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【市況】【↑】日経平均 大引け| 反発、前場軟調も日銀ETF買いへの期待でプラス圏浮上 (4月10日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  19500.07
高値  19500.07(09:00)
安値  19235.96(10:13)
大引け 19498.50(前日比 +152.73 、 +0.79% )

売買高  13億7022万株 (東証1部概算)
売買代金  2兆1945億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は前日比152円高と反発、一時1万9500円まで上昇
 2.9日のNYダウは285ドル高、FRBの2兆ドル強の緊急資金供給策を好感
 3.前場軟調も日銀ETF買いへの期待もあり、後場プラス圏に浮上
 4.金融市場安定化への期待で三菱UFJなどメガバンクが高い
 5.「OPECプラス」での減産量が期待に達せず国際石開帝石などが安い

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比285ドル高と続伸した。新型コロナウイルスへの対応策として、FRBが一般企業に対する融資など2.3兆ドルの緊急資金供給策を発表したことが好感され買いが優勢となった。

 東京市場では、日経平均株価は反発。前場は軟調に推移したが、後場に入り上昇基調を強めた。

 10日の東京市場は、前日のNYダウが前日比285ドル高と続伸したことを受け、寄り付きは買い優勢で1万9500円をつけスタートした。ただ、その後は値を下げ、前場はマイナス圏で取引を終えた。後場に入ると、日銀ETF買いへの期待もあり日経平均はプラス圏に浮上した。今晩は米国を含む主要海外市場がグッド・フライデーで休場となることもあり、やや様子見気分も強まった。

 個別銘柄では、ファーストリテイリング<9983>やソフトバンクグループ<9984>が高く、任天堂<7974>や富士フイルムホールディングス<4901>も値を上げた。FRBの資金供給策による金融市場安定化への期待から三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>など銀行株が高い。村田製作所<6981>やTDK<6762>もしっかり。
 半面、ソニー<6758>やトヨタ自動車<7203>が安く、東京エレクトロン<8035>やアドバンテスト<6857>など半導体株も値を下げた。エムスリー<2413>や花王<4452>も軟調。石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国で構成する「OPECプラス」での減産量は期待に達せず、原油価格が下落するなか国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>などエネルギー株が値を下げた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、SBG <9984> 、バンナムHD <7832> 、アステラス <4503> 、TDK <6762> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約107円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファミマ <8028> 、東エレク <8035> 、エムスリー <2413> 、キッコマン <2801> 、コナミHD <9766> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約38円。

 東証33業種のうち上昇は27業種。上昇率の上位5業種は(1)銀行業、(2)鉄鋼、(3)電気・ガス業、(4)パルプ・紙、(5)不動産業。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)空運業、(3)ゴム製品、(4)石油石炭製品、(5)サービス業。

■個別材料株

△カイカ <2315> [JQ]
 テレワークに関するセキュリティコンサルティング・サービスの提供開始。
△スタティアH <3393>
 ファイル暗号化サービスを提供するDataClasysと提携。
△ベガコーポ <3542> [東証M]
 前期経常を一転黒字に上方修正。
△SHIFT <3697>
 上期経常は2.7倍増益で上振れ着地。
△バルテス <4442> [東証M]
 テレワーク開発負担を軽減する「在宅テストサービス」提供開始。
△C&R <4763>
 今期経常は24%増で2期連続最高益、増配と自社株取得を発表。
△HPCシス <6597> [東証M]
 アズワン <7476> と資本・業務提携。
△星和電 <6748>
 「ウイルスなどを殺菌できる紫外線LEDの開発に着手」との報道。
△テイツー <7610> [JQ]
 前期経常を一転34%増益に上方修正。
△学究社 <9769>
 1.80%を上限に自社株買いを実施。

▼鳥貴族 <3193>
 臨時休業期間を5月6日まで延長。
▼ほぼ日 <3560> [JQ]
 20年8月期業績予想を下方修正。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)スタティアH <3393> 、(2)C&R <4763> 、(3)SHIFT <3697> 、(4)チェンジ <3962> 、(5)スミダコーポ <6817> 、(6)ユーシン精機 <6482> 、(7)ライドオンE <6082> 、(8)スプリックス <7030> 、(9)ラクトJ <3139> 、(10)アイモバイル <6535> 。
 値下がり率上位10傑は(1)ペッパー <3053> 、(2)ランド <8918> 、(3)ぴあ <4337> 、(4)UT <2146> 、(5)ライク <2462> 、(6)アトラ <6029> 、(7)MDV <3902> 、(8)東祥 <8920> 、(9)ディップ <2379> 、(10)HIS <9603> 。

【大引け】

 日経平均は前日比152.73円(0.79%)高の1万9498.50円。TOPIXは前日比13.06(0.92%)高の1430.04。出来高は概算で13億7022万株。東証1部の値上がり銘柄数は1511、値下がり銘柄数は608となった。日経ジャスダック平均は2992.97円(7.57円高)。

[2020年4月10日]

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