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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】ナスダック8000ポイント回復を好感も、インデックス売買に振らされやすい状況

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

大阪6月限ナイトセッション
日経225 19130 +210 (+1.10%)
TOPIX 1407.0 +12.5 (+0.89%)
CME先物 19145 +225(清算値)
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 8日の米国市場ではNYダウが779ドル高と反発。 ナスダックは200ポイントを超える上昇となり、終値ベースでは3月10日以来、約1カ月ぶりに8000ポイントを回復している。米国立アレルギー感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長が、新たな入院患者数が減っていることから「(米国の感染は)来週以降に転換点を迎える」と前向きな発言をしたと伝わったほか、トランプ政権が第4弾支援策を検討していることなどが材料視されている。また、原油相場の反発も手掛かり材料となったとみられる。

 日経225先物のナイトセッションは通常取引比で210円高の1万9130円、シカゴ先物の清算値は225円高の1万9145円となった。もっとも、前日の大引け間際に一時1万9440円まで上昇する場面がみられたが、その後の下押し後はナイトセッションにおいても戻りは鈍く、高いところで1万9260円辺りにとどまっている。

 米国市場の上昇、特にナスダックの8000ポイント回復を受けて、朝方はこれを材料視した流れが意識されやすいとみられる。ただし、全体としては米国では不動産、エネルギー、公益事業セクターといったアンダーウエイトしていたセクターの上昇が目立っており、米国経済の早期再開期待から買い戻しの流れが優勢。一方、日本は感染者拡大傾向が続いているほか、アンワインドの大きな動きも、一巡感が意識されやすい。プラス圏での推移から日銀のETF買い入れによる需給面での下支えも期待しづらいだろう。

 世界的にリスク回避姿勢が和らいでいることを背景に、下を売り込む流れにはなりづらい。しかし、出来高は低水準の状況が続いていることから、昨日のようなインデックス売買に振らされやすい状況であることは認識しておきたいところだ。

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