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【市況】【↑】日経平均 大引け| 急反発、米株高や配当再投資に絡む買いで高値引け (3月27日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  19021.97
高値  19389.43(15:00)
安値  18832.21(10:52)
大引け 19389.43(前日比 +724.83 、 +3.88% )

売買高  23億6833万株 (東証1部概算)
売買代金  3兆9093億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は前日比724円高と急反発、東証1部の9割超の銘柄が上昇
 2.26日のNYダウは1351ドル高、米経済対策法案成立への期待高まる
 3.3月末権利付き最終日で配当再投資の買いが流入し高値引けに
 4.SBGやトヨタ、任天堂などが堅調、東エレクなど半導体関連株が高い
 5.重松製や興研、アゼアスなど新型コロナ関連株の上昇は継続

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比1351ドル高と3日続伸。米上院が2兆ドル規模の大型経済対策法案を可決したことを受け、同法案の成立への期待が高まった。

 東京市場では日経平均株価は急反発した。前日のNYダウが急伸するなか、全体相場は堅調に推移し、日経平均は終値ベースで2日ぶりに1万9000円台を回復、東証1部の9割超の銘柄が上昇した。

 27日の東京市場は、前日のNYダウが、米大型経済対策法案の成立への期待が高まり1351ドル高と大幅高となったことを受け買いが優勢だった。1ドル=108円前半への円高が進行したことから、日経平均は一時1万9000円台を割り込む場面もあったが、本日は3月期決算企業の権利付き最終売買日にあたり、配当再投資に絡む買いも流入した様子だ。日経平均は、大引けにかけ急伸し高値引けとなった。

 個別株では、ソフトバンクグループ<9984>が反発し、トヨタ自動車<7203>とソニー<6758>、任天堂<7974>が高い。村田製作所<6981>が値を上げ、東京エレクトロン<8035>やアドバンテスト<6857>など半導体関連株がしっかり。東京都で新型コロナウイルスの感染者数が急増していることが懸念視されるなか、重松製作所<7980>や興研<7963>、アゼアス<3161>といった新型コロナ関連株への物色が続いた。前日にLINE<3938>との資本業務提携を締結したと発表した出前館<2484>がストップ高に買われた。
 半面、JXTGホールディングス<5020>やセブン&アイ・ホールディングス<3382>が安く、リコー<7752>、楽天<4755>が値を下げた。東芝機械<6104>やゼンショーホールディングス<7550>、コロワイド<7616>が下落した。
 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はテルモ <4543> 、東エレク <8035> 、SBG <9984> 、アステラス <4503> 、ファストリ <9983> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約159円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はリコー <7752> 、電通グループ <4324> 、出光興産 <5019> 、セブン&アイ <3382> 、楽天 <4755> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約4円。

 東証33業種のうち32業種が上昇し、下落は石油石炭製品のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)精密機器、(2)電気・ガス業、(3)医薬品、(4)建設業、(5)金属製品。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)鉱業、(2)海運業、(3)空運業、(4)証券商品先物、(5)サービス業。

■個別材料株

△出前館 <2484> [JQ]
 LINE <3938> と資本業務提携契約を締結。
△新都HD <2776> [JQ]
 ジェネパ <3195> [東証M]と商品取引基本契約を締結。
△アマガサ <3070> [JQG]
 株主優待制度を導入。
△セグエG <3968>
 AI管理型Wi-Fiソリューションの取り扱い開始。
△田岡化 <4113> [東証2]
 今期経常を7%上方修正、配当も5円増額。
△キッセイ <4547>
 米CGオンコロジー社と膀胱がん用剤のライセンス契約を締結。
△ナノキャリア <4571> [東証M]
 遺伝子治療薬VB-111の国内開発決定。
△大塚HD <4578>
 国立がん研究センターと共同でがん遺伝子パネル検査を開発。
△りらいあ <4708>
 20年3月期業績予想の上方修正と自社株買いを発表。
△スズケン <9987>
 ステラファーマの頭頸部がん治療薬などに関し一社流通を受託。

▼UT <2146>
 20年3月期は無配に転落。
▼セキチュー <9976> [JQ]
 今期経常は49%減益へ。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)カネコ種 <1376> 、(2)セグエG <3968> 、(3)小林産 <8077> 、(4)ケミファ <4539> 、(5)岩崎電 <6924> 、(6)上新電 <8173> 、(7)アンファク <7035> 、(8)大和冷 <6459> 、(9)ジーテクト <5970> 、(10)ユアサ商 <8074> 。
 値下がり率上位10傑は(1)オルトP <3672> 、(2)UT <2146> 、(3)一蔵 <6186> 、(4)東芝機 <6104> 、(5)ランビジネス <8944> 、(6)芦森工 <3526> 、(7)マルシェ <7524> 、(8)ジャパンF <2599> 、(9)エスエムエス <2175> 、(10)力の源HD <3561> 。

【大引け】

 日経平均は前日比724.83円(3.88%)高の1万9389.43円。TOPIXは前日比60.17(4.30%)高の1459.49。出来高は概算で23億6833万株。東証1部の値上がり銘柄数は1995、値下がり銘柄数は148となった。日経ジャスダック平均は3016.12円(39.63円高)。

[2020年3月27日]


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