、1.0893ドルまで上昇し1.0873ドルで引けた。ユーロ・円は116円62銭から、117円12銭まで上昇。ポンド・ドルは1.2471ドルから1.2517ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.9705フランから、0.9656フランまで下落した。


■NY原油:続落、株高は好感されず

17日のNY原油先物6月限は続落(NYMEX原油6月限終値:25.03 ↓0.50)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は、前営業日比-0.50ドルの1バレル=25.03ドルで取引を終えた。取引レンジは24.57ドル-26.78ドル。17日のアジア市場(時間外取引)で26.78ドルまで買われたが、その後は伸び悩み。株高は好感されなかった。節目の25ドルを下回った後は上値の重さが一段と意識される相場展開となった。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 23.28ドル +1.86ドル(+8.68%)
モルガン・スタンレー(MS) 39.09ドル +0.73ドル(+1.90%)
ゴールドマン・サックス(GS)183.49ドル +6.45ドル(+3.64%)
インテル(INTC) 60.36ドル -0.43ドル(-0.71%)
アップル(AAPL) 282.80ドル -3.89ドル(-1.36%)
アルファベット(GOOG) 1283.25ドル +19.78ドル(+1.57%)
フェイスブック(FB) 179.24ドル +2.99ドル(+1.70%)
キャタピラー(CAT) 116.30ドル +4.11ドル(+3.66%)
アルコア(AA) 7.59ドル +0.63ドル(+9.05%)
ウォルマート(WMT) 132.12ドル -0.21ドル(-0.16%)

《SF》

 提供:フィスコ

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