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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):NTTドコモ、東エレク、コナミHD

NTTドコモ <日足> 「株探」多機能チャートより
■NTTドコモ <9437>  3,475円  +170 円 (+5.1%)  本日終値
 NTTドコモ<9437>が3連騰、2002年5月以来約18年ぶりの高値圏に浮上した。5G商用サービスが開始され、通信メガキャリアへの注目が高まるタイミングにあるうえ、新型コロナウイルス絡みでテレワークなどが増え、通信量の増加が収益面で追い風になるとの見方がある。また株式需給面では、「2兆円前後と推定される年金系資金など大口機関投資家のリバランスの買いが、期末事情で今週末から来週前半にかけて入る見込みにあり、同社株の上げ足を助長している」(国内ネット証券)という。つなぎ売りを考慮しても直近信用倍率は0.1倍台と大幅に売り長で、買い戻しによる上昇圧力も働いている。 

■東京エレクトロン <8035>  21,350円  +1,030 円 (+5.1%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、SUMCO<3436>など半導体関連株が軒並み切り返している。前日の米国株市場では新型コロナウイルスの感染拡大に対処した大型経済対策への期待からNYダウが1300ドルを超える急騰をみせたが、インテルが8%の上昇をみせ、アプライドマテリアルズは10%高と値を飛ばすなど半導体関連株の上昇が目立った。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は上昇率でNYダウを上回っており、東京市場でもこれに追随する買いが同関連セクターに流入した。

■ウエストHD <1407>  1,369円  +60 円 (+4.6%)  本日終値
 ウエストホールディングス<1407>は大幅反発。午前9時ごろ、集計中の第2四半期累計(19年9月~20年2月)連結業績について、営業利益を21億4800万円から26億8800万円(前年同期比32.1%増)へ、純利益を11億8400万円から16億5000万円(同38.0%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。気候の影響で電力使用量が減少したことに伴う電力事業の不振が響き、売上高は296億2300万円から282億5000万円(同5.3%減)へ下振れたものの、再生可能エネルギー事業が順調だったほか、省エネルギー事業及びメンテナンス事業も堅調に推移したことが増益の要因としている。また、事業ごとのコスト管理も奏功した。

■ティーガイア <3738>  2,143円  +83 円 (+4.0%)  本日終値
 ティーガイア<3738>が6日続伸。26日の取引終了後、ネットワーク・エンジニアリング事業を展開するインフィニティコミュニケーション(東京都千代田区)の全株式を取得し、子会社化したと発表しており、これが好感された。同社によると、映像の4K/8K化やIoTなどによるデータ量の急激な増加を背景に、ネットワーク基盤技術やエッジ関連ソリューションの需要が見込まれ、業界内でネットワークエンジニア不足の深刻化が予想されることから、ネットワーク・エンジニアリング分野への参入の取り組みを加速するのが狙いとしている。

■コナミホールディングス <9766>  3,345円  +120 円 (+3.7%)  本日終値
 コナミホールディングス <9766> が反発。26日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の2.07%にあたる280万株(金額で80億円)を上限に、3月27日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■TOYO TIRE <5105>  1,244円  +33 円 (+2.7%)  本日終値
 TOYO TIRE<5105>が高い。SMBC日興証券は26日、同社株の投資評価「1」でカバレッジを開始した。目標株価は1600円に設定した。同証券では、米国SUV向け大径タイヤ市場の成長を予想しており、「米国」「SUV向け大径タイヤ」ともに業績に占めるウエートが高い同社をタイヤ業界のトップピックに位置付けている。三菱商事<8058>との資本業務提携後に供給能力の拡大を急速に進めており、米国タイヤ販売環境の改善や米国での販売チャネル拡大もあり、今後は収益刈り取りのフェーズに移行する、と予想している。

■MonotaRO <3064>  2,867円  +37 円 (+1.3%)  本日終値
 MonotaRO<3064>がしっかり。26日の取引終了後、上限を7700株(発行済み株数の0.00%)、または3080万円を上限とする自社株買いを実施すると発表したことが好感されている、取得期間は4月1日から10日までで、経営環境の変化に対応した、機動的な資本政策の遂行を目的としているという。

■UTグループ <2146>  1,181円  -125 円 (-9.6%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 UTグループ<2146>が急落。26日の取引終了後、従来未定としていた20年3月期の期末配当を無配にすると発表しており、これが嫌気された。年間配当も無配となる。なお、前期は61円93銭だった。

■JXTG <5020>  382.7円  -2.3 円 (-0.6%)  本日終値
 JXTGホールディングス<5020>が続落。同社は26日取引終了後、20年3月期業績予想の下方修正を発表し、赤字に転落したことが嫌気された。原油価格の急落によるマージン悪化や在庫評価損の計上で業績が悪化した。売上高は10兆4000億円から10兆500億円(前期比9.7%減)に見直したほか、営業損益は2800億円の黒字から2100億円の赤字(前期は5370億8300万円の黒字)、最終損益は1550億円の黒字から3000億円の赤字(同3223億1900万円の黒字)に見直した。1月に1バーレル当たり64ドルだったドバイ原油は、3月には30ドル台に大幅下落。これに伴い、原油や石油製品などの在庫評価で2500億円の損失が発生した。また、マージンが大幅に縮小したことから営業損益ベースでも業績は予想を大幅に下回った。ただ、フリー・キャッシュフローは概ね計画通りとして配当予想は変更していない。

■新都ホールディングス <2776>  96円  +30 円 (+45.5%) ストップ高   本日終値
 新都ホールディングス<2776>がストップ高。同社は26日、ネット通販サイト「リコメン堂」の運営などを手掛けるジェネレーションパス<3195>と商品取引基本契約を締結したことを明らかにしており、これが材料視されたもよう。この契約に基づき、新都HDは業務提携している小久保工業所(和歌山県海南市)が製造するウイルス対策・除菌及び消臭関連商品などをジェネパのサイトで販売。また、自社が取り扱うすべての商品がジェネパでの販売対象になるとしていることから、今月6日付で販売総代理店契約を締結した浙江緑萌健康科技(中国)のマスクと防護服の販売増なども期待されているようだ。

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