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【特集】逆風下でも成長持続! 11-1月期【好決算】リスト 21社選出 <成長株特集>

菱洋エレク <日足> 「株探」多機能チャートより
 1月、4月、7月、10月を本決算月とする企業の直近3ヵ月実績である19年11月-20年1月期の決算が先週までに出そろった。本特集では、世界景気の減速や消費税増税の影響などが逆風となった11-1月期に経常利益ベースで2ケタ増益を達成した企業をリストアップした(3月26日現在)。

 株探集計によると、本決算月にかかわらず、11-1月期の決算発表を終えた177社のうち、経常損益が前年同期比で増益もしくは黒字転換、赤字縮小した企業は76社だった。下表では、この76社の中から、時価総額100億円以上の銘柄を対象に、11-1月期の経常利益が前年同期比で10%以上増加し、かつ四半期ベースで経常増益が続いている21社を選び出し、増益率の高い順に記した。

 増益率トップとなったのはスマートフォン向けゲーム開発のgumi <3903> 。11-1月期(第3四半期)の経常利益は前年同期の3800万円から10億0600万円に急拡大し、四半期ベースの過去最高を22四半期ぶりに更新した。スクウェア・エニックスと共同開発した「WAR OF THE VISIONS ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス 幻影戦争」(FFBE幻影戦争)が大ヒットしたほか、不採算タイトルの整理やスタジオの統廃合による開発運用費の減少、広告宣伝費の抑制も大幅増益につながった。FFBE幻影戦争の海外版を第4四半期に配信する予定としており、来期にかけて業績への寄与が期待される。

 2位に入った鳥貴族 <3193> の11-1月期(第2四半期)はメニュー改定効果や食べ飲み放題プランの好調で既存店売上高が前年実績を上回って推移するなか、採算管理の徹底や前期に実施した不採算店舗の閉鎖で販管費が大幅に減少したことが利益を押し上げた。上期(8-1月)の経常利益は13.4億円とすでに通期予想(12.6億円)に到達しているが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を踏まえ、期初計画を据え置いた。

 3位の菱洋エレクトロ <8068> は「Windows7」のサポート終了に伴うパソコンの買い換え需要を追い風にパソコン用ソフトウェアが大きく伸びたほか、テレビ向け半導体の販売も好調で、11-1月期(第4四半期)の経常利益は前年同期比2.3倍の5.2億円に急拡大して着地。21年1月期は3期連続の増益を見込むほか、配当は設立60周年記念配当を含めて180円(前期比100円増)と大幅増額する方針とした。配当利回りは8.84%と高水準であり、株主還元の切り口からも注目を集める。

 7位のアイル <3854> も「Windows7」サポート終了に向けた入れ替え特需で販売・在庫管理のパッケージソフト「アラジンオフィス」の受注が急増し、11-1月期(第2四半期)の売上高は前年同期比25.0%増の29.6億円、経常利益は同66.4%増の3.8億円と業績高変化をみせた。業績好調に伴い、今期の年間配当を14円(従来計画は10円)に大幅増額修正している。

 8位にリスト入りした半導体など電子部品製造装置を手掛けるサムコ <6387> は海外で利益率の高い製品の販売が伸びたことに加え、工場の安定稼働による生産性向上や経費抑制を進めたことも寄与し、11-1月期(第2四半期)の経常利益は前年同期比56.5%増の3.4億円に膨らんだ。上期ベースの経常利益は実に19期ぶりとなる最高益更新を果たした。

 10位のエニグモ <3665> の11-1月期(第4四半期)は個人輸入代行ソーシャル通販サイト「バイマ」でアプリ経由での取引が好調だった。また、マーケティング強化などで販売単価が上昇したほか、戦略的なコストコントロールも奏功し、9四半期連続の増収増益を遂げた。21年1月期見通しは新型コロナウイルスの影響などで未定とした。なお、第1四半期の総取扱高は10%前後の成長を見込む。

 13位にリストアップされた神戸物産 <3038> の11-1月期(第1四半期)経常利益は前年同期比42.2%増の57.5億円に拡大し、四半期ベースの過去最高益を3四半期ぶりに更新した。主力の業務スーパー事業で関東と九州を中心に出店を進めたことに加え、引き続き多くのメディアでプライベートブランド商品が紹介され、利益率が向上したことも大幅増益につながった。

           ┌ 経常利益 ┐  増益   対象
コード 銘柄名    増益率 11-1月期 連続期数 四半期
<3903> gumi    2547   1006    3   3Q
<3193> 鳥貴族      293   845    3   2Q
<8068> 菱洋エレク    134   524    6   4Q
<3921> ネオジャパン   123   156    3   4Q
<9632> スバル     82.0   801    4   4Q
<3329> 東和フード   67.5   278    2   3Q
<3854> アイル     66.4   381    8   2Q
<6387> サムコ     56.5   349    2   2Q
<7856> 萩原工業    51.0   930    3   1Q
<3665> エニグモ    46.5   973    9   4Q

<7196> Casa    45.8   347    4   4Q
<7034> プロレド    44.1   392    2   1Q
<3038> 神戸物産    42.2   5751    8   1Q
<8842> 楽天地     39.4   251    4   4Q
<2593> 伊藤園     38.1   3818    2   3Q
<3159> 丸善CHI   35.8   1099    3   4Q
<3657> ポールHD   34.4   992    2   4Q
<3134> Hamee   26.3   519    3   3Q
<3565> アセンテック  23.7    73    9   4Q
<8079> 正栄食     23.7   1599    2   1Q

<9692> シーイーシー  16.6   1538    11   4Q

※経常利益の単位は百万円。増益率は前年同期に比べた増加率、単位は%。連続期数は四半期ベースの連続回数。

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